凪良ゆうさんのレビュー一覧

お菓子の家~un petit nid~ 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

前作から読めば良かったかも

高評価だったので読んでみました。スピンオフらしいのは知っていたけど、前作未読だからか、年齢の割に思考回路が幼くて、シャツに固執したりする加瀬の気持ちがほとんど理解できず、もともと後ろ向き過ぎる主人公が苦手ってこともありますが、残念ながら私には響かなかったので、淡々と読み終わってしまいました。。一度は拒否った阿木が、加瀬を受け入れるまでの葛藤とかがもっと深く書き込まれてたら、もっとドキドキしたと思い…

3

もったいない! 小説

凪良ゆう  カワイチハル 

笑わせてくれました。

とても楽しく、気持ちよく読み終えました。

受攻双方が、どっちもどっちのいい勝負で面白い。

カワイチハル先生のアクのない絵もこのお話にぴったりです。

攻が多少残念な性格でも、最後まで萌を維持し続けられたのは、カワイ先生の描かれる、かっこいいイラストの力が大きいと思います。

あとがきで、もっと面白くすることもできたようにおっしゃっている凪良先生、ここのところシリアス路線が続いて…

0

おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

私を泣かせかけた物語。凪良先生の才能に脱帽です。

普段は感動しても、実際にはなかなか、泣くところまで行けない私が、この本のSSには、もう少しで落涙するところでした。(惜しい!泣いてすっきりしたかった)

私はこのSSがあって良かったなあと思います。

そして、密かに舌を巻いたのが、エロ場面。

エロを押し出した作品ではなく、しっとり路線のこのお話だからこそ、「こんなところで興奮してよいんだろうか」との背徳感も良いスパイスになってくれて…

8

おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

泣かずにはいられない。

読み終わった現在、猛烈な切なさに涙が止まらないままですが、
是非レビューをかかなければ!と思いつつ書かせていただきます。

一言で感想を表すことのできない作品に初めて出会いました。
凪良先生の作品に遅ればせながらハマり、なんとなくの気持ちで手にとった新刊ですが、こんなにも素敵な作品に巡り会えて本当に自分はついているなと思わずに居られません。
大げさなようかもしれませんが、それほどの気持ち…

16

おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

SSが最高だと思うのです・・・

本文はもちろんなのですが、
それ以上にSSが素晴らしいです。
読みながら涙がとまりませんでした。
穏やかで温かくて、優しい。

本当に心に響くお話でした。

朔太郎さんが長い長い人生をかけて
つぐみとの一番大切な約束を守れたこと。

長い長い時間の中で様々なことは忘れていっても
つぐみを愛している気持だけはずっと忘れないでいること。

もうこれだけで充分です。

「真…

10

雨降りvega 小説

凪良ゆう  麻々原絵里依 

読後、じわじわと更に良くなった作品

最初に読み終わった時には、好きな話だなぁ「萌×2」位と思った。
でも……
何日か経っても気持ちが離れず、
気がつくと彼らのことを想像している自分に苦笑し
再読してみて、もっと気持ちが引き寄せられた。
その後も折りに触れ浮かんで来くる二人……。

         ☆   ☆

中学の時に自分の性癖に気がつき、周囲にそれを隠している高校生の文人。
そんな彼が悩みを打ち明けられるの…

37

お菓子の家~un petit nid~ 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

執着は不安の裏返し

スピンオフ作品ということを全く知らずに、大好きな凪良先生と葛西先生のタッグ作品ということで購入させていただきました。

あらすじを読んだだけでも、なんとも一筋縄では行かなそうだなと…思いつつ読み始めたのですが、受けの執着が強すぎる!と何度もページをめくる手を止めてしまいました。
しかし、それも最初のうちだけ。
時間をかけつつも作品の世界に入り込むと、加瀬さんや阿木さんの抱えている暗い過去や…

2

雨降りvega 小説

凪良ゆう  麻々原絵里依 

人を想う気持ちは星みたいにキラキラしてるんだ

あらすじを見た瞬間、そんな悲しいに決まってる話、自分には無理だと思ったのですが、
今回アワードにノミネートがあり、評価も素晴らしいので読んでみました。

大学講師の新開と高校生の文人は、星が好きという趣味を通じてインターネットで出会い
匿名でのメールのやりとりから、あるきっかけで実際に会うようになります。
心惹かれあう二人ですが、新開には最初から婚約者がいて…。

二人が実際会うきっ…

15

おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

愛おしい主人公たち

大好きな作家さんです。
「積木の恋」に心を鷲掴みされて、「恋愛前夜」でキュン死して・・・。
自分の中でどんどん凪良さんに対する期待値が上がりまくり、酷かな?と思うほどハイレベルな内容を要求してしまいます。

で、今回の「おやすみなさい、また明日。」おすすめです。
人を恋する気持ち、切なさ、もどかしさ、相手を大切に思うが故に諦めなくてはならない苦しさが、思いも寄らない表現で丁寧に鮮明に書き…

12

おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

BLって凄い!この作品まで内包しちゃうんですから!!

忘れるのは、生きて行く上の救いだと思います。嫌な事も辛い事も遠くへ行くのですから…。けど、これがあるからこそ生きて行ける、忘れたくない覚えていたい人、楽しい時、…それを全て折りとられる朔太郎。それに連れ添うつぐみ…。日々の暮らしを綴り、朔太郎の思い出を…そして、つぐみの日々の語り。それが作品になりつぐみ亡き後、優しく朔太郎を包んでくれているようで、あぁ…ずっと、涙と鼻水、ほろほろ垂れ流し状態です。…

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