凪良ゆうさんのレビュー一覧

あいのはなし 小説

凪良ゆう  小椋ムク 

何度読み返しても泣きそうになるのは、私だけではないはず!

9歳の息子を残して、好きだった男が死んだ。
波瑠はずっと10歳年上の裕也が好きだった。
9歳の時に裕也と出会い、裕也ができちゃった婚をして椢が産まれ、離婚して、それからずっと裕也と椢と三人で生きてきた。これからもずっと三人で生きていくと思っていた。
なのに、夏の日に裕也が海で死んだ。
裕也の死を実感出来ず葬式から抜け出した波瑠に、椢が自分の中に父がいると言い出す。裕也と同じ口調、同じ仕草、…

7

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

アヒル隊長と共に

まず訂正させて下さい、評価が「萌え2」になってますが「神評価」としてレビュー致したいと思います。30日越えで訂正できませんで、すみませんです。
最初に読み終えたときは「良かった、面白かった」とやや軽い気持ちで評価も入れたと思います、それが後から「やっぱ凄かったな」と、しみじみ傑作です。
クラス最底辺の平良と、真逆の美形男子、清居。二人の物語が「美しい彼」、「ビタースイート・ループ」、「あまく…

6

おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

奥ゆかしい作風

ふたりともに、穏やかで奥ゆかしい。相思相愛なのにそれを抑えあう様子も、住居も、攻めの祖父も、食べ物も和風ファンタジックかつモダンで素敵な雰囲気でした。
なんと言っても、朔太郎(攻)の祖父が売れない小説家・つぐみ(受)に贈呈したオリジナルの原稿用紙がすばらしい。
つぐみが朔太郎の祖父から贈呈された名入りの原稿用紙に書く、愛する人を淡々と綴ったお話を読んでみたいです。
最後のSSは収録されるべき…

4

ショートケーキの苺にはさわらないで 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

幸せなんですが、少々もやもや。

この表紙でこのタイトル、アンドロイドの話。
何となくほのぼのコメディー系かなと思って、積んでました。
読んでみたら、また切ない系だった!(笑)
ちょっと厚めでしたが、一気に読んでしまいました。

私は昔から人形が大好きな人形者なのですが、それだけに色々辛かったです。
この時代に自分がいて男だったらこのサークルに入りたいなと思いましたが、裏ドール専門かあ。裏にはいかないなあ。主人公同じく…

4

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

読んで良かった一冊

しっかりされた文体やところどころに散りばめられるユーモラスな表現など、とても読みやすかったですし、その文体自体が好みで、今後作家買いさせて頂こうと思います。

他の方のレビューにもありましたが、初めは平良が受かと思い、私はワンコ受があまり得意ではないので、購入後読み進めるのを迷いました。
しかし、スクールカーストの苦しい描写に引き込まれ、平良と清居が点で繋がる場面で虜になり、清居サイドで完全…

14

愛しのいばら姫 小説

凪良ゆう  湖水きよ 

過ごした夜の分だけためたカメリア

ああ、これはスピンオフですが、本編よりも好きです。
本編だけだと裏がないけれど思った事は全部云っちゃう我儘放題の子でしたが、これを読んだら愛おしくてたまりません。
ちょっと幼なじみの女子が鬱陶しいのと、彼女に関するミスリード狙いが見え見えだったのは残念ですが、概ねよかったです。(ああ、でも女子はこういう人多いかも。特に紅一点系)
傷つかないから一人がいいという子は、大抵「かまって欲しい」とい…

6

365+1 小説

凪良ゆう  湖水きよ 

遠恋のお話

凪良さん、矢張り好きです(しみじみ)
内容は系統的には「恋愛前夜」ですが、あれほどつらくなかった。あれは大好きですが、本当に辛い。私はずっとどん底な「天涯行き」よりも、「恋愛前夜」がつらかったです。
それはさておき、話の筋はありがちですがそれでここまで読ませるのはさすがとしか云いようがないです。好みなあらすじの凪良作品はあらかた読んだかなあ?という感じで、あまり面白くなさそうという印象で読み始…

6

ニアリーイコール 小説

凪良ゆう  二宮悦巳 

痛くて前へ進めない

23ページまで読んであまりに悲しくて一度読むのを止めました
家族や恋愛の事でトラウマがある方は辛くて読み進めるのが難しいかもしれません

仁居が経験した過去は余りに辛く、抱えて歩くには重く、でも投げ出すことも出来ずに、その場に過去と一緒にただうずくまっている事しか出来ませんでした

似た者同士、という言い方が合ってるのかどうか分かりませんが、痛みを知る国立との出会いは本当に救いだったと思…

3

CRAZY FOR YOU 美しい彼 amazon限定ショートストーリーペーパー グッズ

愛すべきイタキモ平良

変わらずイタくてキモイ平良です。

購入後、なんだが精神的に痛そうでなかなか読めずに積んでしまった作品です。
早く読めばよかったと思うとともに番外ショート付きでよかったとつくづく思いました。

テレビドラマの中で清居に演じる役が死んでしまったんです。
実際に失った時のことを考えたら悲しくて辛くてパニクる平良。
だけどそんなおバカな彼が可愛くて仕方ない清居です。
お互いのニーズがぴっ…

2

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

美しい『彼』とは誰のことなのでしょう

作者が大好きで書いた「キモい攻め」です。
とても楽しそうでウキウキ書かれていた様子が浮かんできます。

読み始めの印象は、カッコいい人気者攻め×ネガティブダサモサ という感じでした。
その方がよくあるシチュエーションだと思ったので。

もう本当にキモいんです平良。
清居を神か王様のように崇め奉り敬虔な神父か尼僧のように一生を捧げたいと本気で考えています。ただひたすら奉仕し美しい姿を眺…

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