名倉和希さんのレビュー一覧

初恋王子の甘くない新婚生活 小説

名倉和希  尾賀トモ 

この頼れる殿下を妻なんてよして

“廊下を歩いて行く後ろ姿をなんとなく眺めていたら、フィンレイはしだいに踊るような足取りになり、階段にさしかかると手すりにひょいと跨がった。スーッと滑って姿が見えなくなる。”


名倉さんのお話は甘く読みやすく、大好きになり最近何作か読んでいるのですが、このお話もご多分に漏れず。健気受けの切なさだったりツン攻めが徐々に絆されていく様子が凄く丁寧で、絵の浮かぶ美しいシーンも多く萌えました。
で…

1

溺愛社長のまっすぐすぎる純愛 小説

名倉和希  兼守美行 

タイトルの通り、溺愛スパダリ社長が堪能できる

タイトルの通り、スパダリ社長が大学生を溺愛する話。

両親をなくし、祖父に引き取られた広翔は、公園で通帳残高を確認して項垂れているところからストーリーは始まる。
広翔の家はハッピーグッド商店街にある蕎麦屋で、広翔を引き取った祖父は蕎麦屋を営んでいた。
このハッピーグッド商店街は、年々客足が減り、再開発を持ちかける不動産屋があった。それが、スパダリ社長こと立石が社長をつとめる花角不動産なのだ…

0

竜は無垢な歌声に恋をする 小説

名倉和希  黒田屑 

其々の出自と生き方を肯定する

「竜は将軍に〜」からこちらを読みました。どちらもスパダリエリート攻と可愛い不憫少年受で、語尾が「可愛い」になる程攻めが受を溺愛します。

大火事で家族を失い、火傷の傷と目の損傷を負ったレヴィ。偶然竜人シリルと出会い心を通わせるシンデレラストーリーですが、二人が逢瀬を重ねるのが読者も待ち侘びるほどに可愛いです。美味しいお菓子とお茶で話をしたり、レヴィの荒れた手をシリルが香油で包み込んだり(この挿…

4

アーサー・ラザフォード氏の遅すぎる初恋 小説

名倉和希  逆月酒乱 

じっくり恋に落ちて行く過程

私が先に読んだ名倉作品2つ(恋は晴天の霹靂、竜は将軍に〜)が早々に両思いになるので、今回もサクッと気持ちが通じて甘々でコメディな作風を予想してたのですが、日本情緒も織り交ぜて初恋がじわじわと育っていくお話でした。

トラウマ持ちの時広はトキと呼ばれ、その無垢さにアーサー達から天然記念物扱い。
スパダリと豪奢ホテル暮らし(部屋は違うけど)だけでなく、日本家屋や風鈴とキス、蒸し暑いお盆など瑞々し…

1

竜は将軍に愛でられる 小説

名倉和希  黒田屑 

動物大好き将軍が愛でる美しきトラブルメーカーの成長

「恋は晴天の霹靂〜」がとても面白かったので続けて名倉作品2本目。可愛くて萌えて読みやすくキャラも立ってて、読んで良かったです!

BLスパダリ枠で短髪&髭キャラって少々珍しいと思うのですが、このガッチリ体型の将軍が小動物に弱く放って置けない性格なのが最高です。小さき竜も懐いて将軍の大きな胸に安心する…時々マントから頭を覗かせる…って可愛過ぎました!

竜人族のアゼルは人間に変身する…

4

初恋王子の甘くない新婚生活 小説

名倉和希  尾賀トモ 

キュンキュンが止まらない

なんだこれなんだこれなんだこれええぇぇ!!!

どこのページ開いてもキュンキュンが止まらないし、萌の供給が過多!!少女漫画でもこんなキュンキュンさせられる話、なかなか無いと思う。
溺愛攻・フレデリックと健気受・フィンレイの恋の行方を応援しまくりたい一冊!

以下、ネタバレ含。
最初はフレデリックと仲の悪い第一王子からの差金で、フィンレイ(第十二王子)が嫁いできたと疑ってかかるフレデリッ…

9

アーサー・ラザフォード氏の遅すぎる初恋 番外編 小説

名倉和希 

アーサー・ラザフォード氏の暴走

同人誌を読めるなんて、電子書籍で出してくださってありがとうございます!

短編集ですがボリュームたっぷりです。

ハリーと大智カップルも2話入ってます。

んもういかにお互いがお互いを愛してるかがたっぷり書かれてます。
とくにアーサーとハリーの恋人のアソコを褒め称える言葉の豊富さ!二人とも受けが可愛すぎるから仕方ないみたいですね。

だんだん内容はアーサー・ラザフォード氏の暴走に…

0

恋は青天の霹靂~君は天使か!?~ 小説

名倉和希  白崎小夜 

エリートの初恋が面白くて楽し過ぎる!

とっても面白くてニヤニヤしながら読みました。

エリート佐和田30歳が珈琲店で出会った晴登(天使な大学生)の話を、従兄弟で同僚の航一にするのですが、内容は「手を握ってしまった」とか中学生の初恋みたいなのに、会話調がいかにもエリートな端的で発声良さそうな清々しいものなのでギャップが可笑しい!

晴登と佐和田の会話もスマートじゃなくて、
「眼鏡もかっこいいし」
「そうか?」
「それに優し…

0

王弟殿下の甘い執心 小説

名倉和希  蓮川愛 

攻めの述懐「〜。可愛い」は安定

受け様が好きすぎて、おかしくなっちゃう
攻め様を書いたら屈指の名倉先生ですが、
今回はおかしくなっちゃうというより、アホになっちゃう感じで
少々スパダリ感薄めでした。
なんか劣化版オレオレ詐欺みたいなのにちょろ〜くひっかちゃうし。

受け様のキャラが渋滞気味で、たしかに現実でも複雑で多面的な人ほど
魅力的なんでしょうが、ちょっと感情移入しづらかったです。

実際に会ったら、秘書の…

1

竜は無垢な歌声に恋をする 小説

名倉和希  黒田屑 

シリーズ集大成的。とっても良かった!

シリーズ3冊目です。
ラヴィの境遇が切なくて。17歳なのに13歳くらいにしか見えない程成長できてなくて。
孤児院を出て一年。鶏小屋みたいな粗末な小屋で暮らして。十年前の大火事で両親を亡くし左目は見えず右目もかろうじてうっすら見えるくらいで。しかもひどい火傷のあともあり。

それでも孤児院にいるより良いようで…。

そんなラヴィと白い竜人のシリルが出会い。

シリルが2歳でアゼルたち…

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