恋煩シビトさんのレビュー一覧

あの素晴らしい愛をもういちど コミック

恋煩シビト 

純情年下ワンコ

作者さんの作品は仄暗い物や、バドエンのイメージがあって(全てちるちる内の情報からですが)、手を出さずにいたのですが、こちらは大丈夫そう?と読んでみました。
なんと言ってもこの表紙は素通り出来なかった。美し過ぎます。

お話は恋をしたことがない大学生の恵が、ゲイバーのバーテンユキに一目惚れをするところから始まります。
自分が男に恋するなんてと戸惑いながらも、ユキの事を知りたい一心で待ち伏せた…

1

バラ色の時代 コミック

恋煩シビト 

薔薇の棘の時代?

バラ色の時代、というタイトルの意味が、私は理解できなかった。
謎です。
不幸な運命に翻弄されながら、幸せと言っている主人公が理解できない。

やくざの組長の息子に気に入られて医者を目指していた主人公は、
図書館で「俺の犠牲になってくれ」と強姦されて、
気づいたらやくざ専門の裏医者になっていた。
オマケに他所の組長へのお土産にされて、
入れ墨を入れられて、
自宅に引っ越してこいと言…

3

シュガーダーク コミック

恋煩シビト 

ビターではなく、ダーク

「しあわせになりたい」
そう思わない人なんて、いませんよね。
誰だってしあわせになりたい。
でもしあわせの形は人それぞれということを、再認識した作品です。

母親に見放され、帰る家もないハル。
心酔するほどに憧れていた兄に裏切られた亜希生。
野良猫のようなハルを家に入れてくれた和菓子屋の夏彦。

暴力で押さえつけるような亜希生の愛し方に窮屈さを感じて、甘い匂いに誘われて、たまたま…

2

パンデモニウムより愛をこめて コミック

恋煩シビト 

弱いからこそ美しく、間違っているから愛おしい

シビトさんの作品には、ときどき息を呑むほど美しくて、悪意に満ちている表情があると常々思っていました。
そんな美しい作画を十分に堪能できるこちら。

悪とは、善とは何なのか。
それぞれのしあわせは、決まった基準で測ることができるのか。
大きくて深いテーマを扱った作品でした。

叔母の夫と甥。
人狼と人間。
神物と祀れてきた鬼と神社の長男。
禁忌とされる関係を目の当たりにしながら、…

2

月影楼で逢いましょう~遊郭オメガバース~ コミック

恋煩シビト 

これを待ってた!

これが読みたかったんです。
シビトさんならではのエッジの効いた抉るような心理描写と、愛や綺麗事だけではない、容赦なく突きつけられる現実の厳しさ。

『月の裏を超えて』の蒼介(月ヶ瀬)と、番になった純の話です。
前作では物足りなさばかりが目について、萌えることも感動することもできず。
その前作の中でメインの2人の心の揺れよりも多くページ数を割いて描かれていた、月ヶ瀬と純の話を1冊まるまるし…

2

月の裏を越えて〜オメガバース〜 コミック

恋煩シビト 

シビト節が足りない…

シビトさんの描くオメガバースですと!?と勇んで購入。

オメガバースと言えばおおまかな枠は共通認識としてあるけれど、細かい設定に関しては作家さんそれぞれの個性や味が活かされていますよね。
α、Ω、βはそのままに、その特性にちょっとした違いがあったり、運命の番に対する反応が違ったり、そういうところが楽しみでもあります。

突然成績が落ち込んだ生徒・日浦の補習をしている月ヶ瀬。
冷たい、厳…

1

あの素晴らしい愛をもういちど コミック

恋煩シビト 

初めての恋、2度目の恋

恋煩シビトさん、人の心の綺麗な部分だけじゃなくて汚い部分も全部さらけ出して見せて、「それでも好きって言える?」と言うような挑発的な作風が好きです。
心を抉られて、読むのも一苦労な作品が多いのですが、それだけに胸に深く残る。
美しい表紙にどきどきしつつ、今度はどんな風に人間を暴いていくんだろうと心の準備も万全に読み始めました。

恋なんてしなくても楽しい。
そう思っていた大学生の恵が出会っ…

2

三色混ざれば黒になる コミック

恋煩シビト 

かんたんには理解しがたい愛の在り方

半グレ集団のリーダーの辰吾と実弟の智巳、
二人の男の間で揺れ動くヤクザの跡継ぎの巽。

一向に満ち足りることのない心。
求めていたのは男の腕に抱かれること、愛されること。
辰吾に抱かれて巽はそのことに気がついてしまう。

辰吾は優しく、孤独な巽の唯一の理解者のように思われた。
けれど、巽が辰吾を抱きしめる背中でこっそり暗い笑みを
浮かべる辰吾にぞわりとした。

そして、そこか…

1

あの素晴らしい愛をもういちど コミック

恋煩シビト 

ちゃんと報われることに救われる

恋煩シビトさんの長編のなかで一番好きです。
表紙イラスト(とっても素敵‼︎)にある水族館でキスをして照れる二人など、特に恋愛している時の幸せハッピーな瞬間やデートの瑞々しさは随一かと思います。
一目惚れのキスは唐突でしたが、惠の素直で真っ直ぐクセのない性格良かったです。こんな愚直な主人公がちゃんと救われるハッピーエンドは気持ち良いです。バラの花束ってかわいい。
ドロドロは少ないのですが、恋煩…

1

月影楼で逢いましょう~遊郭オメガバース~ コミック

恋煩シビト 

ハピエンだけどなんか切ない

オメガバ。商業では初読み。
受けの純が超美人。
大学生の蒼介が純に恋に落ち純がいる遊郭に通い詰める。
純は自分の立場を受け入れつつ蒼介に応えようとするのが健気で
ハピエンでよかった。ちょっと儚げだけど…オーナーの「あれはもう長くない」の言葉が気になって。
本作は前作「月の裏を超えて」(未読)の前日譚とのことなので、確認したらネタバレを見てしまい納得切ない。

Ωが知能が低く性 欲処理…

1
PAGE TOP