木原音瀬さんのレビュー一覧

美しいこと 下 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

文庫派もぜひ

文庫の終わり方が余韻があって良かったので、二人がくっつくのは雰囲気が変わりそうだなと思うこともあり、読むのを躊躇するような考えもあったのですが、読み返したら瞬間購読。
まさかこんなにも熟考して煮え切らずくっつかないとは!BLの外から生まれた男寛末… 流石木原先生の作品だと思いました。予想通りにはいかない。
BLっぽさは最後の2割くらいな感じがします。

少し前のお話なので、今よりも同性愛に…

5
非BL作品

ラブセメタリー 非BL 小説

木原音瀬 

愛も欲望も埋葬せよ

BL界を震撼させる巨匠・木原音瀬先生作品で。
非BLとはいえ、小児性愛を題材にした問題作で。
その上、
昔「ペット・セメタリー」という怖いホラー映画があって、セメタリー繋がりでもう読む前から「怖いバイアス」がかかってる。
何が書かれてるの?
何が始まるの?
死臭漂う墓地。幼児に抱くよこしまな欲望を埋葬する荒れ野…

本作は、繋がりのある3編の短編とエピローグで構成されている。

2

美しいこと(文庫版) 小説

木原音瀬 

再読も万感の思い

念願の「愛しいこと」電子配信、その前にこちらを再読しました。
初めて読んだ時同様、読み終えると万感の思いで言葉が出て来ず寝ながら少々泣きました。
私にとって木原作品の2つ目で、旅行先で「箱の中」を読み終えた直後本屋に駆け込んだのが思い出深いです。

見た目と内面、恋愛の弱者の交代、愛憎、色んなことを考えさせられ、恋する者の眩しさと辛さにぐるぐる翻弄されます。好きな人とそうでない人への気持ち…

2

美しいこと 下 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

電子にしてくださって神様ありがとう

美しいこと2愛しいこととして電子で出たので
紙で4、50回は読んでるんですが(もっとかな)これを機に

以下ガッツリネタバレを含んで


寛末基文という男は普通の男だ
自分には勿体無いと分かっている美女葉子に心を奪われ
貴女がおばあちゃんでもなんでも愛します!
と言い切ったのに
葉子は女装した俺でした
といきなり男に言われたら普通どう思うだろう
どんなあなたでもいいと思って…

8

アオイトリ 小説

木原音瀬  峰島なわこ 

ムリでした…

初買いの作家さんで、うっすら作品評価等も
読ませて頂いて購入させて頂き、最後まで
ちゃんと読めましたが、痛々しい(肉体的にも
精神的にも)描写が多く、最後の最後には、
甘い描写があるものの……自分には合わないと
言うか……この作家さんの他の作品も
手に取る事はないかと思うくらいトラウマな
作品でした。……受のΩがこれでもかと酷い目
に合うのに酷いとこの描写は多いのに子供は
あっさ…

6

期限切れの初恋(CITRON) コミック

木原音瀬  糸井のぞ 

二人で幸せに過ごす未来が見えない

原作未読。だからなのか不安が残ったまま終わってしまい、消化不良を起こしてます。大学時代からずっと思い続けている男が、落ちぶれた状態で目の前に現れて…?というお話。
明るい大学時代を描き、大人になった村上への期待を膨らませる宇野の描写は、大きく落とされそうな予感がバシバシです。フリが効いてるのが分かりやすくて怖い。でもそれは思ったより静かにやってきて、宇野は浮浪者のような村上を自宅に住まわせます。…

0

黄色いダイアモンド 小説

木原音瀬  鳩屋タマ 

えっ…痛く……ない?

いつも木原音瀬先生の作品を読む時は心の準備をしてから読むようにしていますが、本作は多少のいさかいはあるもののほとんど痛いシーンがありませんでした。
正確に言うと、学校でのいじめの描写があるので、それが読んでいて痛々しくはあります。

表題作のほか、2作が収録されています。その2作は表紙の子どもが成長した時の話になります。

過去に発売された作品の新装版ということで、加筆修正も多少はあるよ…

2

アオイトリ 小説

木原音瀬  峰島なわこ 

幸せの青い鳥 

「30歳まで童貞なら」という作品が有ったけど、
「35歳まで童貞ならベータになれる」がテーマ
木原先生の一ひねりしたドンデン返しが仕込まれた斜めな展開で、おもしろい。

アオイトリ1は、オメガの河内視点。
アオイトリ2は、アルファの犬養視点。
三つ目は、河内の意地っ張りが落ちて、やっと相愛になるまで。

Ωの河内は、35歳まで童貞ならβになれる可能性がある、と医師から聴いて、女性の…

1

美しいこと(文庫版) 小説

木原音瀬 

締め付けられます

友人に勧められ、コミカライズ版から読ませていただきました。
私自身小説のBLは読んだことがなく、初めて読みました。一般的な小説のように堅苦しい感じのように想像していましたが、読みやすい言葉運びでとてもスムーズに読むことができました。

コミカライズ版と大方の流れは同じでしたが、文庫版の方が少し詳しく載っていました。

個人的に同僚の福田が好きではなかったので、その彼女があまりいい女性では…

2

黄色いダイアモンド 小説

木原音瀬  鳩屋タマ 

片想いの温度差と惨めさが堪らない

今回も辛くて泣いた・・・
紙書籍発売から2ヶ月、電子発売を待ち呆けていましたが、こんなに長引いたのは電子処理班が「辛くて先進めんわ(泣)」と休み休み作業してたんだと思う事にしました。

「その子を知らざればその友を見よ」は荀子の言葉ですが、この作品は勇という人間を形作る幼馴染の邦彦と、勇の息子俊一視点のお話でした。
書き下ろし一篇「十年愛」は俊一を好きな同級生のお話(20年前のキャラクター…

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