萩尾望都さんのレビュー一覧

非BL作品

トーマの心臓 非BL コミック

萩尾望都 

手を借りて、1段ずつ昇って

 数年前に読んでいましたが、未レビューだったので再読。最初に読んだ時よりも、いろんな作品に触れたおかげか、理解できる部分が増えたように感じます。愛を死によって贈る。冒頭から読者にもユーリにも凄まじい衝撃を与えたトーマ。身勝手で一方的な押し付けのように思えるそれがそうではないと気付くのは、私もトーマも物語の終盤になってからでした。キリスト教信仰がどういうものなのか、多少知識が増えたことも、この作品の…

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非BL作品

ポーの一族 5 非BL コミック

萩尾望都 

Long,long ago

このBLサイトにこのシリーズが情報として掲載されているとは思わなかった。
まあ、エロイカとかバナナフィッシュとか掲載されているのだから当然だったかもしれない。
でこれが神かそうじゃないか、萌かなど訊かれたら「神」にするしかない。

子供の頃雑誌掲載も追っていたし、友だちや妹とあれこれ語りコミックスは必ず揃えていた作品。
その頃のコミックスは何故か手元にないけれどまた買い直し、私の本棚に並…

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非BL作品

トーマの心臓 非BL コミック

萩尾望都 

金字塔

この界隈で伝説とされる作品だから読んでおいて損は無いだろう、くらいの軽い気持ちで読み始めたら見事にハマりました。

ドイツのギムナジウム(寄宿学校)が舞台、トーマという少年が自殺するシーンから始まります。
キリスト教(多分カトリック)の話なので 友愛、家族愛、性愛など、様々な“愛”が出てきますが、中でも1番印象に残ったのはやはりトーマの無償の愛。
愛する人を救うために自分の身を捧げる、濡れ…

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非BL作品

トーマの心臓 Lost heart for Thoma 非BL 小説

萩尾望都 

オリジナル未読の方におすすめ

”BL以外に何読んでる?”トピかと思いきや、情報登録がありましたので、
レビューさせていただきます!

漫画は以前さらっと読んだ程度だったのですごいなーと思いましたがそれほど思い入れのあるファンではありませんので(名作であることは別として)、もしかしたら読み込まれた方の感想とはだいぶ違うかもしれませんので、その辺はご容赦ください…。

単純なノベライズではないことに意表を突かれました。贅…

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非BL作品

ポーの一族 1 非BL コミック

萩尾望都 

令和の腐女子による令和の腐女子のための考え

私たち腐女子が想像するような男同士のガッツリイチャイチャは無いけれど、匂わせはあったと思います。

エドガーはエドガーで勿論アランのことを愛しているけど、それはアランが求めるものとは少し違う。なので何度かすれ違います。
『小鳥の巣』でアランがエドガーに「ぼくのことだけ考えてくれなけりゃいやだ!」と言った時には おぉそこまで言っちゃうのか と思ったくらい。
全体的に切なさが強い作品。

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非BL作品

ポーの一族 3 非BL コミック

萩尾望都 

完全に孤立しては生きられない

 最初に収録されていた『小鳥の巣』はエドガーとアランがとあるギムナジウムに転入し子供達をかき乱す話なのですが、場面やキャラの転換が激しく文字数も多めで、今は誰目線でどこが舞台なのかを瞬時に理解することができず、読み終えるのに時間と気力を要しました。あらすじは面白かったんですが、読みにくかった印象が強いです。

 『ランプトンは語る』『エディス』は、エドガーとアランが今まで関わってきた人間達の回…

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非BL作品

ポーの一族 2 非BL コミック

萩尾望都 

エドガーに寄り添いたくならずにはいられない

 掴み所のないエドガーがそもそもバンパネラになったきっかけの物語が冒頭に収録されており、現在の彼に辿り着くまでの道筋がようやく少しずつ見えてきました。やはり、吸血鬼ものの醍醐味はここからでしょう。人間が吸血鬼にならざるを得なかった理由。その葛藤、苦しみ、諦め。この幼さで妹・メリーベルのためにここまで覚悟ができたエドガーには驚くしかありません。そりゃあ少年の見た目に反して酸いも甘いも噛み分けた男のよ…

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非BL作品

ポーの一族 1 非BL コミック

萩尾望都 

出版当時の衝撃を想像してみたくなる

 ずっと読んでみたかった名作。耽美、年をとらない子供の無邪気さ、痛々しさ、孤独、温かで綺麗な愛、自己愛。そういったものが各短編にたっぷり詰め込まれていて、そこに時折萩尾先生らしい殺伐とした要素が垂らされる。隙のない世界観。展開は少し目まぐるしく、個人的にはもう少し余韻を持たせてあったらな、長編だったらなと思う時もありました。最初の章で期待したエドガーとアランの関係性は、1巻だけではまだ物足りないで…

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非BL作品

11人いる! 非BL コミック

萩尾望都 

軽快でありながらしっかり組み立てられたSF

 新編集版を読んだ感想です。萩尾先生のSF作品は初めて読みました。初版は1976年発行ということで、今から約40年以上も前に描かれた作品なわけですが、まったく古さを感じさせないですね。宇宙船での試験も、現実の科学がしっかりベースに横たわった上で構成を膨らませてあるので、夢物語ということも一切なく、リアルさと漫画らしい面白さがバランスよく両立していました。

 恋愛面はあるにはありますが薄めです…

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非BL作品

トーマの心臓 非BL コミック

萩尾望都 

原点

傑作で、この作品がなければ半分以上の現代BLは存在しないはずです。萩尾望都先生の心理描写はもはや天下無敵です。人の心臓(読み:こころ)を読むそのものです。

BL入門授業ではぜひ読んでほしい作品です。歴史的にも、美学的にも。

Chill-chillに入っていないのですが、Fantagraphicsさんの公式英語版も持っています。大判サイズで、少し高級感があって、非常に快適です。やはりこう…

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