木原音瀬さんのレビュー一覧

嫌な奴(文庫版) 小説

木原音瀬 

萌えるか?基準だと中立・・・

このずっしり来る読後感。
これぞ木原音瀬。という作品です。

中立にしていますが、作品としては神評価です。萌えるポイントがあるか?というとほぼ無い(苦笑)
もうBLって世界じゃおさまらないのかもと思います。
というか私はビブロス版を読んだのですが、文庫版はBLレーベルじゃないのですね。比留間久夫さんのYesYesYesのような読後感。

この受け(和也)の偽善者というか、幼い頃に「み…

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キャッスルマンゴー 1 コミック

木原音瀬  小椋ムク 

BLの世界って広い

二巻通してのレビューです。

常からBLというジャンルって、世の中の恋愛ものの世界と同じくらい広いんですよね。キャッスルマンゴーでは、受けもしっかりした男の子だし、華奢でカワイイタイプでもない。(男前だけど!)
攻めもお金持ちでもないし、グイグイ引っ張るわけでもない。(これまた男前だけど!)

それでも最初は嘘から始まるけれどきっかけがあり、時間の流れの中で好意が芽生え、失いたくない気持…

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リバーズエンド 小説

木原音瀬  小椋ムク 

十亀の生き方

キャッスルマンゴーから読み出したのですが、原作が木原音瀬さんだけど、やはり原作なのでちょっと雰囲気が違うなって思ってました。
木原音瀬さんの世界観を二巻で表すのはやはりページが足りなかったのかもしれません。

ですが!
このリバーズエンドを読むとキチンとストーリーが繋がって、コミックスのあの十亀はこうやって出来上がったんだって思いました。二宮とはあんなことがあったんですね。そしてお金がない…

2

愛すること グッズ

神以外の何者でもないです

この本を読むためにここまできたんだ…
そうかそうだったんだ…

という気持ちにさせてくれた本…

沢山BL小説読んできた木原音瀬先生大好き人間ですが。

No. 1です…♡

最初はプレミア価格で手が出ませんでしたが
今は読めるようになって

いい時代だ…

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非BL作品

ラブセメタリー 非BL 小説

木原音瀬 

確かにあると思える

木原音瀬さん、、、これを一般で出したのは凄いと思う。
まぁ BLの括りではないし、どちらかと言うと社会派小説的な側面もあるんじゃないのかな。BLでは無いけれど、木原さんらしい後味で(最後の書き下ろしね)圭祐と昔は好きだったいとことの話が素晴らしい創り。

祖母の葬儀でのシーンですが、いとこからその息子へ興味が移ったと思われるところで終わっています。

連載分の物語は、それぞれの問題?を抱…

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灰の月 下 小説

木原音瀬  梨とりこ 

読む人は心を傷つけられる覚悟で読んで下さい

私にとっての商業BL小説デビューが木原先生でした。
そのあまりのえぐみのある展開に心打たれ、一気にファンになりました。

何冊か一般文芸を手に取って、そして辿り着いたのがこちらの本でした。

読む人を選ぶ、というのを小耳に挟んでいたので、まずKindleで冒頭を試し読みしてから紙本で購入しました。届いた本のカバーイラストが素敵すぎて、美しすぎて、しばらく二冊並べてじっくり眺めてしましまし…

3

捜し物屋まやま 2 小説

木原音瀬  穂積 

3巻が待ち遠しい

1巻を読んだ感想は「不思議な小説、なんか気になる」でした。
木原先生なので、ここで終わるはずないと思い2巻を読んだら、ものずごく面白くなってる!
キャラが良いのです。主要の4人並みに、脇キャラ新キャラ視点の、生い立ちや個性が書かれてます。
それで今回の依頼は「死体探し」
これ以上ヘヴィな捜し物はないでしょう。3巻のネタ大丈夫か!
「死体探し」を協力しながら、個性豊かなキャラが絡んでいくの…

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アオイトリ 小説

木原音瀬  峰島なわこ 

すんなり

神評価にしなかったのは木原節じゃなかったからです。
やはり、切なさ、どうしようもなさ、無常感が木原音瀬の醍醐味で少しアクが無さすぎたというか、求めるものから外れちゃったというか。

しかし、読みやすくポイントはあるので、作者を知らずに読んだら相応に面白い構成だったと思います。木原さん苦手でも読める内容かなと思います。

地雷の方もいるかもですが、攻めより受けがガタイも良く男らしいので、そ…

1

キャッスルマンゴー 2 コミック

木原音瀬  小椋ムク 

もうこれは映画。

映画の名作を一本見終わったような、重厚な読了感。
この物語を思い出すといつでも、すぐに彼らのいた世界に沈み込み、肺が甘酸っぱい水で満たされ、切なく甘く溺れるような感覚になります。

1

FRAGILE 小説

木原音瀬  高緒拾 

過去やトラウマに頼らない書き方も好き

 凄まじい余韻を残してくれる監禁ものとして、永遠に私の中に君臨し続けるであろう作品です。青池の執着が粘着質で、監禁も相当に徹底されていて、相手の尊厳を根こそぎ剥ぎ取る醜悪な方法であることも作品の要と言えるでしょうが、それ以上に私は大河内という人物、彼の性質が最も肝であるように感じます。

 大河内の蛇のような小狡さ。狡賢さ。逃げ足の速さ。プライドの高さ。事件前に彼が職場で青池にした仕打ちは最悪…

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