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雀影
B5サイズの用紙を4分割してそこに2段組みでびっしり。 紙の大きさとしては4つ折りにして文庫本に挟み込むにはちょうどいいサイズなんだろうけど、さすがに年寄りには読むのが辛い文字サイズ。 そしてお話は、森鴎外の「高瀬舟」と「舞姫」の文学談義に絡めての、東堂の正祐の弟へのちょっとした嫉妬心やら、正祐の東堂への気持ちやらが詰め込まれた漢字ばかりのお上品な会話文で、これはこれで本編で登場したアバンギャ…
菅野彰 麻々原絵里依
ネタバレ
今回のこの本は、読むのに結構に苦労した。 主人公の塔野と東堂が、文学の難しい話したりしてる分には全然OKで、この二人の、というか、主に塔野の感情面での未熟さゆえのじれったさみたいなのも、そこがこの小説の核だと思うから、それをしっかりじっくり描いてあるのにもついて行けるのよ。 読むのが辛かった理由は、今回登場した当て馬キャラの方。 最初の方で、これが登場したシーンで思わず読むのやめようかと思っ…
遠野春日 麻々原絵里依
えすむら
上流階級に属する人間と庭師、身分違いの恋と聞いて、うっかり”チャタレイ夫人の恋人”を思い出しちゃう年代ですが、友人に勧められて平成最後の夏!初めて読みました。本作が長い間多くのBLファンに愛読されている理由がなんとなくわかったような気がします。 クラシカルで上品なムードが全体を貫いていて世界観が素敵です。綺麗なものしか読みたくないんです、という気分にぴったり。現実を忘れて、お紅茶を飲みながら、こ…
楠田雅紀 麻々原絵里依
fandesu
電子書籍で読了。挿絵、あとがきあり。 読み始めて一番最初に思ったのは「先にレビューを読んじゃって失敗したあーーーーー!」ということ。 私は下手をすれば推理小説ラストも先に読んでしまう位の『ネタばれ全然平気というか、むしろ歓迎派』なのですが、このお話はやっぱり「仕掛けを知らずに読んだ方が断然面白かっただろうな」と思うのです。 楠田さんもそれを意識して書いているし、そこがとてもとてもいい感じ…
潤潤★
難しい。 本当にその一言に尽きる作品だったな、と。 ネタバレなしで読むことを本当にオススメしたいです。 受けさんの東護は、偶然がきっかけでペンネームがマサトという 作家と知り合うことに。 次回作を書いてほしいことの交換条件に抱かれることを提示され 2人は度々交流を取りながらも距離を縮めていく。 そんな時、柳瀬優という大人気若手実力作家に担当を指名され会いに行くも マサトと瓜二つ…
久我有加 麻々原絵里依
コモさすけ
割と好きな方に入る作家さんなのですが、こちらは単純に合いませんでした。 理由は登場人物の性格が合わなかった、これに尽きます。 攻めは異常にポジティブシンキングで、話が通じず意思疎通が出来ないレベルはちょっと勘弁。受けは人の気持ちだけじゃなく自分の気持ちにすら鈍感で、前に他のレビューでも書いたんですが鈍感な人はそもそも嫌いなのです。 攻めも受けも全部嫌な訳では無い。長所はもちろんあるし、尊…
安曇ひかる 麻々原絵里依
あーちゃん2016
安曇先生&麻々原先生の挿絵だったので購入。軽やかなコメディよりで可愛らしいお話なんだと思うのですが、受けさんが少し好みのタイプと違ったので少し萌が↓し、萌としました。本編260Pほど+後日談(エロエロふんどし話)20Pほど+先生のあとがき。個人的ポイントは、袴姿の攻めさんの挿絵です・・・素敵♡ お話は、週末二日間続けたバイト先から、一緒にバイトした女子と帰るシーンから始まります。幼馴染のみな…
水上ルイ 麻々原絵里依
渋茶
久々に水上さんの小説を読むと安定した読み易さ、甘々、勧善懲悪、ハッピーエンドにほっとする。 お仕事BLにしても華やかな職業をよく取り上げていて、現実はそう綺麗事では収まらないだろうが、物語だというのを弁えていてネガティブな部分を出さないから年甲斐もなく夢見がちな気分に浸る事ができる。 この話もそんなお約束に則っているが、受け・光太郎に執着するモラハラ、セクハラなデザイナーがイマドキすぎる下…
美しいもの、おいしいもの好きが悪者な訳が無い。 そんな、甘くてエロい和風ファンタジーでした。 最近はファンタジー=オメガバース或いは、ケモ耳人外的な所があって、この作品のように、過去に鬼として封じられていた者が現代社会に現れて、、、みたいな、古典的というか、王道というか、時空超越設定の作品って、逆に新鮮でした。 久我先生の本は新刊が出れば作家買いしていますが、私が久我作品を好きな点として、受…
東雲月虹
BL作品とは思えないような緊迫したプロローグが非常に印象的です。 編集者・森藤がいかに本が好きか、 日々様々な作品に触れる中で 心を打たれるものに出逢えるのはどれだけ稀な事か。 ネットで知った才能溢れる人物との接触、 大ベストセラー作家・柳瀬の 一見穏やかに見えて怖ささえ感じる冷たい目…。 読み始めたら止まらないとはまさにこのこと!! 先が気になってドキドキして やっぱり小説は素…