夜光花さんのレビュー一覧

堕ちる花 小説

夜光花  水名瀬雅良 

独特の仄暗い世界観

なんとも言えない…日本のホラー映画のような雰囲気を感じながら読み進めた本です。
夜光花先生の作品の匂いは、やはり独特に香ります。
ミステリーというより、この作品はホラーっぽい匂いでした。なにせBLに沼が出てくるという!
少し寒さを感じる展開の中に、対比するような熱く濃厚なエチシーン。
毎度普段BL作品では感じることのない感覚を呼び覚ましてくれる夜光先生です。

村の謎を引きずりつつ、誠…

4

愛を乞う 小説

夜光花  榎本 

最悪の出会いから

あらすじ読んでこれはどんな凄い陵辱物なのか~!!と思っちゃったんですが意外といっちゃ何ですが最初の設定自体はハードですが、恋愛内容はなかなかゆっくりじっくり純愛してます。

男の子なら子供が出来てやっかいな事にならないからと息子に性処理用に子供を買う一輝の父、息子がどんな目に合うか知りながらも金の為に子供を売る春也の両親。
そんな胸くそ悪くなりそうなシーンから話は始まります。

春也に対…

1

薔薇の血族 小説

夜光花  奈良千春 

まだまだ気になるこの続きv

吸血ゾンビ?なる魔の者が登場して薔薇騎士団と闘う。
そのアクションシーン満載の作品は2巻に入り、何やら主人公・相馬啓の血筋の謎もほのめかされ、また不死者(アンデッド)のトップのアダムもいよいよ登場して、更にヒートアップしてまいりました。
そして何より、1巻目ではラブがまだ見えなかったのですが、この巻で動きがv
啓の薔薇騎士としての能力は、本当の相手としかしなければ、性交をすると弱まるとか消え…

2

堕ちる花 小説

夜光花  水名瀬雅良 

初読みでした

夜光先生は私にとって初読み。
異母兄弟物です。実は兄弟物って背徳感が強すぎて辛いので私はイマイチなのですが、これはサスペンス要素が強く、その分LOVEの部分が少なかったからか、そして誠(弟)の天真爛漫さもあいまって、背徳感がそれほどは無かったです。
兄は最初に弟とそうなってしまったことを悔やみ避けるのですがそういった意味では兄の方が背徳感に悩むタイプだと思います。

章ごとのタイトルの単語…

3

束縛の呪文 小説

夜光花  香坂あきほ 

夫婦喧嘩は犬も食わないと思います

高校時代からの恋人であるはずの義隆と喬一の、俳優とカメラマンになってからも続く恋の駆け引き(?)のお話でした。

いい男で俺様で、よくモテて飽きっぽくて、知らないうちに俳優になっていた義隆。高卒と同時に義隆に告げずに渡仏し、時々帰国してはスルリスルリと義隆の腕から逃げてばかりいる喬一。
初めのうちは単に、美人でしたたかな喬一(受)に手のひらの上で転がされている、俺様な割に間抜けな義隆(攻)の…

2

夜を閉じ込めた館 小説

夜光花  小山宗祐 

舞台がいかにも

夜光花さんの中では一番ミステリーっぽい作品だと思います。
BL要素部分を取ってしまえばミステリー短編集に収録されていてもおかしくない位にミステリーしてます。
といってもBL要素+ミステリーだからたまらん訳ですが!ばふー!

智洋[受]はドールハウス職人としてずっと仕事場に閉じ籠もっていても平気な人見知りで他人との接触はあまり好きではないタイプです。彼が幼い頃にその別荘に居た事があるという印…

3

眠る劣情 小説

夜光花  高階佑 

んー圧巻!!!

みなさまのレビュー通り、ミステリー臭のするソフトSMなお話。
高階先生の美麗な表紙と、タイトルに惹かれて購入。
BLだけど、BLと思えない読後感が不思議なモヤモヤ感。。。。
でも嫌な感じではなく。なにかもっと続いて欲しいような…←あかん私ドMなだけに(><)
非常に夜光先生の個性が出ていて、他にはない独特の世界に連れていってもらいました。


じわじわと攻めに侵略されていく感じで読ん…

2

束縛の呪文 小説

夜光花  香坂あきほ 

落差のある作品 2編

アンデルセンの「人魚姫」を彷彿させるようなお話だ。
―人魚姫は、海上にいる美しい王子に恋をした。嵐に遭い船が
難破した王子を救い出す。人魚姫は魔女と契約を交わし、声と引き換えに
尻尾を人間の足に変えてもらう薬を貰う―
 喬一もある契約をきっかけに、素直な恋心を見せない代わりに、
義隆との関係を維持する事を選択する。
―王子は救ってくれた人魚姫を、偶然、出会った娘と勘違いする。
声を失…

2

水曜日の悪夢 小説

夜光花  稲荷家房之介 

なんとなく中途半端

夜光花さんは、初読みです。
レビューなどを見るにあたり、人気の作家さんなんだろうなぁと思います。
なので、期待して読んだんですが....

文章は、落ち着いていて、とても読みやすかったです。
ただ私の感情の起伏を促がすような部分が全くなくて、全体的に印象が薄いです。
泣かせる要素や切なくさせる要素が、エピソードにふんだんに盛り込まれてはいると思うんですが、全てが通り一遍といった感じで、…

2

花の慟哭 小説

夜光花  高橋悠 

濃密

面白かったです。
ドラマ性抜群で、登場人物みんな魅力的。
夜光花さんがあとがきで「二冊に分けたかったお話」というのに納得、ストーリーがテンポよくドラマティっクにぐいぐいと進んでいく。
シリーズ的には五冊目なんだけど、シリーズ物って巻を重ねるごとに薄ーくつまんなくなっていくものが多いもんで、これは凄いと思いました。
ヨハンに生ぬるい救済を与えなかったところが好き。最後まで暗い信念を曲げなかったところ…

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