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一穂ミチ 竹美家らら
Krovopizza
ネタバレ
「ハナビ」ではなく「ヒバナ」。 何故に?と思いましたが、読んでみて納得。 この心がヒリつくような切なさには 花火なんて綺麗な形容より、火花の方が相応しく思えます。 夏休み。志緒が大学生の頃の話です。 「月の夜っていうのはつまらない」 この一節がどの小説の言葉だったか思い出せない桂。 志緒は、多忙な桂のかわりに その本を探してあげようとします。 図書館で会った栫のお…
snowblack
黄色いポップな表紙、今(?)より若い頃の桂と志緒くんのお話。 『雪よ林檎の香のごとく』通称『林檎』の番外編は、本編終了後 本人達がリアルに生きているように年輪を重ねながら、沢山出ている。 今や桂は志緒の母校から転勤し、志緒は大学を卒業して大学院に進み そして本編中で生まれた小さな妹は、小学生になっている。 今回の一編は時間が少し巻き戻って、多分桂の転勤前 志緒が大学生の時代の話…
riceplant
「ふったらどしゃぶり」から「ナイトガーデン」へと刻々と流れる時間を一顕と整、和章と柊が生きる。 「あわ」 社員旅行で伊勢神宮へ、事故の後遺症で車に乗れない整は一顕という精神安定剤と共にタクシーを無事に乗車する。交通安全のお守りの悲しい思い出が優しく色を変え、一顕が贈った赤いお守りは整の心臓を温め続ける。 親しい同僚に赤ん坊が生まれて、その幸福の形が自分とは縁遠いことに世間との隔たりを感じ…
一穂ミチ
シンガポールから藤堂の甥・英海(インハイ・14歳)が 遊びに来る。 多忙な藤堂に代わり、ポーカー組(一哉と逸)や雪が 相手をすることに…。 ポーカー組の、良きお父さん&お母さんぶりに和む♪ そして子ども相手でも雪は容赦なくドS。 大人げないとも言えるけど 幼い頃から大人の世界で生きてきた雪には 年齢を理由に子どもの無知や無礼を許してやる道理は ないのでしょうきっと。 …
「月の夜っていうのはつまらない――――」 ワンフレーズだけが頭に浮かぶが、なんの本だったかは思い出せない桂。 学校でトラブルを抱えて電話が鳴るとすぐに出て行く桂と志雄の間にわだかまりが落ちる。志雄は自分が置いてけぼりにされる現状に耐え、桂が疲労していくのになにもできない自分を歯がゆく思う。 せめて思い出せない本を見つけて喜ばせてあげたいと探し始めるのだが・・・。 不平不満を漏らさず…
ココナッツ
ディアプラス文庫フェアで、対象の既刊を買うと貰えたポストカード。 その裏のSSです。 久々に桂先生と志緒ちゃんが読みたくて、持っているのにも関わらず購入(涙 内容は当たり前ですが短いです。 桂先生の部屋のカレンダーに載っている『二十四節気と七十二候』。 その中の今日の日付けにあった『腐草為螢(6月11日〜15日くらい)』。 その話から螢、そして妹の美夏の子供らしく可愛い勘違いへと進…
一穂ミチ 穂波ゆきね
イサヲ
『街の灯~』では、葛井のことを、眼鏡で何故かぽよんとした小太りな人を想像してたもんで、こんな可愛いツンツン猫だったとは意外でした。 こちらの作品のほうが『街の灯』よりも、さらに良かった。 一穂さんの比喩には毎回感心するけど、引力の話には感銘を受けました。 似たくないと思ってる父親と、違う道を歩いて行こうとするのに、足に強力なゴムが巻き付いてて、遠くへ長く伸びるほど引っ張る力を強くなって、ちょ…
高校時代の母親の行いの影響で、真剣な恋愛ができなくなってしまった初鹿野。 (幼い娘のことを考えると母親の愚行は許せない!) 高校時代の初鹿野の煌めきに恋して、10年も一途に思い続けていた片喰。 その10年の間に片喰の身に起こっていた幸と不幸。 一穂さんにしては情景描写がさらっとしてるような気がしたけど、それでもいちいち景色が目に浮かぶのはさすがです。 同窓会で再会した同級生と恋愛が始まる…
※閲覧注意※ ネタバレが苦手な方はご注意ください。 『ナイトガーデン』本編後の話。 和章視点。 和章は影が嫌いだった。 薄い闇は己の怠惰や嫉妬や憎悪がしみこんでいる気がするからだ。 決して自分から離れない影は、自分の『悪いこと』をすべて知っている気がして怖かった。 整は昔、ある漫画(影を影武者にして使役するうちに主従が入れ替わるという物語)を怖がっていて、その対処法(…
一穂ミチ 青石ももこ
麗音
明光新聞社シリーズ4冊をまとめて読みました。 話題だったし高評価なのでずっと読みたいと思っていました。 シリーズ4冊目は、新聞記者と製薬会社社員の恋物語です。 このシリーズは3冊目以外は出会いから成就までが長いです。 今回は別れから再会まで17年目かかります。 生まれた子が高校生になるくらいの時間です。 インターネットも携帯も誰もが当たり前に使えるわけではない時代の恋ですね。 …