はな0415
小石川あお先生の新刊「食べないの?オオカミさん。」を読んだら、本作も良かったと書かれているレビュアーさんがいらして。読んでみました。
ああ、もう‼︎ 最初から何かを予感させて。中盤に差し掛かるやいなや。切なさに、号泣。散々泣き濡れてしまいましたよ。
捨てられていた猫の様な、猫又の様な、小さなもののけ。「けだま」と名付けられたそれは、「ご主人」を慕い、恩を返そうと必死になってお仕えする。猫として…
どういうわけか、「Beauty & Beast」をモチーフにしたBLは多い。さらに「赤ずきん」が好きな作家さんも多い。これはそれらを絶妙に掛け合わせた様な趣き。
狼のウルはいわゆる獣人では無い。普通に恐れられる山の狼。
太郎は生贄として供えられた子供。「いつか食べられる」と思わせておきながら、狼は幼ない太郎を可愛がり、慈しみ、大切に。それはもう大切に育てる。
太郎の方も自分は「い…