木下けい子さんのレビュー一覧

スローリズム 小説

杉原理生  木下けい子 

焦れったすぎます

私、矢萩が言った「おまえだけは絶対に好きにならない」っていう言葉の真意が、途中までわからなくて。
水森じゃないけど、言葉そのまんまに受け取ってましたよ。
水森だって、そうとしか思ってなかったんです。
だから、12年間もつかず離れず、週2回もかかってくる電話だって、何の疑問も持たずに話してたんですよ。

でも、これって周りから見たら『付き合ってる』状態?
後輩である堀田も、友人の木田も、…

2

恋雪 小説

砂原糖子  木下けい子 

湊だけにまさに“港”のような男

砂原さんの島モノBL
『純情アイランド』とは、またぜんぜん違う雰囲気で
シリアス展開でした。

北の離島が故郷のふたり。
同級生はふたりだけ。
幼なじみで、親友で、恋人で、おのおのがすべてだったのに
攻めが東京に出て変化してしまう・・・

流されるまま身体と心を奪われた受け。
攻めの心変わりに傷つきながらも受けは従順で引き際がよく消えるけど
芯の部分では、ずっーーーーーと攻め…

9

スローリズム 小説

杉原理生  木下けい子 

杉原作品は、いつだってスローリズムv

CD化が決まり、キャストも決まり
ものすごく楽しみにしている中、読みましたv
CDが届いてから
CD→原作→CDの順番で楽しもうかなぁと思ったんだけど
我慢しきれずに原作を先に読みました。

『スローリズム』なんてタイトルつけなくったって
もぉーv杉原さんですからね・・・
あなたいつもスローリズムじゃないですか!と、思うwww

最初っからお互い好き同士なのに
うまく繋がらな…

13

普通のひと 小説

榎田尤利  木下けい子 

大人の不器用な恋にキューンとなります

以前文庫で出てた『普通の男』と『普通の恋』の二冊をまとめたものに、書き下ろしの『普通のオジサン』が加わり、ボリュームたっぷりの分厚い一冊になってます。
大好きな二人だったもんで、書き下ろしで幸せそうな五年後の姿が読めて嬉しい。

正直いうと私は、「普通とは何ぞや?」でぐるぐるしてるところはあまり好きじゃないんですよね(テーマなのに…)。
けど、三十路を超えた二人の大人の男が、すれ違いながら不器用に…

9

シガレット・ラブ 小説

雪代鞠絵  木下けい子 

共依存からの解放

攻・外科医師の高藤亮一 30歳
受・久住智紘 20歳(くらい)

DV被害で病院に運び込まれた智紘を治療したのが高藤。
意識朦朧ながらも「警察に通報しないでくれ」と高藤にすがりつく…DV被害者は自分が被害者であるという意識は全く無くて、むしろ「自分が悪い」とDV加害者を守ろうとするのですが、智紘もその典型です。

実際のDVがこのようなレベルにあるものなのか、もっと酷いものなのか…分か…

5

普通のひと 小説

榎田尤利  木下けい子 

普通の恋は全て特別な恋

文庫2冊が1冊になったので、分厚い上に高いですが。好きだな、この装丁。30代のサラリーマン2人。全然絡みあってません(笑)。PPコートでない表紙は汚れやすいけど、ちょっと特別な気がする。これにトレーシングペーパーの帯がついてるんですよ。あう、湿気で反るのに~。
普通の恋は全て特別な恋、と語られてるとおり、どこにでもある恋。普通でないのは異常なのか、とゲイの人に詰られながら、普通という言葉に逃げな…

2

由利先生は今日も上機嫌 コミック

木下けい子 

可愛い大人達の純愛

 
 攻めは我が儘で捻くれ者、でも可愛くてどんな発言も許せちゃう魔性の作家・由利先生。受けはそんな先生の男嫁、健気でちょっと天然な担当編集者・六車くん。

 この作品の最たる萌えポイントは、“昭和”。
 昭和ならではのレトロな雰囲気が、線が細く淡い絵柄の木下さんによって見事に表現されています。何より二人の服装がたまりません。由利先生の着物姿の色気大放出具合ったら……!

 そして六車くんが初々しい…

4

キスブルー KISS BLUE 2 コミック

木下けい子 

切なさをもっと~

確かどこかで切ない系の作品オススメに挙げられていた気がしまして、2冊続けて読みました。ので、1と2合わせての感想です。

想いは通じていないのに身体だけつなげてしまう二人、というのは今も昔も(??)切なさのタネとなるネタなわけで。それが親友同士だったりなんかしたらなおさらです。なんですが、そこまででも無かったです。皮膚がヒリヒリする位のを期待して、しすぎました;;
良いところは、二人ともいか…

2

隣の彼 コミック

木下けい子 

ご近所付き合いに胸キュン

ちょこちょこと出てくる方言にも萌えます。
BLの部分も好きですけど、BLなのに、BL要素のない部分がとても好きな作品です。

ストーリーは、大学のため田舎(長野)から東京に出てきた松田(受け)とアパートの隣室に住む八乙女(攻め)の、引っ越しソバを渡すという“ご近所付き合い”から始まります。
何回か、八乙女の帰りが遅くなる日に、隣の部屋の松田がはなちゃん(八乙女と暮らす小さい女の子)を預かる…

2

普通のひと 小説

榎田尤利  木下けい子 

普通ってなんだろう

半分だけ再読です。
この本は以前に文庫「普通の男」「普通の恋」として出たものの再版です。
もし両方持っていたら、二冊まとめて発売&書き下ろしってどんだけって思うところですが、幸い?私は前者しか読んだことなかったので無問題。手に入らなかった後者も読めて大満足です。
うっかり新刊で買って(千円越え!)懐は痛みましたが、ぜんぜん後悔してないよ。うん。

この作品はマイノリティに転がる葛藤という…

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