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凪良ゆう 小椋ムク
碧雲
ネタバレ
凪良先生の、「死んでも死んでいない」物語の一つ。 あいを平仮名書きしたのは、あい=愛=哀、とかけたからかな? この作品は、死んだ恋人が、彼のの息子の中に意思(魂)が宿るバージョン。 岸本波瑠と、恋人・裕也の9歳の息子・桐島椢の物語。 裕也は、美貌で寂しがり屋の年下の恋人と、9才の幼い息子を遺して、海で急死する。 葬式の日から、恋人の息子の言動が変わる、死んだ父親そっくり。 9才…
一穂ミチ 小椋ムク
はねっかえりのりーさん
この作品のテーマと言うのか、軸にあるものがお砂糖なんですけれど、そのお砂糖の匙加減の絶妙さが、本編にも随所に散りばめられているような、ほろ苦いのに優しい甘さが物語を通して伝わってくるような、そんな癒しのお話でした。 読んでいて真っ先に思ったのが、優しいなぁ、ということ。 うーん、甘い、と一口に言ってしまえばそうなんですけれど、違うんですよね〜 一穂先生のお話って甘い中にエッジが聞いていて…
高遠琉加 小椋ムク
フランク
全寮制の学生寮を「壁の中」と表現するだけあって、閉塞感がつきまといます。 陽キャでどこかチャラさを漂わせた香司と、学年トップの優等生・昴という正反対の二人が、屋根裏部屋で夜な夜なこっそりと天体観測をする仲になる。 陸の孤島にある学生寮という閉ざされたちっぽけな場所から眺める宇宙の広大さ。 その対比が印象に残りました。 外とは隔絶された学生寮という環境、そしてだいぶ大人に近づいてはいるも…
私の中の一穂先生の作品は、すっごくハマって大好きになる作品と、ぜんっぜんハマらず琴線に一箇所も触れない、みたいな作品の両極端なんです。 それもこれも私の価値観の中のことなので良い悪い、という訳ではなくただただ相性の問題なのだと思います。 キス、ラブはもうどっぷり浸かって心に刺さりまくっている物語である一方、藍より甘いは全然掠らなかった作品でして。 かくいうこちら、キス、ラブ、藍より甘い、に続…
安西リカ 小椋ムク
Meganeusagi
同級生で、再会ものの中では、かなり、私の中でポイント高い作品です。攻めが犬っぽくて、甘えるとき、ミチって名前をいうのが、ツボでした。読んで良かったです。ありがとうございました。
すとう茉莉沙 小椋ムク
こひしゅが
あらすじに惹かれて購入。 受けが善人すぎて生理的に無理だった。その上受け視点だから、イライラが半端なく溜まる。無償で人助けがしたい! とかボランティア好き! みたいなタイプだから理解ができないし感情移入もできない。 攻めの母親が父親からのDVで逃げて、次は攻めが暴力の標的になった話をした時の受けの反応も好かない。攻めとの恋愛面で泣くのはいいけど、攻め家族の過去の話で泣いたのは嫌悪感抱いた…
海野幸 小椋ムク
H3PO4
ギャップ萌。まさにその言葉がふさわしい! 受けの悠真が峰山に対してギャップ萌してしまい、好きになっちゃうとこは王道なんですが、このお話は逆もそうなんですよね〜。 峰山の方も最初は明かされませんが、天使のような接客でプロを感じたり、見た目の可愛さではないところに一目惚れしちゃう。 読んでる方は、じれったい二人なんですが、悠真の「こんな自分を知ったら幻滅されそう」という思いから、なかなか…
遠野春日 小椋ムク
窓月
高校生の先輩後輩。受けが先輩です。 イラスト買いしたと思う…。電子版の最後に小椋さんのショート漫画が掲載されていて、めちゃくちゃ可愛いです。 初出年からして時代性の典型とはいえ、性指向について真面目に突っ込んだお話だと思います。文章が硬質で、今のライトな風潮に比べると律儀すぎる文の詰め方がすごい。読み返しなので、細かすぎて時々流したところもあるけども笑 受けに対して酷い仕打ちをす…
樋口美沙緒 小椋ムク
続編は読まない方が良かった、という方もいらっしゃるようなのですが、私的にはこの作品を読んでこそ、きっちり完結したなぁという印象でした。 しかしながら、全編を通して、涙、涙、涙。 自分でもなにがこんなに突き刺さってくるのかわかりませんでしたが(不思議なことに本当にわからなかったんです)でも、言葉にできない痛みがずっと胸の内に渦巻いていて、読むのが辛いのに止められず、愛はね、同様一気読みしてし…
樋口先生に愛の話を書かせたら、右に出る作家さんはいないんじゃないでしょうか。 お恥ずかしながら、子供を育てながら私自身が愛ってなんだろう、なんて悩むことがありまして。 無償の愛とは? 愛しているなら何でも許してあげるべきなのか? いつだって全力で存在を認めてあげるべきなのか? そんなふうに出来ないなりに、そんなことを悩んで、けれど、ちゃんと受け取れなかった愛情が後々にまで自分…