奈良千春さんのレビュー一覧

チェンジリング~妖精は禁断の実を冥王に捧げる~ 小説

沙野風結子  奈良千春 

続刊を期待

妖精の取り替え子とか、国外追放され海賊になった攻めとか、ワクワクする設定でストーリーも壮大で、それ自体は面白かったのですが……読むのにとても時間がかかりました。
両片思いとかもめっちゃ好物なのに、それを補って余りある、受けの過去がキツすぎる! 九歳から大司教のオッサンにエロいことを仕込まれて、萎えたまま体内でしか達せない体にされたとか、さすがよくそんなこと考えつくな沙野先生、とは思うんだけど、う…

3

虹色の翼王は黒い孔雀に花嫁衣装をまとわせる 小説

中原一也  奈良千春 

設定がもう面白い

今で言う、ただの人類が滅んだ後の世界が舞台。
人間が娯楽や性的な欲望を満たすために、孔雀と人間を掛け合わせたパーピーが元となった人工的に作られた存在があった。
皮肉なことに、生物兵器よって汚染された地球で生き延びられたのは、神経毒に耐性を持っていた鳥人と呼ばれる彼らのみだった。

人類が滅び、文明が衰退した世界にディストピアもののような雰囲気を感じつつ、序盤から既に物語にぐいぐいひき込まれ…

2

烈火の血族 小説

夜光花  奈良千春 

ハムスターは笑うわ

面白い!とても引き込まれる!
正直最初の方は世界観の説明がちょっと堅苦しくてどうかなーと思ったけど、登場人物が増えていくたびに面白くなって、ノア(攻め)で持ってかれたー!

ノアの言葉選びがとても好き。楽しいです。怯えるマホロ(受け)に対して「ハムスター風情が」とか「弱い者いじめは嫌いだから弱者は眼中にいれない」とか、強者の上から発言が多々あるのに全然嫌じゃないしむしろ楽しい。笑う。
言わ…

2

赫蜥蜴の閨 小説

沙野風結子  奈良千春 

超弩級極道

極道BLのハードコアな4部作のラストを飾る超弩級作品。
1作目「蛇淫の血」、2作目スピンオフの「蜘蛛の褥」、3作目は「蛇淫の血」の続編の「蛇恋の禊」、4作目の本作はその「蛇恋の禊」に登場する非道すぎる極道・熾津臣が中心となる物語です。
破滅型の武闘派極道・熾津臣が標的にしているのが高柳商事の大阪支社長・高柳光己。
妻の浮気動画を餌に呼び出し、そのまま光己本人をレイプしてそれも録画して、関係を…

2

龍の頂上、Dr.の愛情 小説

樹生かなめ  奈良千春 

最後の最後で…

出版社の公式サイトの作者様コメントや作者様webサイトに書いてあるように、今回で幕を下ろすことになったそうです。
つまり最終巻ということですよね。
去年全巻大人買いしてから1年も経ってないのですが、こんなに早く最終巻を迎えるとは思ってませんでした。
個人的にはもう少し続けて欲しかったです。

以下、あらすじはさらっと簡単にしますが、ラストのネタバレかなり含みます。
この作品を追っかけて…

0

騎士の祈り 小説

夜光花  奈良千春 

少年は騎士と神との子を育てる

アーサーが好きだったので、アーサーが死んでしまうことや樹里がランスロットとくっつくらしいこちらのシリーズは避けていたけど、少年は神シリーズを読了後、時間を置いてから読み始めたのが良かったのかとても楽しめた。

ただ騎士シリーズもランスロットより明るいトリスタンが気に入った。
両方の物語を読んでて感じたけど、魔術を使う敵に対して剣で対抗するのは難しく、結局、アーサーやランスロットや騎士団よりマ…

4

「花嵐の血族」コミコミ特典書き下ろしSSペーパー グッズ

使い魔は主人に似る?

マホロの使い魔の白いチワワのアルビオンが好きなので、使い魔のお話は嬉しかったです。

ノアの屋敷でノアのベッドでくっつきながらマホロはまどろんでいるようです。

ノアの使い魔のピットブルのブルは、マホロから見ればピットブルの中でもわりと醜悪に思えます。万人が認めるほど美しいノアの使い魔がブルなのは、本人はどう思っているのだろうとマホロは質問しました。
するとノアは当たり前のように可愛いと…

0

花嵐の血族 小説

夜光花  奈良千春 

今巻も最高だった

続巻をとても楽しみにしていたのをやっと読めました!

ノアのマホロへの溺愛ぶりと執着がとても良かった〜

今回はノアの屋敷にいた時からマホロを拐おうと賊が学者や校長に成りすましたりとハラハラものでしたが、ノアやノアの兄のニコルによってピンチを救われてました。

ノアのギフトを与えられた時の過去話がとても切なかったです。
クリムゾン島の謎が段々と明らかになって来たのもとても面白かった!…

2

龍の初恋、Dr.の受諾 小説

樹生かなめ  奈良千春 

氷川ヘンな人伝説

30作以上となるこのシリーズの、はじまりエピソードの巻。
清和(せいわ)と氷川の再会と、同居するまで。

視点は、医師・氷川諒一。
ど真面目で誠実に勤務をこなす氷川は、明和病院の内科医。
元々施設育ちで、子供のいなかった氷川総合病院院長夫妻に跡継ぎとして引き取られたが、その後夫妻に実子が生まれ、疎まれて育つ…
そんな時近所に住んでいたのが母子家庭でネグレクトされていた幼い清和。
…と…

0

虹色の翼王は黒い孔雀に花嫁衣装をまとわせる 小説

中原一也  奈良千春 

誰もがオンリーワンになり得る。

 皆様の愛あふれるレビューを見ると、読まずにはいられなくなりました。
とっても面白かったです。

 中原先生の描く鳥人達の世界にうならされました。
絶滅危惧種優位の世界、なるほどなー。

 受け様は低危険種とよばれる漆黒の髪と翼を持つリヒト。
生きる為に犯罪まがいのことをしながら、家族や仲間達と助け合い必死に生きている。
 攻め様は絶滅危惧種Ⅰ種の、虹色の羽を持つルーク。
Ⅰ種の…

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