穂波ゆきねさんのレビュー一覧

年下の彼氏 小説

菱沢九月  穂波ゆきね 

冗長に感じてしまった……

年下攻め大好きだし、ましてやワンコ。
大好物!と期待して買ったんだけど、受けの後ろ向き加減にイライラしてしまってダメでした。

ちなみに読み始めて数ページで両片思いだとわかるし、攻めの愛情はひたすらまっすぐ。

だけど受けは家族の事はあるにせよ、27歳にして全てを悟ったような諦念の境地に至ってる青年。
そこが悲劇のヒロインの変化系みたいに感じてしまったんですよね。
悲観してる自分にち…

0

僕の悪魔~ディアブロ~【番外編】 カルネヴァーレ 小説

成瀬かの  穂波ゆきね 

リクの安否を気遣う同級生が居る

ヴェネツィアのカーニバル
番外編。ホドホドにコメディでサスペンス。
一家で仮面祭りに参加したら、リクを狙うマフィアの外れ者に襲われるの巻。
リクを欲しがる襲撃者をアックア・アルタの夜に決着をつけることに。

天使に仮装したリクの写真がSNSで公開されて、大人気。それを日本の元同級生が見つける。
「リクじゃないの?」と、突然いなくなったリクの安否を心配していた同級生達が、リクの仮装した写…

2

憂える天使~アンジェロ~ 小説

成瀬かの  穂波ゆきね 

天使のような人

表紙が可愛らしいので選びました。
でも順番を間違えていたみたい。これは二巻目、一番最初は、2010/09/10の「僕の悪魔~ディアブロ~」だったんですね。失敗しました。

天使のような無垢な美少年は、とても人タラシ。
会って話をしていると、誰もがリクを好きになって、いつのまにか敵も味方に転がってしまう。そんな凄い美少年を配偶者にしてしまったマフィアの若いドンは、独占欲が強い。
敵も味方も…

2

公爵は愛妻を攫う 小説

間之あまの  穂波ゆきね 

我が儘ですが男の子らしさも欲しかったのです

2014年刊。
作者の間之さん自ら、全ての作品に糖度を保証してもらっているのは甘党にとっては嬉しい限りである。

確かに甘さとハッピーエンドで締め括られていると分かっている分には安心して読めた。
『これがパニックというものなのですね』『動悸と息切れの薬をもってくるべきでした』といった楓の心の口調にくすぐったくてほっこりするし、女性キャラも古き良き乙女の時代を彷彿とさせる可愛らしさが残ってい…

3

灰とラブストーリー 小説

砂原糖子  穂波ゆきね 

桜島とともに……

鹿児島、すごいな。
桜島って今年の6月までに389回も噴火って……!!

夏は黒や白い服は着れないとか、灰が降り積もるとか、どこの日本よ?!と思ってしまったのだけど、これが鹿児島の日常というところが読み物として面白かったです。
東京出身の受けによる批判混じりの鹿児島生活記録みたいなところが。

灰とともに、桜島とともに生きてるんだなぁと。
コロナが終わったら、鹿児島行ってみたくなりま…

3

デュオ ~君と奏でる愛の歌~ 小説

愁堂れな  穂波ゆきね 

悠自身はどんな"天才"を切望していたのか?

2012年刊。
読み出して気が付いたけれど、字は違えど攻め受けどちらも"はるか"って名前なんだね。
そのせいか受け・悠のほうは攻め・遥限定で「ゆう」と呼ばれている。
芸大ピアノ科の同級生として知り合った彼らだが、悠は遥の才能に遣り切れない気持ちを抱えたまま中退し、海外へ逃げてしまう。
しかし、叔父の元で出版社でバイトしていた悠は、同じく芸大を中退して新人俳優として売り出…

1

親友の距離 小説

杉原理生  穂波ゆきね 

静と動なら静の小説だと思う

ダイナミックサスペンスもドラマチックラグジュアリーもコミカルファンタジーもなくて、ひたすらに旧友同士の心の機微が描かれた作品。

リーマンものだけど仕事内容は地味めで可もなく不可もなく、
全体を通して真面目で淡々とした印象。

なのに全然退屈しない。
ちゃんと、引き込まれる。
終始穏やかなのに、底の方から熱量が伝わってくる不思議な作品。

その秘密は、飾りすぎないキャラクター、過…

5

2009全員サービス[小説Chara創刊10周年記念]ココだけCOMICフォーカス!!extra グッズ

二重螺旋のコミカライズ

キャラ文庫のリクエストあった部分をコミカライズした小冊子。全部で10本で、挿絵を担当された先生が描いてくださっています。人物相関図やあらすじも載っていて、気になったものはキャラ文庫を手に取ってね!という企画みたいです。二重螺旋をどうしてもチェックしたくて探してGET。

年下の彼氏、狂犬、依頼人は証言する、DEADLOCK、七日間の囚人、恋愛私小説、青の疑惑、幸村殿、艶にて候2、愛も恋も友情も…

1

少年花嫁 小説

岡野麻里安  穂波ゆきね 

突然終わった印象

香司が忍のどこをこんなに気に入っているのか全く分からず、話も中途半端なまま終わるので、このまま続刊を読み進めるか悩む印象でした。
忍はいつも怒っていて、もう少し考えて行動すれば良いのになあと思うのですが、こうではないと物語が動かないのかもしれませんね。
でも仲良くなる要素がこの2人にはない気がします。
敵が狙っていると分かっているのにのんびり通学したり寄り道したり、簪の件も早く言えば良いのに…

0

同い年の弟 小説

菱沢九月  穂波ゆきね 

私は真面目に考え込むタイプではないと解りました

初出が2012年なんですね。
あまり考えずに「久々に菱沢さんのお話でも」と思いポチった電子だったのですが、私にとっては『ちょっとばかり旬の過ぎた』お話だった様に感じました。
リアル社会で、まだまだ偏見は根強いものがあるとは言え『同性パートナーシップ制度』を導入する自治体も生まれ、同時に「ステップファミリーを珍しいもの扱いしてはいけないよね」という空気がある現在に読むと、雪宏の葛藤に共感しづらか…

1
PAGE TOP