恋煩シビトさんのレビュー一覧

三色混ざれば黒になる コミック

恋煩シビト 

かんたんには理解しがたい愛の在り方

半グレ集団のリーダーの辰吾と実弟の智巳、
二人の男の間で揺れ動くヤクザの跡継ぎの巽。

一向に満ち足りることのない心。
求めていたのは男の腕に抱かれること、愛されること。
辰吾に抱かれて巽はそのことに気がついてしまう。

辰吾は優しく、孤独な巽の唯一の理解者のように思われた。
けれど、巽が辰吾を抱きしめる背中でこっそり暗い笑みを
浮かべる辰吾にぞわりとした。

そして、そこか…

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あの素晴らしい愛をもういちど コミック

恋煩シビト 

ちゃんと報われることに救われる

恋煩シビトさんの長編のなかで一番好きです。
表紙イラスト(とっても素敵‼︎)にある水族館でキスをして照れる二人など、特に恋愛している時の幸せハッピーな瞬間やデートの瑞々しさは随一かと思います。
一目惚れのキスは唐突でしたが、惠の素直で真っ直ぐクセのない性格良かったです。こんな愚直な主人公がちゃんと救われるハッピーエンドは気持ち良いです。バラの花束ってかわいい。
ドロドロは少ないのですが、恋煩…

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月影楼で逢いましょう~遊郭オメガバース~ コミック

恋煩シビト 

ハピエンだけどなんか切ない

オメガバ。商業では初読み。
受けの純が超美人。
大学生の蒼介が純に恋に落ち純がいる遊郭に通い詰める。
純は自分の立場を受け入れつつ蒼介に応えようとするのが健気で
ハピエンでよかった。ちょっと儚げだけど…オーナーの「あれはもう長くない」の言葉が気になって。
本作は前作「月の裏を超えて」(未読)の前日譚とのことなので、確認したらネタバレを見てしまい納得切ない。

Ωが知能が低く性 欲処理…

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バラ色の時代 コミック

恋煩シビト 

美形CP忍耐の愛かな

メイン2人が美形。
大和の奥さんもきれい。そう奥さんも出てくる。致している所も出てくる。
大和がヤ◯ザの組長の息子で高校の時、右介と出会う。
その後、大和が跡を継ぎ、右介は監視され組の闇医者として働かされる。大和の指示で右介は取引先の組長の情夫にされる。

右介は大和が好きだから逃げないけど、奥さんのこともありいいかげん嫌になるんよな。でも大和が「もう少し待っててくれ」と引き止める。それ…

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月影楼で逢いましょう~遊郭オメガバース~ コミック

恋煩シビト 

王道だけど、満たされる

 『月の裏を越えて』の過去編に焦点を当てた作品。前作でも蒼介が遊郭で虜になった純との物語は収録されていましたが、こちらはより詳細に、身請けするまでの2人の心理や状況がよく分かるようになっていました。純の実父も登場したり。前作で、蒼介と純のことが気になり、もっと読んでみたいと思った方には、是非手に取って頂きたい作品です。

 最近ではΩの地位がそこまで低くなかったり、蔑む人間は糾弾されるような作…

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月影楼で逢いましょう~遊郭オメガバース~ コミック

恋煩シビト 

純愛

★「月の裏を越えて~オメガバース~」の続編というか、仔細版。

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溺れる コミック

恋煩シビト 

びっくりしたけど、この結末にありがとうございます。

友情か恋か、あるいは性欲か。

予想外の結末に驚き、でも、個人的にはこの結末を望んでいました。

次郎と幼馴染の馳男。
そこに中学からハチが加わって、今ではすっかり腐れ縁の仲間たち。
だけど、次郎に彼女ができたことでその均衡が崩れ始めてしまいます。

馳男は昔から次郎のことが好きでした。
そんな馳男のことをハチは好きでした。

それまでの自分の居場所を彼女に奪われた馳男に嫉妬…

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月の裏を越えて〜オメガバース〜 コミック

恋煩シビト 

真面目な攻めに泣かされる

 オメガバースのストーリー展開としては王道をなぞっていた感じでしたが、教師と生徒という組み合わせはあまりなかった気がして斬新だったのと、恋煩先生の憂いを含んだタッチにオメガバースの世界観がとても合っていて楽しめました。なんせ教師の月ヶ瀬の顔がイイ(笑)。黒髪でスペックは高いけれど周りを見下している感じはなく、マンツーマンで補習を行うほど教育熱心で生真面目。さらに、今より人生を舐めていた若い頃にはΩ…

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愛のポルターガイスト 新装版 コミック

恋煩シビト 

客観的な観察と抜け出せない恋

シビトさんの味ある短編でお腹いっぱいになれるので萌×2で。吐瀉物から好きな食べ物を割り出して人を誘う監察医、善玉と悪玉双子のお話など強烈なキャラクターも充実していて読んでいて楽しいです。

表題作は登場の仕方も動静のつき方もドラマチックです。私はタイムスリップものが大好きなので、ホラーチックでしたが好みでした。
他作品は自分を客観的に捉えつつ抜け出そうとはしない「こんな人・愛し方もあるよね」…

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溺れる コミック

恋煩シビト 

予想外

悩みなんかみんな解決すんのに お前がこっち向けば
こっちには絶対に来ない人間だよ アレは

シビトさんの描く男子たちの戯れが大好きです。全くもって取り留めない会話、そして一瞬見せるシリアスな顔。仲の良かった友人に抱く恋心は叶うのか叶わないのか、というお話だと思って読み進めれば、展開は意外なものでした。タイトルの「溺れる」は恋にでは無かったのでした。自分の性質というか行く道といったものだと思う…

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