凪良ゆうさんのレビュー一覧

365+1 小説

凪良ゆう  湖水きよ 

遠距離恋愛はやっぱり難しいものらしい。

高校生のときから好き合って、恋人同士になった紺と綾野。
二人で一緒に東京に出て夢を叶えようとしていたのに、綾野は家の事情から地元に残ることを決めます。
電車で三時間の距離だし、休みの度に帰ってくるし、東京にも行くし、携帯もメールもある、愛してるから、信じてるから・・・そう言いあって遠距離恋愛を始めた二人。
最初は上手くいっていたはずなのに、徐々に会話のネタが合わなくなり、休みも合わなくなり、…

4

累る-kasaneru- 小説

凪良ゆう  笠井あゆみ 

独特な世界観


父親の愛人の子供である奏人が家に来て、七緒の母親から虐待を受けるという、冒頭から重い話だったので今回はどうだろうと思っていましたが、さすが凪良先生。
なんだか少し怖いんだけど、引き込まれてしまいページをめくる手を止められませんでした。
現実と前世が融合した、ちょっと不思議なお話です。

BL作品というよりかはミステリー作品の要素が強いお話だった気がします。
ただ、幼いながらに虐待を受…

2

未完成 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

最後まで読むべき作品でした

攻めの瀬名のあまりに自分勝手ですぐ癇癪を起こす性格に途中何度かめげそうになりましたが、最後まで読んで良かったです。

逆に、完全に瀬名視点で「どうしてここで怒っちゃうの!もっと大人になれ!」と読んでいたからこそ、途中でくる阿南の悲痛な思いが衝撃的に感じられ、気づけば涙していました。

阿南は、子どもすぎる瀬名の人としての内面の良さをしっかりと見抜いて接していました。最後の番外編まで読むと、…

2

ここで待ってる 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

男前の飴屋さん、なのだ

私のような勘違いをする方はきっといないであろうと思うので最初に書きますが、飴屋という名字なのですね。あらすじに「小悪魔美人の飴屋」とありますが飴菓子職人さんといったものかと勝手に思い込んでいました。
飴屋朋、二十五歳。「綺麗な男だった」と形容される美人で色気たっぷり、仕事は大工さんで、そして元ヤン。
いい!飴屋はいいですよ!
美人で少々ビッチ、肝っ玉の据わった男、飴屋。自分はこのような受けが…

7

累る-kasaneru- 小説

凪良ゆう  笠井あゆみ 

こう来たか

今回の凪良先生の作品は、イラストが笠井先生ってどうなん?って思ってたら、こうきはりましたか。
異母兄弟の禁断の愛。
断ちたい思いを繋げるのは、それは前世の記憶のなせる業。

最初は、普通に現代物で、ある日父親が連れてきた愛人の子と本妻の子が成長するにつれ、お互いの気持ちが恋愛感情であると葛藤し、それを乗り越えるお話かと思わせておいて、そこから始まるオカルティックミステリーというか伝奇ホラー…

3

累る-kasaneru- 小説

凪良ゆう  笠井あゆみ 

読了後の満足感

大好きな凪良先生作品!いつものように作家買い致しました。
そしていつものように今作も私の中で当たりでした(*'ω'*)
しかしながら、評価の理由につきましては挿絵です。。。
笠井先生のイラストは艶っぽくて、異次元の美しさを感じるのでとても好きなのですが、今回の作品にはイマイチ合っていなかった気が…。(すみません)

ストーリー自体は、現代を生きる二人に交錯する前世の記…

2

それはおまえが童貞だからです 小説

凪良ゆう  イシノアヤ 

タイトルでコメディと気付くことが必要です

凪良さんの作品だ~!と何も見ずに購入しました。
今まで凪良さんの作品はシリアスしか読んだことがなかったので、題名で??とはなったのですが、すごくテンポの良いコメディで、とてもおもしろかったです!!

童貞のまま三十歳の誕生日をむかえた二ノ宮は、瞬間移動の超能力が使えるようになってしまいます。そこから始まるドタバタ、再会した初恋の相手・世取とのやりとりが、読んでいて楽しくて楽しくて!
初恋時…

3

愛しのいばら姫 小説

凪良ゆう  湖水きよ 

王子様と目覚めたいばら姫

親から放置されて育ち与えられる無償の愛を知らない美山。
365+1で大変共感した登場人物で高貴な美貌と毒舌家な彼が、過去の辛い恋愛で一層の人間不信から救ってくれる人はいないのかと、密かに心配していたのですが、スピンオフの今作で眠っていたいばらひめが目覚めるように、美山の恋が始まりました。

お相手は前作でもけっこう絡んでいた新進デザイナーの久保田。
『365+1』で賞をとり、紺&綾野カップ…

3

365+1 小説

凪良ゆう  湖水きよ 

夢を描いた二人の別れと恋の再生

『365ー1』 綾野視点

母親が倒れ決まっていた一流サロンへの就職をやめ田舎の母親の美容院を手伝うことにした綾野。
親孝行ないい子だけど、有望な将来も恋人と描いていた夢も捨てても守りたいものには思えず遠恋を強いてやがて心が離れていくという状況から、親が子供を解放してあげないから幸せになれないのでは?と思ってしまいました。
けれど読んでいてそれが本当の理由ではなく、仕事にも紺への想いも将来…

4

おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

先が読めない

人間関係や日常に疲れたり、孤独感に苛まれたときは癒しを求めて
BL作品を読み漁ります。
今回は綺麗な表紙に誘われて凪良ゆうさんの「こんにちは、また明日」を
手に取りました。凪良さんは一切の雑念なしに入り込める
シリアスな作風の方だと他作品を読んで知っていたので
萌え要素は意識し過ぎず慎重に読み進めていきました。

九年間付き合っていた彼氏と別れ、途方に暮れていた小説家のつぐみを
祖…

9
PAGE TOP