麻々原絵里依さんのレビュー一覧

幾千の夜を超えて君と 小説

中原一也  麻々原絵里依 

引っかかったのはラストじゃない

欝々とした雰囲気が漂う作品で、重苦しさから逃れたい一心でぐいぐい読める。切り替え頻度の高い両視点に感情移入を阻まれ、無心でストーリーだけを追えて面白い。前半半分までは神評価。ラストはとても好き。

メイン二人はどちらも秘密を持っていて、どちらの視点に移っても暗くしんどい。わずかな明るさが見えると、すかさず光を閉ざすように意味深な描写を差し込み、どんよりした空気を保ち続けるのが良い。素っ気ない文…

2

狼を狩る法則 小説

J.L.ラングレー  麻々原絵里依 

先に小説を読むべきだったかも

コミカライズを読んでから小説を読みました。そしたらコミカライズの完成度にびっくり!こんなに分厚い本なのに2冊のコミックでしっかり網羅されてます。正直小説の方は新鮮味がなく、うんうんあったよねって感じで。
違うといえばやたらエッチばかりしてるところですかね。
すぐ相手のアソコを見て勃ち具合をチェックするのとか。

小説のほうがキートンがチェイに愛され自分の居場所や帰る場所ができて満たされる様…

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王を統べる運命の子③ 小説

樋口美沙緒  麻々原絵里依 

土人形3体の記憶が統合、旅に出る

3巻目は、次巻に続く経緯説明の様な構成。

複雑な展開で、面白かった。
夫々に成し遂げたい願いがあって、理由がある。
想いを果たす動機と手段が問題だ、といった寓話調。
次巻を早く読みたい。

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心に残った部分のメモ。

神の気まぐれ?で、3体目の土人形、リオは復活。リオの外観は本来に戻っていた。
土人形2号のユリアにリオの寿命を半分譲り、ユリアは心臓が無いまま復活。

2

行き倒れの黒狼拾いました 小説

小中大豆  麻々原絵里依 

明るいお江戸もの

小中先生と麻々原先生だったので作家&絵師買いです。麻々原先生の和テイストって珍しい。和風なのにポップな色使いで素敵。表紙も巻頭カラーも中の挿絵の和服も洋服も服を着てないのも全部良いです。眼福。

ストーリーは美人で床上手で仕事ができてモテモテのスーパーゲイの夢さんが、三十路をすぎて最近若い男に振られがちな事を気にしている時にイケメンの黒ワンコ(獣人)を拾って帰る所から始まります。

5

狼を狩る法則(下) コミック

麻々原絵里依  J.L.ラングレー 

これを機会に小説の方も読みたくなった

やっぱり小説を読まないと本当の醍醐味がわからないかも。
面白いんですけど展開が早くて、決まったシナリオをサクサク絵に描いてる感が…。

キートンとチェイが仲睦まじくラブラブで、周囲の理解も唐突に得られて、後はキートンを狙う誰かを突き止めるんですが。

きっとキートン兄貴やジェイクやレミも魅力的なキャラなんだろうなあと思うけど、コミックでは大事なこともサラッとしてて。

それにしてもキ…

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「行き倒れの黒狼拾いました」コミコミスタジオ特典書き下ろしSSペーパー「クロのお仕事」 グッズ

クロの幸せな日常。

本編終了後、オロスから帰国した後のお話。

クロの朝は、目覚めるとまず、隣に寝ている夢路の寝顔を見つめることから始まる。

昨夜は、夢路にオロス語と帝国語指南をしていたのに、その内アヤシイ雰囲気となり、情熱的な夜へ。

そんな不埒な事を思い出したら、腰が重くなるクロ。

その後、洗濯をしていて、夢路のはかなげな褌を見ると、またもや劣情が込み上げ。

そんなこんなで、何かにつけて…

3

「行き倒れの黒狼拾いました」コミコミスタジオ特典書き下ろしSSペーパー「クロのお仕事」 グッズ

異国の言葉を覚えるには

異国の言葉を覚えるには、その土地で恋人を見つけるのが一番なんですよね。
夢路もそれを実践してて、クロにオスロ語と帝国後を習ってて、さっそく閨で実践しているのに笑っちゃいました。

それにしてもどんだけクロは夢路の事が好きなのでしょう。出会ったばかりの時に「あなたは、女神だ」と言っていたし、夢路に対して崇拝めいた感情もあるのかもしれません。

でもクロの日課を知ると、余りにも絶倫過ぎるのも…

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行き倒れの黒狼拾いました 小説

小中大豆  麻々原絵里依 

雑誌掲載時から好きでした!

実は雑誌に掲載された時から好きだった作品でした。なので書き下ろしの「おおかみ国旅譚」を加えての発刊を楽しみにしていたんです。

雑誌を読んだ時からクロの拾われてからの変わりぶり、着飾らせたクロを夢路が江戸の町中を連れ回す様子、また黒乃屋が番付一番になって皇帝陛下のお墨付きを貰うまでの逆転劇、そして明らかになるクロの出自等…ワクワクが止まらないお話なんです。

夢路はこんなに綺麗でクロだって…

4

行き倒れの黒狼拾いました 小説

小中大豆  麻々原絵里依 

お江戸ファンタジー。

なんちゃってお江戸ファンタジー。
大陸から獣人が入り始めてる時代の江戸。
開国したばかりの明治初頭の頃を想像しながら読みました。


受け様は、大店黒乃屋の若隠居である夢路。
店は堅実な弟に任せ、天性の商才と勘で商いを拡げてきた自由人。

ある日、興味を持った獣人を助け、行き場のない彼を住まわせることに。
こちらが、攻め様である狼獣人のクロ。
痩せて垢じみて、身なりはボロボロだ…

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狼を狩る法則(上) コミック

麻々原絵里依  J.L.ラングレー 

予備知識いるのかな?

小説は読んでないですが人気があるようなのでまずはコミックを読んでみました。

外国の作品(BL)は初めて読むので、なかなか文化や言い回しなど慣れるのに時間がかかりました。あと人狼ものって予備知識いるのかな?

メイト、いいですね!運命の相手。そして人狼。こういうのって世界共通なんですね!乙女は世界共通だ!

ゲイゆえの苦労をしてきて臆病なキートン。そんなキートンにグイグイ正面から迫るチ…

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