凪良ゆうさんのレビュー一覧

おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

SSが最高だと思うのです・・・

本文はもちろんなのですが、
それ以上にSSが素晴らしいです。
読みながら涙がとまりませんでした。
穏やかで温かくて、優しい。

本当に心に響くお話でした。

朔太郎さんが長い長い人生をかけて
つぐみとの一番大切な約束を守れたこと。

長い長い時間の中で様々なことは忘れていっても
つぐみを愛している気持だけはずっと忘れないでいること。

もうこれだけで充分です。

「真…

10

雨降りvega 小説

凪良ゆう  麻々原絵里依 

読後、じわじわと更に良くなった作品

最初に読み終わった時には、好きな話だなぁ「萌×2」位と思った。
でも……
何日か経っても気持ちが離れず、
気がつくと彼らのことを想像している自分に苦笑し
再読してみて、もっと気持ちが引き寄せられた。
その後も折りに触れ浮かんで来くる二人……。

         ☆   ☆

中学の時に自分の性癖に気がつき、周囲にそれを隠している高校生の文人。
そんな彼が悩みを打ち明けられるの…

38

お菓子の家~un petit nid~ 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

執着は不安の裏返し

スピンオフ作品ということを全く知らずに、大好きな凪良先生と葛西先生のタッグ作品ということで購入させていただきました。

あらすじを読んだだけでも、なんとも一筋縄では行かなそうだなと…思いつつ読み始めたのですが、受けの執着が強すぎる!と何度もページをめくる手を止めてしまいました。
しかし、それも最初のうちだけ。
時間をかけつつも作品の世界に入り込むと、加瀬さんや阿木さんの抱えている暗い過去や…

2

雨降りvega 小説

凪良ゆう  麻々原絵里依 

人を想う気持ちは星みたいにキラキラしてるんだ

あらすじを見た瞬間、そんな悲しいに決まってる話、自分には無理だと思ったのですが、
今回アワードにノミネートがあり、評価も素晴らしいので読んでみました。

大学講師の新開と高校生の文人は、星が好きという趣味を通じてインターネットで出会い
匿名でのメールのやりとりから、あるきっかけで実際に会うようになります。
心惹かれあう二人ですが、新開には最初から婚約者がいて…。

二人が実際会うきっ…

16

おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

愛おしい主人公たち

大好きな作家さんです。
「積木の恋」に心を鷲掴みされて、「恋愛前夜」でキュン死して・・・。
自分の中でどんどん凪良さんに対する期待値が上がりまくり、酷かな?と思うほどハイレベルな内容を要求してしまいます。

で、今回の「おやすみなさい、また明日。」おすすめです。
人を恋する気持ち、切なさ、もどかしさ、相手を大切に思うが故に諦めなくてはならない苦しさが、思いも寄らない表現で丁寧に鮮明に書き…

12

おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

BLって凄い!この作品まで内包しちゃうんですから!!

忘れるのは、生きて行く上の救いだと思います。嫌な事も辛い事も遠くへ行くのですから…。けど、これがあるからこそ生きて行ける、忘れたくない覚えていたい人、楽しい時、…それを全て折りとられる朔太郎。それに連れ添うつぐみ…。日々の暮らしを綴り、朔太郎の思い出を…そして、つぐみの日々の語り。それが作品になりつぐみ亡き後、優しく朔太郎を包んでくれているようで、あぁ…ずっと、涙と鼻水、ほろほろ垂れ流し状態です。…

8

おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

甘くせつない。心にずっしりと残る話でした。

とてもやさしい風景がイメージできる文で、さらに心情がせまってくるようでした。
いろいろな事と向き合い、受け入れ、また悩み。生きていく中で常にその繰り返しをしているのだと、ずっしりと考えさせられました。
互いを思いやるが故に離れるところでは、せつなすぎて号泣。

その後の話のSSは、いろいろ意見がわかれるところだと思いますが、誰しもが老いという流れの中で少なからず体験していくことなのだろうと…

7

おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

行く先に何があるのか

この作品の読後感は、読者の立場によって大分違うのではないかと思いました。

家族・恋人と将来を展望できる人、危うい人、できない人、
先に遺したい人、遺したくない人、遺せない人、
足掻いてる人、諦めている人、

経済力も対人スキルも低いゲイの告美(つぐみ・35才)はーできない人・遺せない人・諦めている人ーです。
だから、若くて好青年の朔太郎は、本当なら近付いてはいけない存在だと思ってい…

10

雨降りvega 小説

凪良ゆう  麻々原絵里依 

久々にないた

エロばかりを求めていた自分ですが
久々に胸がぎゅんとなりました。

受けに共感したり、何だか上手くいかないことにハラハラしたりもどかしくってもどかしくってもどかしかったです。

割りとやりまくりでビッチテイストなのをここ最近読んでいたからかなんか
恋愛ってこんな上手くいくことばかりじゃないんだよっていうことを再認識させられました。

受けの不器用さにやややきもきしましたが
逆にそ…

9

夜明けには優しいキスを 小説

凪良ゆう  高階佑 

痛みを抱えて、前へ進む

「お菓子の家」既読。
表紙の美しさとタイトルに反して痛い話であることも、知って読んだ。

今月書き下ろしつきの新装版が出るのは分かりながら、ずっと探していたこの作品、
出会ったときが読むべき時と読んでみた。

こちらを先に読んだとしたら、また違った感想なのだろうか?とも思うが、
主役の二人ではなく、加瀬に感情移入して読んでしまった。
(勿論、私はDV女ではありません……念のため。)…

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