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夜光花 奈良千春
marun
ネタバレ
楽しみでもあり、寂しくもあるなんて言う複雑な思いを抱きながらも読み終えた 最終巻は、まさに、圧巻のラストでした。 読み始めは、啓の父親がレヴィンに宛てた手紙の内容から始まるのですが、 それを読み解くのラストは破滅に近い道しか残されていないのかも知れないと かなりドキドキしちゃうのです。 そして予言に従いアダ…
夜光花 稲荷家房之介
茶鬼
タイムワープものの連作は1作目より2作目とSF具合が増して行きましたが、とうとう真打(w)主人公たちがタイムワープしてそこでの世界で生活するお話になりました。 冒頭、主人公であるバイオリニストの充が人とぶつかりそれから共演者の大智と練習をした帰り事故に遭い、気がつくとまたその練習の場面に戻っていてと、それを数回繰り返すシーンに、ある時間操作モノのハリウッド映画を思い出しましたw そして、スリッ…
10年に初めて出てからドキワクを与え続けてくれた薔薇がいよいよ完結しました! アダムとの決戦を控え、重要な人物が亡くなり、騎士団は劣勢な状況。 もちろん、啓とラウルとレヴィンの3角関係の行方も気になるけれど、守護者でありながら不死者であるレヴィンが一体どうなるのか? 啓の母であるマリアは敵なのか味方なのか? 一体どうやって倒すのかも重要ですが、まだアダムや不死者がどうして生まれたのかそんな…
Riisipeippo
評価にかなり迷いました。「神」か「萌×2」かで。 攻めも受けも新キャラなので、「水曜日~」「金曜日~」が未読だったとしても、いきなりこの話から読んでも全く問題はありません。 しかし未読の人がこの話を読んでから前二作を読むとショックを受けるかも。 (カプ的な意味で。この話だけ読むと紀ノ川と新城がカプだと思われてもおかしくない。) 話自体は悪人不在、ムカつく展開の無い安心して読める話で…
関連シリーズ3作目で、既刊2作のスピンオフ的なストーリーの今作品も SFチックな流れでありながら、音楽家としても恋愛的な意味でも楽しめる作品でした。 この手のSFファンタジーは結構好きなので違和感なく楽しめましたね。 ある、一定の時間を延々と繰り返し何度も死の恐怖に怯え疲弊していく受け様。 同じバイオリニストで学生時代からの親友でもある攻め様は受け様に絶賛片思い中。 受け様はそんな攻…
夜光花 高橋悠
fiona0109
「凍る月」シリーズの2冊目です。 前巻の終りで仄めかされた、受けの幼馴染で一番の理解者亨が獣人化したのではないか、という所からお話は始まります。 餌を前にすると獣人は殺しあう、という殺伐とした雰囲気を、受けの性格が和ませている感じでした。 そのせいで緊張感が1冊目程感じられなかったのですが、私は受けの「みんな仲良くして」という性格は嫌いではないですね。 ただ、同じ手の罠にかかるのはちょ…
夜光花 水名瀬雅良
あらひ
とても楽しく読みました。 とある僻地の、過疎しきった村の因習が、この作品にミステリーともホラーとも言える要素を打ち出してきます。 とはいえ、自分が予想していたほどには、その因習にどっぷり、という感じではなかったかなあ…。 ありがちなストーリーしか想像できなくてあれなんですが、「忌避していた故郷の村へ仕方なく帰省した兄弟が、村からふたたび出ることを許されずにうんぬん」みたいな、出るに出られ…
夜光花さんは今までに数冊読んでいて結構好きな作家さんなのですが、この作品は特に面白かったです。 元々ファンタジー小説や吸血鬼物等も大好きなので、獣人とその餌、という設定にもすんなり入っていけました。 しっかしりた物語の設定とそれに合った語り口、謎の多い登場人物。 その謎を早く知りたくて一気に読んでしまいました。 もしBL物としての設定がなくてもファンタジーとして結構楽しめると思います。 …
ふら
最初はもっと暗い話になるかと思ってましたが、後半はとてもすっきりした気持ちで読めました。 あらすじでは「最悪な事件」と濁してある部分なんですが、本当にこういう描写見るとフィクションでも気が滅入ります。 雄太がこのへんまでは全然好きになれなくて。 ここで孝彰との主従逆転ですよ。敬語から命令口調に変わるのがたまりません。 ホテルでの仕事は雄太が成長していく様子が微笑ましいです。峰さんや…
夜光花 蓮川愛
面白かったので良しとしよう、って感じです。 ただ評価は迷いに迷って萌です。萌×2に限りなく近いです。 プラチナ文庫の他の本の巻末の紹介を見て、興味を持って購入しました。 そこでの紹介文と「先生、俺に愛はないですよ?」と、表紙イラストでは軽く拘束されている受け、 陶酔しているような攻め、バラバラの人形の腕や足のパーツ、なので怖い系の話だと思って読んだら全く違いました。 寧ろどちらか…