溺愛神様と恋はじめます

dekiai kaimisama to koi hajimemasu

溺愛神様と恋はじめます
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×22
  • 萌2
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
3
得点
21
評価数
8
平均
3 / 5
神率
12.5%
著者
秀香穂里 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
六芦かえで 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
電子発売日
価格
¥660(税抜)  
ISBN
9784344848924

あらすじ

目覚めたら新人神様に転生していた、元外車メーカーの営業マン・叶野。 不慣れながらも神様業を頑張る叶野だったが、いつも神社に手を合わせてくれる信心深い小説家志望の青年・優弥のことが妙に気になってしまう。 夜だけ肉体を持つことができる叶野は、「小説家としてデビューしたい」という優弥の願い事を叶えるため、執筆中の作品を仕上げる手助けとして、恋愛経験のない優弥と「疑似恋人」になることを提案する。 本当の恋人じゃないはずなのに、危なっかしいところのある優弥への気持ちはどんどん大きくなって……! ?

表題作溺愛神様と恋はじめます

叶野貴雅,28歳,死後神さまに転生した青年
久住優弥,23歳,小説家志望の青年

その他の収録作品

  • 遠き春の夜の果てに
  • あとがき

レビュー投稿数3

転生したら神様でした

今回は転生して神様となった元営業マンと
作家デビューを目指すバイト青年のお話です。 

攻様が作家を目指す受様を助けて恋を実らせる本編と
受様のデビュー後の後日談を収録。

攻様は目覚めると目の前に格子の観音扉、
両脇には杯と花のお供えのある場所に居ました。

新緑の香りに誘われて攻様も外に出てようと
格子扉に手を掛けますが開きません。

ちょうど扉の前に立った初老の男性に声を掛けますが
彼は小銭らしきものを投げて柏手を打つと
一礼して去っていってしまいます。

見知らぬ人に拝まれる自分って!? と思う攻様ですが
そもそも己が誰かが思い浮かびません!!

そうこうして日が暮れ、夜が明けると
今度は神妙な顔をした青年がやってくると
攻様の頭の中には柔らかく真面目な声が響きます。

おはようございます、神様。
どうか今書いている現行がうまく進みますように。
それから、今日も健康で過ごせますように。

この青年が今回の受様です♪

攻様は受様の声によって更なる混乱に陥りますが
その日の夕方、白髪で豊かな顎髭を蓄えて老人が現れ、
攻様はこの神社の新たな神となったと教えられます。

老人は近くの稲荷の神様で
この一帯の神社や稲荷はその付近で亡くなった人々が
転生して神様をしているのだそう。

攻様はその神様たちから
法律に触れたり、この世の理を曲げるものでなければ
神様の考えひとつで願い事を叶えても良い事を知り
攻様は受様の願いを叶えてあげたいと思います。

はてさて攻様は受様の願いを叶えられるのか!?

神様になってしまった攻様と信仰心の高い受様との
人外ファンタジーになります♪

秀先生の初ルチル文庫となりますが
ルチル文庫ぽいファンタジー要素と甘々要素に
秀先生の色っぽい展開がどう絡むのかなと
ワクワクで読み始めた1冊になります。

人間だったが攻様が
地元に根強く神社の神様に転生するという
奇想天外さにまず目を惹かれてワクワク、

神社の常連さんである受様を
気に入って彼の作品のために仮恋人になる展開に
受様に近寄る謎の集団が絡んできてハラハラ、

攻様の事の行方にドキドキしつつ
楽しく読ませて頂きました♪

神と人の恋ってファンタジーにはよくある設定ですが
個人的には種の違いを乗り越えて恋を育てていく展開に
ワクワクするというか萌えを感じます。

でも本作は攻様が無自覚で神様になったからか
攻様は神と人という違いに戸惑うことなく
受様に手助け名目で手を出して
受様も攻様が神様だからと抵抗しなさすぎる
と思ってしまったのですよね (>_<)

良く言えば2人とも気持ちに素直なのでしょうけど
種族の違いを乗り越えていく過程や葛藤に
萌えを感じる身としてはかなり物足りなかったです。

神様たちも個性的で人から神様になる設定や
古来神と信仰集団の対決要素も面白かったですが
「萌」とさせて頂きます。

神様だから何でもOKという設定はいいのですけど
神頼み=成功なのか!? とも思っちゃったのですよね。
この辺りは好みの問題なので、ゴメンナサイ。

1

近所の神社に行ってみたくなるね

秀香穂里先生のファンタジー、ふわふわ、kawaii系のお話。

本作は「攻め視点」。
主人公は新しく地域の神社の「神様」になった元人間・叶野。
いつもお参りしてくる可愛らしい青年・優弥が特に心に響き、優弥の願いをなんとしても叶えてやりたい!となっていく。

普通の人間が死んで地域の神社の神様になる、という世界観。
純な心の人間に忍び寄るカルト集団。
神様と人間の恋模様。
大きくこの3本立てといった物語です。

「いい人」を装って悩みや孤立につけいってくる怪しげな宗教団体の描写はなかなかリアルで、これはBL臭抜きで大学生への啓発実例になりそう。
チヤホヤしてくる人は要注意!ですね。
また、人間が神様になる、という設定は斬新で面白い。神社にお参りに行くときにふと思い出しそうです。親しみも湧く感じ。

ただし、BL作品としては何だか無理矢理感がある。
ゲイではなかった叶野が毎日お参りをするからって男の子に執着していく?
優弥も神様が夜だけ受肉して会いに来たから恋しました…って?
ファンタジーって結局こういうのなの?甘々な空気感は好みではあるけど色々乗りきれなかった。「萌」で。

0

設定はツボなのだけれど。

秀さんというと何となくシリアスだったりダークな作品を描かれることが多い作家さま、のイメージが個人的に強くってですね。そんな秀さん作品がルチル文庫で刊行されると聞いて、若干の驚きとどんな作品になるのかという期待をもって、発売を楽しみに待っていました。

だって見てください、六芦さんが描かれた、この可愛らしい表紙を…!
ほっこり系?ほのぼの系?とか思いつつよみ始めました。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。






一人の青年が、とある場所で目を覚ますシーンから物語はスタートします。

扉のある場所で目覚めた、一人の青年。
扉を開けることもできず、そして自分に向かって人々が何やら拝んでいる様子。

どういうこと?

と自分が置かれた状況が理解できなかった「彼」だが、陽が落ちて一人の老人が自分の元へとやってくる。その男性が言う事には、自分は、

もともと車のディーラーとして働いていた叶野という名の青年。28歳。
仕事途中で事故死してしまい、魂が神へと転生してしまった。

のだという。

なかなか現実を受け入れることができなかった叶野だが、自分に熱心にお願い事を言いに来ていた優弥という青年のことが気になって仕方ない。ほかの神さま仲間に相談すると、自分が気に入った人物の願いを叶えることは問題ない行為だと言われる。

「小説家になりたい」という優弥の願いを叶えるために、新人神さまである叶野は奮闘することにする―。

というお話。

通常運行の秀さん作品とは一線を画す、ポップでコミカルな、そんなお話でした。

神さまはある一定の条件を満たすと「実態」を持つことができる。それを知った叶野が、人の姿で、あるいは人の目に見えない浮遊物の状態で、ありとあらゆる手段とつてを使って優弥を守り抜く。

神さまって、新人とかいるんだ。
とか、
死んだ人が、神さまに転生する。
とか、ちょっとぶっ飛んだ設定。優弥は作家になれるのか、とそこを軸に進むストーリー。

かと思いきや、え、そういう展開?という流れにもなって、どうなってしまうのか気になってページを捲る手が止められませんでした。

が、うーん。
設定は凄く面白いんですよ。面白いのですが。
肝心の2人の恋心、という部分に関してはかなりあっさりしています。速攻で身体の関係になり、瞬殺で両想いになる。

二人の想いが通じる部分、に、私は重きをおいているのでこのあっさり具合に肩透かしを食らった感が半端なかった。

反対に言うと、ほぼほぼ痛い展開にはなりません。
終始ほのぼの。優弥という青年が信心深いこともあって、他の神さまたちとの関係も良好。

痛い展開が苦手、とか、ぐるぐるするのはあまり好きじゃない、とか、そういう気分の時にはぴったりな1冊かと思われます。

6

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