木下けい子さんのレビュー一覧

眠り王子にキスを 小説

月村奎  木下けい子 

両極端な家族

篤史の家族の胸糞悪さ具合が飛び抜けています。

その事もあってかなりのネガティブさんなので、読んでいてイライラする方もいるのではと思いました。

もう今まで辛かったんだから、周平を信じて幸せになりなよって何度思ったことか。

周平は良い男過ぎたし篤史を諦めないでくれて良かったです。弟が来たあとの篤史の様子を見てお母さんに紹介に行く潔さと、受け入れてくれたお母さんの暖かさを篤史の家族に見…

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トーキョートレイン(表題作 新宿ダーリン) コミック

木下けい子 

すごくいいオムニバスでした

軽やかでポップで萌え満載、都民にお馴染みの駅が舞台のオムニバスです。
短編のなかに、きっちり見どころが詰まっているので、何度も繰り返し読みたくなります。

特に好きなのが、”練馬の王子様 / 用賀の騎士”でした。
ああ、そういうことなのね!?と、読んだらタイトルのイメージがしっくりくるのですが、ハイスペックリーマンにロックオンされる普通リーマン(でも可愛い)の攻防が面白かったです。地方出身…

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17 初恋 コミック

木下けい子 

三島の成長が感じられない

 じわじわと進んでいく展開、すれ違う2人。どんな最終巻なんだろうとドキドキしながら読み進めました。結論からいうと、三島のずるさが少し残念だったかなぁと。津田への気持ちをやっと本人に吐き出して1つの長い恋を終わらせ、潔く失恋した三島。そこに有岡を傷つけさせまいとする蓮からの言葉も乗っかって、彼は再び有岡を強く拒絶することを選ぶ。その選択には共感できなくもないけれど、「今すぐ僕を嫌いになって」という言…

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恋とは不思議なものだから コミック

木下けい子 

短すぎる!もっと掘り下げたい!

集英社のアンソロの単話配信なんですね。

さすがの木下けい子さん。画力もセリフも演出も安定してます。
よくある男子高校生ものですが、キャラも良い。
ちょい天然・明るくて素直ないっくんこと一宮と
宇宙オタの変人でゲイと噂されている小野寺くん。
何と「耳孔のかたち」をきっかけに二人の距離が急接近。
純愛テーマアンソロなだけあってピュアな物語になっています。

一宮くんが振り回されちゃ…

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身近な恋だと思うけど コミック

木下けい子 

隣のリーマンおにいさんと天然可愛い大学生が、よろしいかと

隣のイケメンリーマンおにいさんと、天然可愛い大学生のお話。

大学生悠真は、可愛い顔して天然の小悪魔のようです。
友達と思っていた子に、宅飲みの後に迫られて、襲われそうになっちやいます❗もう、この友達が最初から下心丸出しなんですが、悠真が天然のせいか気付かない。

だけど、襲われそうになった悠真は何とか自室のドア迄たどり着くんです。
ドアを開けると隣のおにいさん、亨さんが助けてくれまし…

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恋とは不思議なものだから コミック

木下けい子 

可愛いものは可愛い!!

大好きなけい子先生の電子が出ているではないか!と気づいて購入!高校生二人の可愛いお話、35Pの短編です。(Rentaさん情報)

学校帰りに駅のホームで変人として有名な同級生、小野寺に出くわした一宮。イヤホンから音が漏れてるよと言われて…と続きます。

カプ以外の登場人物は受けのクラスメイト、姉。ほぼ添え物です。

以下好きだったところ

高校生なんて興味ないはずなのに、可愛くって…

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初恋をやりなおすにあたって 小説

尾上与一  木下けい子 

読み応えがすごくあった

プロ将士って過酷なんですね。
将士って頭が壮絶に良い人、というイメージしかなかった私だけど、受けの命を削るかのように将棋を指す姿は壮絶で圧倒されました。

「初恋」という言葉から、何となく甘酸っぱいものを想像していたのだけど、思っていたよりも壮絶な覚悟が込められた「初恋」だったなぁ……というのが読後の印象。

初恋の思い出そのものは、小学生時代ということもあり実にたわいのないエピソードな…

4

初恋をやりなおすにあたって 小説

尾上与一  木下けい子 

将棋界のイロハを知るにはいいかも

設定も現代もののせいか、今までの尾上先生の作風とだいぶ違いました。
時代物に比べると、尾上先生持ち前の「物語の深さ」が薄まっているように思いました。

今フィーバーの将棋界という伝統と格式ある世界に在籍する才能のある若手棋士の知能戦に向けた日々のストイックな鍛錬、ユニークな人柄、将棋に捧げた人生模様などを覗けて面白かったです。

棋士の雪のキャラがたっていてなかなか可愛かったです。攻めの…

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初恋をやりなおすにあたって 小説

尾上与一  木下けい子 

優しさと愛の話

家事全般得意な青年が生活能力ゼロのプロ棋士のお世話をすることから始まる物語、のはずが、物語はもっとずっと前から始まっていて、そこにはいくつもの思いが絡まっていて、登場人物全員の温かくて真っ直ぐな思いに読んでいる間はずっと泣いていた気がします。

華奢で繊細で「雪」という名から連想されるイメージをほとんど裏切らない儚さを持つ受けが、それでも棋士を痛感させる負けん気の強さで決して弱弱しく守られるだ…

4

初恋をやりなおすにあたって 小説

尾上与一  木下けい子 

後退王子!

面白かった!!!!!初の尾上先生で読めるかなとドキドキしていたし、将棋って全く興味がないんだけど、受けがちょっと変なスイッチもってる人で、めちゃくちゃ面白かったです!時間たってからでも「ああ、あのキャラね」といって覚えていそうなので神よりの萌2です。書き下ろし本編300Pほど+後日談3P+あとがき。

京都の何でも屋で1月から働いている敦也。家事一通りができるというポイントが売りで、昼過ぎに急…

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