海野幸さんのレビュー一覧

逢魔が時の花屋で会いましょう 小説

海野幸  コウキ。 

ホラーBLと言うけれど、本当に怖かったのは、、、

元僧侶のイケメン花屋と幼い頃から異質体質で自分の意見を口にするのが怖いリーマン。

レビューで、寝る前読むと怖いとあったのでビクビクしながら読んでいたら、身構えていたこともあってか、そこまでホラーではありませんでした。

2作収録されているのですが、後半のお話に出てくる攻めの元カレが受けにストーカーして現れるほうが、よほどまりあげはにはホラーだった。
人間ホラー。

それ以外はいつも…

2

小説仕立てのラブレター 小説

海野幸  羽純ハナ 

題材が面白い。

唯一の親友から告白された政治家の息子の受けが、物語が現実となるイタコ小説を書く従姉に、自分とその親友の小説を書くよう頼む冒頭から始まるお話。
イタコ小説=夢小説ということなんだけど、この発想が面白かった。

実際に作中で従姉が書いたイタコ小説も読めて(ただしバームクーヘンエンドだったりするけど!)、なおかつ本来の2人の恋模様も読めて、なんだかお得な気持ちになった。

商業のBL小説でハピ…

3

恋する犬のしぐさ図鑑 小説

海野幸  yoco 

可愛い<心配、になってしまったので

好きな人に犬耳しっぽがくっつき、気持ちが読めるようになっちゃった!?ってとこまでは楽しく読めたが、ヒトがイヌ化していく展開はシュールというか何というか……。キャラが心配になるばかりで萌えるどころじゃなかった。

真柴は天然なのかあほのこなのか、思考がよく分からない。そこでポジティブになる?そこで卑屈になる?と自分の感覚とは真逆をいくキャラで、最後まで遠いとこから見ていた感じ。

重倉は犬耳…

0

軍人さんと金平糖 小説

海野幸  八千代ハル 

キラキラな金平糖が宝物のよう


遊郭で生まれ育ち下働きをしていた清(受け)は上司に連れられてきた正嗣(攻め)と時間稼ぎのため1晩過ごし、優しかった正嗣に恋してしまいます。叶わない恋だと思っていたのに、楼主とゴタゴタの勢いで身請けされることになるのです。


遊郭で生まれ育ち、年季もなくタダ働きを死ぬまで続けなければならない奴隷のごとき生活をしていた清でしたが、心を鼓舞するため、花が咲いたとか綺麗な夕日を見たとか金平糖を…

2

あやかし蝶と消えた初恋 小説

海野幸  Ciel 

カマキリのようなアナタ

どんなに好きだと想いを伝えても「知ってるよ」という答え。
決して同じ想いを返してくれない。

うわーん。
もうずっと、朝陽がかわいそうでかわいそうで。
本気の想いを国吉に躱されてしまい、この気持ちを諦めようと何度ももがく朝陽の姿に、読んでいて何度も涙を誘われました。

昆虫オタクとして喜々と薀蓄を語る朝陽の無邪気な朗らかさと、切ない恋心を抱く朝陽の痛いほどのケナゲさとの対比よ。
も…

3

小説仕立てのラブレター 小説

海野幸  羽純ハナ 

色々な選択肢

作者買い

結婚して子供を作って家庭を持つ。
それが一般的普通である。と何事にも普通(ちょっと普通じゃ無いんですが)を目指した受け様が常識を覆すまでの色々な選択肢を従姉妹に「イタコ小説」を書いてもらうお話です。
20代から30代の方が読むと刺さるかも?

「素敵な選TAXI」のドラマを思い出しました。
ドラマは過去に戻って選択をし直しましたがこちらはイタコ小説によって未来を見せてもら…

5

八王子姫 小説

海野幸  ユキムラ 

攻めの包容力

フォロワーさんのレビューで面白そうだったので。コミカルな中に切なさあり受けの内面的成長ありで感動。
ロリータ服を作り弟の幸彦に着せる千里は勿論、受け入れる幸彦も歪みに気づいてたのかな。
女装した幸彦に一目惚れする樋崎、幸彦が戸惑うのは解るけどストレートに素直な想いを伝える樋崎に心掴まれたと思う。樋崎の言葉には心を鷲掴みにされた。幸彦ではなくユキに恋する樋崎にもやもやする幸彦が切ない。バレてダメ…

0

優しくほどいて 小説

海野幸  橋本あおい 

今の季節にぴったりなハートウォーミング作品

暴走する受けと、それを大らかに受け入れる攻めという組み合わせは、BL界隈ではよく見かけますよね。
この受けの暴走の暴走具合というものが、なかなか曲者でして。
過ぎると、攻めには「カワイイなー」と受け入れられても、読者からは「ナイわー」となる事態もあり得るわけです。

こちらの作品、受けである春樹、かなりの暴走っぷりです。
惚れやすく冷めやすい上に、愛情のぶつけ方がストーカーまがい、とハチ…

2

小説仕立てのラブレター 小説

海野幸  羽純ハナ 

今回はハマらなかった

今月発売のディアプラス文庫ですが、偶然にも幼馴染みと小説がテーマの作品が2作発売されてるんです。どちらの作品もそれぞれの作家さまのお話の切り口が違っていてとても面白いと思ったのですが、受けが好きになれないという点では共通してました。そして、雑誌掲載作を書き下ろしが補完してて、やっと萌評価にしてます。

海野幸先生の作品は神や萌2評価が多かったのですが、今回はあまり萌えどころがなくて萌評価にしま…

5

小説仕立てのラブレター 小説

海野幸  羽純ハナ 

少数派かもしれません

あらすじ他、事前情報無しで読みました。小説仕立てのラブレターってどういうこと?なんて思いながら読み進めると…なるほどそう来たか〜!となりました。
このお話を思いつく海野先生の発想力がすごい。本当に沢山のお話を書かれている作家さんだと思うのですが、毎度被りがないバリエーションの豊富さに驚かされます。
以下、ちょっと少数派になりそうなレビューかもしれません。

幼馴染2人のうちのどちらか片方が…

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