山中ヒコさんのレビュー一覧

イキガミとドナー 下 コミック

山中ヒコ 

「おかえり」「ただいま」

冒頭、最強殺戮兵器人間であるイキガミが、ワンコ化しててかわいい。
独占欲丸出しで、吉野にひっついててかわいい。

特に鬼道に問われて「ただいまって言うよ」というところが泣ける。
おかえり、ただいまと言い合えること。
それは彼らにとって、奇跡のような瞬間なんだなと思える。

イキガミだと判明して以来、親にほぼ見放され、イキガミ訓練生として孤独に生きるほかなかった鬼道が、吉野に出会って、…

13

イキガミとドナー 下 コミック

山中ヒコ 

身命を賭して貫く愛

イキガミとドナーだから一緒にいられる時もある。
鬼道に抱かれた吉野。
求め、求められるようになった上巻からの続きです。


怪我をしては、吉野を抱く鬼道。
恋を知らない鬼道に、「鬼道は俺が『好き』なんだよ」と、優しく伝える吉野。
気持ちが通じ合い、関係を深めていく二人ですが、鬼道はイキガミである事を悩むように。
そんな時、イキガミの元ドナーである柴田から、イキガミでなくなる方法を示…

13

イキガミとドナー 上 コミック

山中ヒコ 

唯一無二の関係性

オンブルー連載で上巻くらいまで読んでて、絶対に買う!と決めていたこちら。

というのも、最強の殺戮兵器人間であるイキガミの孤独が徐々に見えてきて、それがもうたまらない気持ちになるんですよ。
強いと思われてるヒーローの弱い部分ってキュンキュンさせられるじゃないですか、まさにそれ。

「イキガミ」は国を守るため、己の身体一つで日々戦っている人間兵器。
戦いで傷ついた身体を治す方法は、ただ一…

10

イキガミとドナー 上 コミック

山中ヒコ 

上巻にして神!

今年1番、楽しみにしていた作品!
戦神と適合者によるドラマチックSFラブストーリーです。


未来の世界を舞台に、体を張って国を守る能力者〝イキガミ〟
イキガミのエース・鬼道の〝ドナー〟だと知らされた、高校教師の吉野。
傷ついたイキガミを治せるのは、ドナーだけ。
「お前の血も肉も内臓も今日から全て全て俺のものだ」
ドナーの体液は、イキガミにとって唯一の薬です。
横暴な鬼道に強引に…

5

500年の営み コミック

山中ヒコ 

「人間は、好きな奴の為にはこうしてしまうものなんだ」

HONTの名作5選にあったので、読みました。ドラマCDの方が人気が高いようです。

二人の恋愛は、障害だらけ、まるでロミオとジュリエット。
恋人・光を亡くして後追い自殺した虎雄。(スゴく堅い名前)自殺後、悲しんだ親が冷凍保存・第1号の検体。
250年後、解凍されて目覚めたら、先に死んだ恋人、光を模したアンドロイドが見つめていた・・虎雄から見ると、全然恋人と似ていない。
「アンドロイドのく…

3

500年の営み コミック

山中ヒコ 

読み手の感情移入の程度に評価が割れそう

これは読み手の読解力というか、どれだけキャラ(特にヒカルB)に感情移入にして読めるかによって評価が割れそうだなと思いました。
さらっと描いてある場面場面を、描いてあることよりも深く読める人は、涙が止まらないほど泣いてしまうと思います。(←私はこっちでした)
ただ、250年とか500年とか実感の湧かない数字を使っているので、読めない人には刺さらないかもしれません。
私が前者であるという前提でレ…

6

500年の営み コミック

山中ヒコ 

「3割減のアンドロイド」に滲み出るセンスよ

なぜかVOIDと連続して読んだので、設定は似てるなぁと思ったんですが、こんなにも違う話になることに驚きました…。
漫画家さんて本当にすごいなぁ。
表紙の美しさに惹かれて、ずっと読みたいなぁと思ってたので読めて良かったです。

話自体は、250年て途方もなく長すぎて、感情移入しづらかったのが残念でした…。
そうですよね。タイトル、"500年の営み"ですもんね。250年、…

6

エンドゲーム 2 コミック

山中ヒコ 

賛否両論あって当然、でも結果から考えてもいいのかもしれない

 やっぱり透が運転していて轢いたわけではなかったと知り、まずはほっと一安心。でも、黒田が飲酒していたのを知っていながら、彼に運転を任せた透にも当然責はあります。飲酒運転に対する戒め、世間の認識がもっと甘く、皆が今より気軽に飲酒運転をしていた時代というのは確かにありました。それでも、人を轢き殺してから初めてその恐ろしさに気付くのはあまりに遅過ぎる。目の前で血塗れの母親が息絶えていくのを見守るしかなか…

9

エンドゲーム 1 コミック

山中ヒコ 

相手が本当に守りたかったものは何なのか

 2巻の展開次第で神評価にも中立評価にも転びそうだなと感じた作品でした。山中先生の華美さを削ぎ落としたシンプルなタッチに、優しい透とポーカーフェイスな克哉の性格、ストーリーの雰囲気がとても合っていて、序盤から引き込まれます。養父である透の下で長く暮らす克哉。透の年齢は明かされませんが、少なくとも高校生の子供を持つ親には見えず、小学生の子供がいるくらいならまあ分かるというレベル。義親子でも生々しいの…

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絶対BLアワードになる世界。

表紙を担当した紺吉先生の「絶対BLになる世界 VS 絶対BLになりたくない男」による、
「絶対BLアワードになる世界」が楽しいです。本編の続きも早く読みたい!
『エロランキング』の部屋「擬音の量、尋常じゃなかったな…。」あはは。あるあるですね。
カップルがセットでぶち込まれてない部屋、「攻めキャラランキング」「受けキャラランキング」部屋も可笑しみ。アワード表彰を控え室でじっと待つ攻め様や受け…

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