宝井理人さんのレビュー一覧

テンカウント 3 コミック

宝井理人 

徐々に。

3巻にして漸く城谷の心が徐々に解れてきた感じがしました。
心とは裏腹、黒瀬を求めてしまう体。
「どうして 城谷さんの心は嫌がってるのに
城谷さんの体は城谷さんのいうこと
聞かないんですかね?」
黒瀬はずっと生殺しされている状態。
かなり辛そうですが‥
城谷自身もそれがわからないから苦しいんだよなあ‥。
Sな部分もあるけどあくまでも無理強いせず、カウンセラーとしての立場を弁えている黒…

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テンカウント 2 コミック

宝井理人 

帯に衝撃

「もっと嫌な思いさせてあげますよ」
なんて衝撃的な帯なの‥!!!
黒瀬のSっぷりが表された言葉です。
でも不思議と嫌悪感も恐ろしさも感じないのは黒瀬のSは精神的Sだからだな、と思っています。
実は肉体的な鬼畜っぽさよりもジワジワとツラいかもしれませんが。(城谷にとっては)

潔癖症を克服するためのカウンセリングに独占欲を滲ませる黒瀬の感じがまた何とも言えずエロい!
そして自分をよくわ…

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テンカウント 1 コミック

宝井理人 

潔癖症

人気作と知っていながら今まで読んだことがありませんでした。
が、一巻を読んだらもう先が気になって仕方がない!ヒットするのもうなずけます。
心に闇を抱えてる系美人が大好物なので
城谷はタイプど真ん中でした。

潔癖症の方は世界があんな風に見えているんだな、というのを実感すると共に
生き辛さも伝わってきて、すごくリアリティーのある作品だなと感じています。


まだまだ明かされていない…

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天国を夢みてる 小説

神楽日夏  宝井理人 

美しい理想郷にて

西洋のアンティーク調の品々、鉱物の原石に、美しい蝶の標本が集められた部屋と、あちこちに佇む動物の剥製。
亡き主人の理想郷であり、常人には理解が出来ない奇々怪界なもので作り上げられた屋敷が舞台。
主人の置き土産のような屋敷の中で生きているのは、温室の植物と鳥達と「唯」という名のクラシカルなメイド服に身を包んだお世話係の少年のみ。
亡くなった主人の孫であり、亡き祖父の遺産を相続することとなった泰…

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セブンデイズ FRIDAY→SUNDAY コミック

橘紅緒  宝井理人 

1週間は続いてく

お互いに好きなんだから、ハッピーエンドになるはず!と思っていてもヒヤヒヤしました。
紫乃について弁解や説明を全くしないものですから、弓弦が誤解しても仕方ないんですよ。
芹生は弓弦の事を鈍感だと言ってたけど、どっちもどっちだよー。
言葉が足りなくてすれ違ってる感じが、じれもだで苦しかったです。

とは言っても、日曜日には絶対結論が出るのは分かっていたのでハラハラしながらも読み、結果にはホッ…

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セブンデイズ MONDAY→THURSDAY コミック

橘紅緒  宝井理人 

恋の芽生えの4日間

モテるけど付き合った相手に「思ってたのじゃなかった」と振られ続けていて、付き合う事に少々投げやりになっている弓弦と、月曜日に告白してきた人と付き合って1週間で好きになれなかったら別れを告げる芹生が付き合うという高校生2人のお話の月曜日〜木曜日編でした。

ただの思いつきというか興味本意で付き合おうって言った弓弦だったが、芹生は休み時間にクラスに来たりメールしたり、家まで送って行ったり恋人として…

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恋はドーナツの穴のように 小説

砂原糖子  宝井理人 

いい年下攻めだった

感情の起伏が大きくない年下攻めが、受けの一挙一動に振り回されるのもかわいかったし、受けの年齢差などから気弱になって葛藤するのもよかったです。
あらすじで12歳差の年下攻め、バイトの店員と店長という情報からどう展開していくんだろうと思っていたのですが、丁寧に気持ちの移ろいや出来事が描写されていて、心配したような強引な印象もなく、ストーリーがするっと読めたので展開の波がちょうどよく感じました。
宝…

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恋はドーナツの穴のように 小説

砂原糖子  宝井理人 

ドーナツを見る度に思い出しそう

とても面白かったです!
砂原先生は、なんでドーナツにしたのか忘れてしまった──と、あとがきで仰っていましたが、作中ではドーナツの穴に〝過去の恋への未練〟みたいなものを当てはめていて、なるほどなと思いました。
ちゃんとタイトルに意味を持たせているという所は、流石です。

何もないはずなのに、目には存在しているように見えるドーナツの穴。
過去の男との思い出を美化して、あたかも気持ちが残ってい…

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桜ノ国~キルシュブリューテ~ 小説

水無月さらら  宝井理人 

大正デモクラシー時代の物語

昔風の言い回しが随所にあって、風情がある作品でした。

例えば、「下駄を履いた素足がぞろりと寒そうに・・」
「ぞろり」と寒そうに、なんて懐かしい言い回しです。

文弥の実母、芸者の琴音が粋で素敵でした。
最後の見送りの場面で、愚図の息子に息子が後悔しないように、思い切りよく前に進めと押しています。
女は度胸。海に落としてどうなるかは、息子の運次第。
文弥を海に突き落として、船まで行…

5

セブンデイズ FRIDAY→SUNDAY コミック

橘紅緒  宝井理人 

悩みながらも結局は素直に行動する弓弦が好き

 最後まで爽やかな雰囲気の崩れない作品でした。2巻ではもっと紫乃の存在感が濃くなったりするのかな、なんて思っていましたが登場するシーンも僅かで、メイン2人のやりとりに集中して読むことができました。ありのままの自分を自然に晒け出せて、そんな自分をいいと思ってくれて、心地良い空気感でいれる人。同性というのはもちろん障壁にもなりうるけれど、異性相手のようにまず自分を良く見せようとは思いにくいという点では…

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