和泉桂さんのレビュー一覧

姫君の輿入れ 小説

和泉桂  佐々成美 

シリーズ最後に読んだのが最初の作品でした

シリーズで1番好きです。

なによりも実親が素敵です。何度も作中に出てくる実親の匂いが気になります。知りたい〜。

最初は狭霧を利用しようとしつつ、会うたびに愛しくなっていく過程が良いです。そして手元に置いて成長を見たいって最高ですね。

狭霧も実親の元で本来あるべき自分の生き方を、もがきながら模索して行く姿に好感が持てます。
特に実親が吉野に蟄居させられてから、兄の光則に自分の意志…

0

内親王の降嫁 小説

和泉桂  葛西リカコ 

内親王だから…

葛西先生の挿絵目当てで購入。内親王の気位の高さになかなかついていけず苦戦したので中立よりの萌です。とにかく素直じゃなくって、考えが浅はかでは?と思われる高貴な受けが大丈夫な方でしたら。本編240P弱+甘め後日談10P少し。

光則(攻め)は、左大臣である親の力と自らの実力で若くして大納言の地位にありますが、妻と長子を亡くし、新たな若い女御の元へ通う気力もわかずにいます。そんな中、世を騒がす十六…

3

内親王の降嫁 小説

和泉桂  葛西リカコ 

今も昔も「ジェンダーって……!」って思うよ

このお話は『姫君の輿入れ』のスピンオフなのですが、私、そちらを読んでいません。
あとがきで和泉さんが「前作を未読でも問題ないように努力した」と書いておられますが、全くもってその通りで、面白く最後まで読んだだけではなく、光則が実弟の狭霧との関係について後悔をするシーンが何度か挟まれている所為で『姫君の輿入れ』も読もうと思いましたですよ。「あっちの本ではどれだけ悪い奴なのか見たい」という好奇心で。

5

内親王の降嫁 小説

和泉桂  葛西リカコ 

ただ歩きたい、自分の足で…

「姫君の輿入れ」のスピンオフ、と言ってもいいのかな。
平安BLです。
「姫君〜」の主人公・狭霧の兄・藤原光則の物語となります。
本作だけでも読めるとは思うのですが、「姫君〜」での狭霧の秘密と、その苦悩に加担していた光則の後悔、それらが本作での光則の心境の移り変わりに大きく関係していると思うので、本作を読んだ後でも大丈夫なのでぜひ読んでみて欲しいです。

以下、「姫君〜」も絡めてのネタバレ…

3

内親王の降嫁 コミコミ特典SS小冊子 つれづれの グッズ

幼妻にメロメロです

本品は『内親王の降嫁』のコミコミ特典小冊子です。

本編後、5月の端午節会にまつわるお話です。

5月の端午節会の3日間続ます。今日はその最終日となり
光則はコレから出仕しなくてはなりませんが、何となく
気乗りせず、だらだらとしていました。

ぎゅしゅの用意ができたと伝えに来た家令の文博は、光則
が三条に渡れなくて憂鬱なのだと見抜き、色恋に身を焦が
す光則が珍しいと揶揄います…

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内親王の降嫁 小説

和泉桂  葛西リカコ 

閉じられた世界からの抵抗

今回は愛息を亡くしてから覇気のない大納言と
内親王として育てられた今上の義母弟のお話です。

女として育った受様が攻様との婚姻で新たな生き方を見つけるまでと
2人が心を通わせてからの後日談を収録。

攻様は左大臣を父に持ち、30才目前で大納言の職に就いています。
何事においても堅物すぎる性格ではあるものの、いずれは左大臣まで
極めるであろうと言われていました。

しかしながら…

4

夜ごと蜜は滴りて 小説

和泉桂  円陣闇丸 

重苦しく破滅的な愛…

いくら時が経っているからといってこんなに少ないレビュー数なの!?
そんなことあっていいはずない!!!!

と騒がしいのはここまでにして、大好きなシリーズの推し編。
堪能させていただきました。

もうね、これはね、説明なんていらない。
読んでとことん感じてくれ、としか言いたくない。


この二人だからこその仄暗くもとろけきった愛。
抱くんじゃないです、犯すんですよ。
傍から見…

2

内親王の降嫁 コミコミ特典SS小冊子 つれづれの グッズ

相変わらず姫だった

端午節会で忙しくてなかなか楓に会えない光則が、家令の文博にボヤいてるところから始まります。

文博は恋に夢中になる光則の姿が嬉しくて、楓の宮様を娶った事に感謝しているようです。

端午節会が終わって息せき切らせて、光則が楓のもとにやって来ます。

いつものようにつんとした態度を取る楓にも余裕の光則に、年齢のことを出して楓は突っかかります。

可愛げを見せたことがあったかと言う楓に対…

0

内親王の降嫁 小説

和泉桂  葛西リカコ 

焦ったさが良いんです

「貴公子の求婚」だけはかなり昔に読んだ事があります。記憶は朧げながら面白かったのだけは覚えています。
シリーズ続編ということで迷い無く購入しました。
こちらの作品だけを読んでも大丈夫です。
葛西リカコ先生の挿絵が和泉桂先生の文章に合ってて、雅な世界を堪能しました。
平安調の世界観で妖や超人的な力を使う人物もいません。
だから最近の巷に溢れる作品に比べたら、時には焦ったく感じるかもしれませ…

1

内親王の降嫁 小説

和泉桂  葛西リカコ 

『姫君の輿入れ』、『貴公子の求婚』のスピンオフ作品。

作家買い。

和泉作品の『姫君の輿入れ』、そして『貴公子の求婚』のスピンオフ作品。前作未読でも問題なく読めますが、できれば『姫君の輿入れ』だけでも読んでからこちらを読まれるとなお一層面白く読めるかと思います。

今作品は『姫君の輿入れ』の受けさん・狭霧の実兄の光則のお話です。

病で、愛妻と愛息子を亡くした光則は意気消沈がち。女人のもとへとはせ参じることもあるが、基本的に心が晴れること…

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