恋煩シビトさんのレビュー一覧

月影楼で逢いましょう~遊郭オメガバース~ コミック

恋煩シビト 

王道だけど、満たされる

 『月の裏を越えて』の過去編に焦点を当てた作品。前作でも蒼介が遊郭で虜になった純との物語は収録されていましたが、こちらはより詳細に、身請けするまでの2人の心理や状況がよく分かるようになっていました。純の実父も登場したり。前作で、蒼介と純のことが気になり、もっと読んでみたいと思った方には、是非手に取って頂きたい作品です。

 最近ではΩの地位がそこまで低くなかったり、蔑む人間は糾弾されるような作…

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月影楼で逢いましょう~遊郭オメガバース~ コミック

恋煩シビト 

純愛

★「月の裏を越えて~オメガバース~」の続編というか、仔細版。

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溺れる コミック

恋煩シビト 

びっくりしたけど、この結末にありがとうございます。

友情か恋か、あるいは性欲か。

予想外の結末に驚き、でも、個人的にはこの結末を望んでいました。

次郎と幼馴染の馳男。
そこに中学からハチが加わって、今ではすっかり腐れ縁の仲間たち。
だけど、次郎に彼女ができたことでその均衡が崩れ始めてしまいます。

馳男は昔から次郎のことが好きでした。
そんな馳男のことをハチは好きでした。

それまでの自分の居場所を彼女に奪われた馳男に嫉妬…

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月の裏を越えて〜オメガバース〜 コミック

恋煩シビト 

真面目な攻めに泣かされる

 オメガバースのストーリー展開としては王道をなぞっていた感じでしたが、教師と生徒という組み合わせはあまりなかった気がして斬新だったのと、恋煩先生の憂いを含んだタッチにオメガバースの世界観がとても合っていて楽しめました。なんせ教師の月ヶ瀬の顔がイイ(笑)。黒髪でスペックは高いけれど周りを見下している感じはなく、マンツーマンで補習を行うほど教育熱心で生真面目。さらに、今より人生を舐めていた若い頃にはΩ…

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愛のポルターガイスト 新装版 コミック

恋煩シビト 

客観的な観察と抜け出せない恋

シビトさんの味ある短編でお腹いっぱいになれるので萌×2で。吐瀉物から好きな食べ物を割り出して人を誘う監察医、善玉と悪玉双子のお話など強烈なキャラクターも充実していて読んでいて楽しいです。

表題作は登場の仕方も動静のつき方もドラマチックです。私はタイムスリップものが大好きなので、ホラーチックでしたが好みでした。
他作品は自分を客観的に捉えつつ抜け出そうとはしない「こんな人・愛し方もあるよね」…

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溺れる コミック

恋煩シビト 

予想外

悩みなんかみんな解決すんのに お前がこっち向けば
こっちには絶対に来ない人間だよ アレは

シビトさんの描く男子たちの戯れが大好きです。全くもって取り留めない会話、そして一瞬見せるシリアスな顔。仲の良かった友人に抱く恋心は叶うのか叶わないのか、というお話だと思って読み進めれば、展開は意外なものでした。タイトルの「溺れる」は恋にでは無かったのでした。自分の性質というか行く道といったものだと思う…

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バラ色の時代 コミック

恋煩シビト 

良くも悪くも読みやすい

シビトさん独特の心理描写や物々しい(笑)登場シーンはなく、読みやすい印象でした。
相手方の組長に右介を売ったり、自分は結婚して子供をもうけたりと出来事があっても大和の心情が余り描かれておらず少し物足りなく感じました。最終的に分かるのだけど今までの作品が結構濃密なので、それと比べるとかなりあっさりとした印象です。精神的に高校生の時から変わっていないような表情は清々しさはあれど、それで良かったのかな…

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あの素晴らしい愛をもういちど コミック

恋煩シビト 

変わるもの、変わらないもの

好きな作家様なので、この作品についてはちょっとフェティッシュな萌えを吐きたいと思います。萌えを吐くって、、美しくない表現ですみません。

これは恋愛に全く興味がなく、むしろ理解できずに軽蔑していた主人公が、性別を超えて初めて人を好きになり、みっともなくジタバタするお話です。

シュールかつ痛くて鬱な展開を色々描いてきた作家様のベタ王道ということで、そこが一番新鮮でした。

まず、ユキの…

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パンデモニウムより愛をこめて コミック

恋煩シビト 

絵が美しい。。

異形愛(かなり体型差のある)がテーマ。
恋煩シビトさんの黒髪黒目キャラは毎度痺れます。自分の本当の気持ちに気づき黒く染まっていくマルコの美しさが壮絶です。
1話目の義甥とカメラマンの話は、少年が本当に求めていたものなのか、心寂しい少年の一瞬の隙間を埋めるだけのためにマルコが唆したように思えてなりません。ただ一線を超えた描写は激しく、カッコ良いとさえ思いました。
作者さんの漫画を何冊か読み、時…

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優しくしないで泣いちゃうから コミック

恋煩シビト 

闇とコメディの短編

短編集、Kindle unlimitedにて。初めて読みこの作風にハマりました。出会えてよかったー!
BLというよりもゲイに悩む作品(表題作、東陽、保育園の)がいくつかあり、短くも印象的でどれも落とし所もよく、程良い毒気がツボでした。

「青春ディストリクト」
文化祭の衣装をカッターで切り、先生の茶髪にインクを流す成田。まっ黒な目で見つめ一見不気味に見える彼がふとこぼす「なぜ誰も疑問に思わ…

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