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木原音瀬 カズアキ
みざき
ネタバレ
20Pほどのプロローグで一気に引き込まれました。 面識が殆どない死者への最後の晩餐に招かれた4人。 これからこの死者が遺した謎の薬で何かが起きるに違いないぞと、先に一体どんなことが待っているのか?と期待させながらページを捲らせてしまう木原先生の筆力の高さに唸ります。 舞台は数百国あった国々が統一された近未来。 世界的に流行した伝染病を根絶させた際のワクチンの副作用により、犬のような耳と…
木原音瀬 麻生ミツ晃
ぱるりろん
「in TOKYO」で感じた不穏が「in NEWYORK」で結実し、これ以上ないという地獄絵図を見て、暗澹たる気持ちでこの「THE FINAL」を手にしました。 本書は同人誌や無配ペーパー、特典小冊子等に掲載された短編、SSをまとめた作品集で、「in NEWYORK」のあと、二人がどのように生きて、関係を再構築していったのかが分かる内容になっています。 関係修復ということではなく、再構築である…
麻生ミツ晃 木原音瀬
umeair
麻生ミツ晃先生の作品が好きで色々探していたところ、こちらの作品に辿り着きました。 …読み終わって、これはぜひ続刊&原作も読まなければ…!と燃えています。 記憶を失った状態で病室で目覚めた透。親族や友人などは誰も訪ねて来ず、唯一来てくれたのはバイト先の友人だったという藤島。藤島の好意で家に居候することになっり、必要なものはなんでも与えてくれる藤島だったけれど、透が自分の過去を探ろうとする…
「COLD HEART in TOKYO」の続き。 大人子供モンスターと自称大人の恋物語は、前巻でいろいろな問題を孕みながらもなんとなくハートウォーミングな結末を迎えたかのようでしたが、続巻である本書は嵐でした。疾風迅雷。絶句です。 木原先生特有ともいうべき展開に胸をかき乱される270ページ。一冊まるまる、のたうち回りました。 いやあもうこれは、なんといいますか。……読んでください! とは…
「COLD SLEEP」「COLD LIGHT」「COLD FEVER」の一連の作品からのスピンオフ。 主人公の友人である楠田正彦が本編の主人公で、スピンオフとはいえ別作品なので単体でも楽しめます。 楠田は兄とアクセサリー会社を経営していて、その広告のイメージモデルとして契約することになったが秋沢海斗という、かつての天才子役でいまは売れない俳優。この二人のお話です。続巻あり。 10年ぶり…
木原音瀬
aaaiiiai
胸糞悪い話なのだけど、引き込まれてしまい 読むのが止まらず最後まで読み切ってしまった。 4人の視点の話で紡がれます。 ペドファイル(小児性愛者)のお話。 主に2人の該当者について描かれるのですが、表向きは常識人で社会的にも認められている人物なのです、性対象が10歳未満の子ども。 現実にもそんな人は居てるのだろうなとすごく胸騒ぎしながら読みました。 【ラブセメタリー】 飯田クリニッ…
木原音瀬 小野浜こわし
架空の国ではありますが戦時中の軍隊の話。職業軍人と兵役で入隊した人のカップリング、ということで、ハードな内容を想像していました。 実際、BLであることを忘れるような容赦のない戦闘の描写もあり、それなりに多く人が死んでいきます。 ですが、最終的に本作を俯瞰してみれば、描かれているのは、価値観の異なる二人の関係性と結婚生活でした。 二人は生い立ちが違い過ぎて、恋人やら夫婦やらに対する考え方(イメ…
今回も柳川視点で進む。 強盗事件の聞き込み捜査中のお話。 観察力のある忽滑谷刑事のお手柄話なのだけど、聞き込みに行ったアパートに室井が住んでたんだよね。しかも本編では分からなかったけど、柳川刑事があっ!と思うほどのイケメンって表記。 オールドメモリアルセンター、いろんな種類のイケメン取り揃えてるじゃないの! ここでは室井は専門学生でカフェでバイトしてるって言ってる。エンバーマーの見習い…
新書版は未読です。 文庫版からの読者です。なのでこの先どうなるのか知らずに読んでます。 もうすっかり蝙蝠アルと人型アルとの生活が日常になってる暁。 アルからのスキンシップが少しずつ増えてるのも麻痺しちゃってるよね。寝る前に目元にキスされるのもされるがままの暁。 やめろ!このバカ!とか口悪いけど、押し切ればなんとかなるかもしれんと思わされる。 喧嘩してロッカーの上にいるアルを引きず…
木原音瀬 羅川真里茂
碧雲
この作品を読むまで、木原先生は、リアル派で 夢も希望もないメリバな結末を用意する痛い作家、と捉えていましたが、 こんなに面白いニヒルなコメディも書ける人だったのだ、と認識を変えました。 輸入肉の箱からヒラリと落ちる落ち葉 干からびたペラペラ乾物コウモリが、人型に復活する場面に笑わない人はいないと思う。 絵が綺麗、コミカライズ担当の描写センスもいい。 絶版の2006年発刊の小説…