ARUKU さんのレビュー一覧

ハスネサイコロジー コミック

ARUKU  

目からウロコ

わたしは思い違いをしていたのでしょうか。
ARUKUさんの作品は結構読んだつもりでいました。
作画にやや気になるところがあるものの、活字中毒の文学少女だった昔の自分を思い起こさせるような独特の言い回しや、元文学少女が好む時代設定、登場人物への容赦ない仕打ちが妙に気になって、買い集めたつもりでした。

でも全然だったよ、自分。
本棚整理と言いつつ、家族に秘密のクローゼットを掘り起こして、レ…

2

無恋愛紳士 コミック

ARUKU  

これはやばい

みなさーーーん、これはやばいですよーーーー!
って、富士山の山頂から日本中にお知らせしたい。
ああ、この期に及んで、出てくる言葉が「やばい」しかない。
そもそも「やばい」って何だ。

ARUKUさんの作品を読んで、こんなに晴れやかな気持ちになれるとは。
わたしの中でARUKUさんは、心を抉られるのは分かってるから、読む前に必ず心の準備が必要という分類の作家さんですが、抉られなかった…。…

2

恋に落ちる花 コミック

ARUKU  

生々しさに目を背けたくなる

ARUKUさんの作品はいつも、読むのがつらいのに先が気になって仕方なくなります。
この作品も本当につらい。
それぞれが置かれた状況が息苦し過ぎて、何度も「読むのをやめたい」と思ってしまう。
読み続けたらもっとつらいことがあるんだろうなと思いつつも、結末を知って早く解放されたくて、ページをめくる手がもどかしい。
でも急いで読むことを許してくれないんですよね。
みっちりと書き込まれた台詞やモ…

4

君の夢を見ている コミック

ARUKU   コウキ。 

作画のみ担当?

ARUKUさんが原作のみという作品を初めて読みました。
独特の世界観とやや文語的な言い回し、ガラス玉のような目の描写などが一体になったものがARUKUさんの作品という印象ですが、こうして他の作家さんの作画で読んでもARUKUさんの色が強いですね。

他の方も指摘されていましたが、ネームの状態で渡されていたというところがわたしも気になって。
ARUKUさんの言葉選びは結構独特ですよね。
た…

5

ほんとは好きだ コミック

ARUKU  

長年に及ぶ純愛×2

 ARUKU先生らしい学園ものだな、というのが第一印象。攻めは人気者の生徒で、受けはクラスでも孤立している幸薄な生徒。ただし、柾はいじめられたりしてもおどおどするようなことはなく、毅然とした態度を崩さないところがとても良かったです。北条のアタックにも最初から落ちるわけではなく、むしろ反発していたくらいで、自分の出自にコンプレックスを持ちながらも、彼がここまで強い心を保って生きてこれたのは育ててくれ…

0

発熱バスルーム コミック

ARUKU  

やっぱりARUKUワールドでした

ARUKU先生が大好きなので毎回楽しみにしています。独特の世界観で毎回惹き込まれるのですが、今回はいつものふんわり感が少なくて初めのうちはヒリヒリとした緊迫感まで漂っていました。

たまに肌色率の高い作品はあるのですが、これも最初はレイプというARUKU作品には珍しい展開で、マナトの見晴に対する執着は見えてくるものの、果たして見晴はマナトを愛するようになるのかと思ってしまいました。

とこ…

3

発熱バスルーム コミック

ARUKU  

えぐいほどに

絵が上手い作者さんではないので、敬遠していました。
恥ずかしながら、先生の作品は今作以外の他に高評価の二冊しか読んでいません。
それを読んだ後での今作、先生は執着攻めが作風なのかしらと思いつつ、今作もそれが全面に出ている印象です(とても好きです)
前半までは無理矢理系のエロが多いです。

後半から受けが子供返りをしている描写もあります(エロい)が、ほぼ監禁または軟禁の精神状況を考えるとそ…

5

発熱バスルーム コミック

ARUKU  

贖罪と復讐。その恩讐の彼方に

私にとっての神作家・ARUKU先生の新作「発熱バスルーム」。
表紙一枚めくっての肌色に驚いた…
そして読んでみると、近年にないセックスシーンの多さ。それも無理やり系な。
この主人公・見晴は不幸不幸不幸、不幸の只中に暮らし働き、ある日目覚めると見知らぬ男に監禁され、そしてレイプされた…
怖すぎる。
読んでるこちら側も、この犯人が誰なのか、なぜ見晴なのかが全くわからない状態で、ただ見晴がいじ…

11

発熱バスルーム コミック

ARUKU  

金魚鉢の外はこんなにも美しい

15平米のバスルームという名の金魚鉢に、小さな赤い金魚と真っ黒な金魚が泳いでいる。
外界は危険がたくさん潜んでいるから、自由はなくとも金魚鉢の中でなら命がおびやかされることもない。だけど金魚鉢はあまりにも小さすぎて、二匹がずっと一緒に生きていくのはほぼ不可能。
やがて真っ黒な金魚は、赤い金魚を生かすために決断する。唯一のものと引き換えに自由を手に入れた赤い金魚は、真っ黒な金魚に語りかける。金魚…

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発熱バスルーム コミック

ARUKU  

バスルームでエンドレスセックス

ARUKU先生はよくこんなギリギリと緊張状態の続くストーリーを何作も描けますね。先生の精神状態を心配してしまいます。

極限状態における二人だけの世界、奪うもの奪われるものの間に芽生える愛、そういったものがARUKU先生の追い続けるテーマなのかなと勝手に思っています。

マナトと見晴、二人とも浮世離れしたキャラクターです。ARUKU先生の世界の登場人物は、みんなどこか変で現実感が無いです。…

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