山中ヒコさんのレビュー一覧

500年の営み コミック

山中ヒコ 

大切なことは時を経てもきっと。風化なんてしないと。

新刊の「イキガミとドナー」を読んで。とてもとても感動したので。以前より気になっていて、何だか怖くて、手を出していなかったこちらを購入してみました。だって、表紙の美しさとタイトルだけで。ああもう、これは何かを予感させて、ドギマギするでは無いですか。そういう意味では出オチ感も半端無いです。ここに全てが語られてしまっているのだと。読了した今となっては、この美しい表紙を見ただけで泣けてしまいます。
まだ…

5

涙三滴、薔薇の花びら コミック

山中ヒコ 

突っ伏す

2016年に「王子と小鳥」を読んで、早くも4年近くたちました。どなたかがレビューに役に立ったボタンを下さったのをきっかけに再読→再発火→とうとうこの同人誌を購入しました!!!読みたかった・・・読んで良かった。

「王子と小鳥」でケイイチが「・・・・会いてえなあ」と涙ぐんでいたあの続きが読める同人誌です!

お話は王子の侍従ハッサンの視点。幼い王子に仕え始めたころから始まり、再会するところま…

4

イキガミとドナー 下 コミック

山中ヒコ 

BLというジャンルを超えて

BL云々んなもん関係ねーー!!!!



その一言に尽きる。
BLとしての萌えやら尊さやらそんなレベルの話じゃなかった。
自分じゃない誰かを大切に思う気持ち、誰かの為に自分を犠牲に出来る深い愛。そんなものに胸を打たれまくりました。いや、ほんとに、最後二人が幸せになってくれて良かっ、、、た、、!!

山中先生はさすが「ここ!」ってところでギュンギュン胸を締め付けてくださる。
大事な…

13

イキガミとドナー 下 コミック

山中ヒコ 

良かった〜泣

鬼道と吉野の仲が甘くなるにつれて、J国とイキガミを取り巻く情勢が一気に不穏な空気になって来ました。

もう嫌な予感に読むのが怖くて、でも先が知りたくてページをめくる手が止まらないんですよ。

吉野が生徒たちに出した課題のテーマがまた良くて、生徒たちはもちろん吉野も改めて自分の置かれている状況を考えるきっかけになるんです。

それを鬼道にも宿題として渡すんですね。これが最後に効いて来るん…

8

イキガミとドナー 上 コミック

山中ヒコ 

吉野と鬼道の関係に萌えました

山中ヒコ先生作品を読み始めたのは、電子で「丸角屋の嫁とり」を読んだのがきっかけでした。それからちるちるさんで既刊本を調べて購入したり、新刊を発売予定で知って集めだしました。

非BL作品は購入していなかったので「500年の営み」依頼の久しぶりの購入でした。
まずあらすじに惹かれ、スタイリッシュな表紙に惹かれ、同時に悲しい結末だったらどうしようと怯えながら読み始めました。

イキガミの設定…

4

イキガミとドナー 下 コミック

山中ヒコ 

嬉しくて、嬉しくて、嬉しくて。涙。

凄い不穏なんです。苦しくて。胸が張り裂けそう。
ハラハラのし通しで。だいぶ持ってかれました。
人を人とも思わないこの国でイキガミと選ばれ、ただ死闘を繰り返すだけの鬼道たち。
そんな鬼道と少しずつ心を通わせて行く吉野。
吉野が中学校の教師という仕事をしていて。未来ある子供たちと常に触れている、という事が。
鬼道の心を救う一助になっていたのは大きかったと思うのです。
子供達には未来がある。…

23

イキガミとドナー 上 コミック

山中ヒコ 

人は。こんなにも弱い。

恐ろしい物語で。行き場が無い。
日本では「イキガミ」と呼ばれる、選ばれし特異体質の若者達は、命を賭して最前線で闘う。
あらゆる武器を跳ね除け、武器の売買を暴落させた彼等は、ただ自国の利益の為に。終わりの見えない戦いに臨む。如何なる武器の攻撃にも、爆破にも耐える無敵の彼等は、イキガミ同士の闘いにのみ甚大なダメージを受ける。
彼等の傷を治癒する為に選ばれ、これまたイキガミを支える為だけに生きる事…

8

イキガミとドナー 下 コミック

山中ヒコ 

上下完結にはもったいない内容

 この世界観で最後まで描き切ってくださったことには神評価をつけたいです。設定は本当にしっかりしていたと思います。ただ、細かい点がいくつか気になって、個人的にはどハマりするまではいきませんでした。私はもう少し吉野の掘り下げが欲しいと思ったんですね。鬼道の孤独や感情を描くシーンは多々あったのに比べ、吉野というキャラクターがこういう思考回路に至った背景が私には足りませんでした。

 どうしてこんなに…

13

イキガミとドナー 上 コミック

山中ヒコ 

綱渡り状態の中、彼はどの手を取るべきなのか

 まだメイン2人の関係性にはそこまで萌えを感じないかなと思って萌評価に留めましたが、作り込まれた世界観にはとても引き込まれました。山中先生はどこかしら虚しさを感じるような雰囲気の物語と相性が良いですね。イキガミは対武器ではチートになるけれど、対イキガミであれば怪我もするし、病にもかかるのは一般人と同じで、尚且つ普通の治療や薬が効かず、この世に唯1人の存在であるドナーの体液だけが頼りという、実は誰よ…

4

イキガミとドナー 下 コミック

山中ヒコ 

ふたつでひとつ

"人間1年目"な攻め、または受けが、パートナーによって新しい世界・感覚・感情を知っていくお話が好きです。
今作で言うのなら、それは攻めの鬼道にあたりますね。

幼い頃からイキガミとしての能力を持ち、国を守るための訓練をひたすらに受け続けて来た。
戦うことしか知らず、守るものもなく、愛も知らない。
どうしようもなく孤独な彼に、少しずつ新しい世界を教えてくれた、吉野という…

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