六芦かえでさんのレビュー一覧

身代わり花嫁は月下に愛を誓う 小説

野原滋  六芦かえで 

毒草を取り扱って染色する一族の受け。

表紙が完全に女の子なので避けていましたが、これはアリだなと読んで納得。

というのも、大抵の身代わり花嫁モノって、相手国までの道中はベールだの被ってごまかしたり、異様なほどの恥ずかしがり屋と触れ込んでできるだけ周囲と喋らないで済むようにしたりと、できるだけベールに包んで包んで、人々の目から遠ざける傾向があると思うんですね。

ところがこの受けは、各地から集められた花嫁候補達と共に、20日間…

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子煩悩な旦那さんと恋色弁当 小説

伊郷ルウ  六芦かえで 

揚げ物が美味しそう

コロッケや、串カツ、トンカツや蕎麦、焼き立ての煎餅
、、商店街の食べ物が、懐かしいというか、読みながら味や香りを連想してしまう。
そして、商店街にある銭湯。

ちょっと前の商店街って、こんな感じが多かった
でも今はスーパー銭湯が増えたし、商店街の小売店は閉じて、大型ショッピング店に飲み込まれて消えている。
大手スーパーが退店したら、街に店が無くなってしまうくらい。

・・と、考えな…

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おひさま色の愛しいひと 小説

杉原朱紀  六芦かえで 

身元不明の二歳児を川で保護

王道もの。文章も綺麗で誤字が無いので読みやすい。
他の作品も読んでみたい。

--- 一体、椛はいつ幸せになれるのかと焦れる展開だったので、ネタバレ。

親を亡くしたばかりの、英国人の血を引く華族、金髪碧眼の九条千景は、
12才の時、川で二歳児の男子を助ける。火傷を負った男児の着衣には「椛」と縫い取りがあった。

千景は男子を助けた後、ひきとりたいが未成年なので、身元不明の男子の養…

2

鏡の国の恋人 小説

夢乃咲実  六芦かえで 

不思議な鏡

夢乃先生の作品は「遍歴の騎士と泣き虫竜 ~のらドラゴンのご主人さがし~」に続いて二作目です。

今回もとても素敵なお話でした。こちらのお話はファンタジーというよりは不思議なお話なんです。「鏡の国の恋人」というタイトルとあらすじから想像していたのとは、良い意味で違っていました。
私は曾埜部もマサヤの存在を知ってて隠していると思っていたのですが、全く違っていました。

そして読み進めているう…

1

おひさま色の愛しいひと 小説

杉原朱紀  六芦かえで 

ゆっくりゆっくり育まれるところが良かった。

不幸な境遇にいる受けが、攻めによって救い出されて幸せになる王道のシンデレラストーリーでした。

何かというと折檻&残飯しか与えられないなんて、現代ものだったら悲惨すぎて読めないのだけど、時代物のせいか読めました。
まぁ人権なんて意識もなかったような時代の話だしな……と。

恋愛に至るまでがすごくスローペースなんだけど、そこが良かった。

今日種を蒔いて、半年後には実ってラブラブになる…

2

おひさま色の愛しいひと 小説

杉原朱紀  六芦かえで 

王道なのかな?

良かった!
これは王道なんでしょうか。とってもよく似たお話を読んだことがあるのですが…。

主人公椛が不憫で。
早く迎えに来て!と思いながら読んでました。
本当にひどい扱いでしたね。惨すぎる。

千景様に迎えてもらって初めての家族に不安になる椛。
あんな店でも感謝してて。捨てられたと悲しんで。
違うんだよ!逃げられて迎えられて幸運なんだよ!

この先は千景や大人たちが椛を可愛…

3

身代わりの蜜月 小説

秋山みち花  六芦かえで 

「名誉ある男」

知らないことを学べたので、神評価。

渚とそっくりの背格好、容貌をした凪。
凪が車を運転していた車の対向車が山道から転落。
乗っていたのは、渚の恋人のマフィアのボスだった。
凪は、渚の身代わりとし失明したボスの看護をすることになる。・・・この続きは先にネタバレがあるので割愛。

--興味を持った点。
マフィアのルーツは、「名誉ある男」。ウォーモ・ドノーレ。」
日本でいうやくざとは…

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溺愛神様と恋はじめます コミコミ特典SS小冊子 神様は待てません! グッズ

恋人になりたてなので

本品は『溺愛神様と恋はじめます』のコミコミ特典小冊子です。

本編後、神無月の出来事になります。

日本中の神様たちがいっせいの出雲に集い
1年間の出来事を振り返り精査する神無月。

深美神社の片桐が出雲に出張し、
片桐不在の間は大野が臨時リーダーを務めて
シフト制で留守番を担っています。

幸いにも町は平穏で
これといった事件、事故も起こっていません。

だからと言う…

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溺愛神様と恋はじめます 小説

秀香穂里  六芦かえで 

転生したら神様でした

今回は転生して神様となった元営業マンと
作家デビューを目指すバイト青年のお話です。 

攻様が作家を目指す受様を助けて恋を実らせる本編と
受様のデビュー後の後日談を収録。

攻様は目覚めると目の前に格子の観音扉、
両脇には杯と花のお供えのある場所に居ました。

新緑の香りに誘われて攻様も外に出てようと
格子扉に手を掛けますが開きません。

ちょうど扉の前に立った初老の男性に…

2

溺愛神様と恋はじめます 小説

秀香穂里  六芦かえで 

設定はツボなのだけれど。

秀さんというと何となくシリアスだったりダークな作品を描かれることが多い作家さま、のイメージが個人的に強くってですね。そんな秀さん作品がルチル文庫で刊行されると聞いて、若干の驚きとどんな作品になるのかという期待をもって、発売を楽しみに待っていました。

だって見てください、六芦さんが描かれた、この可愛らしい表紙を…!
ほっこり系?ほのぼの系?とか思いつつよみ始めました。

ネタバレ含んでい…

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