奈良千春さんのレビュー一覧

交渉人は黙らない 小説

榎田尤利  奈良千春 

BLとしても小説としてもレベル高し

少しずつBL小説にも手を出し始めてるのですが、有名作から読んでるせいか今のところハズレ無しです。
この作品は「交渉人」の文字が難解げな雰囲気を醸し出していて、なかなか手が伸びなかったの作品ではありましたがなんの事は無い、あっという間に読了でした。

子供時代には話し合うことをせずに、家族を亡くし、人間関係を築くことをしてこなかった芽吹が、交渉人となり大人になって話し合う事の大事さを知ってから…

3

最果ての空 小説

英田サキ  奈良千春 

評価に困る

エス・デコイのキャラクター達が出てくるシリーズの最終巻。ストーリーは文句なしの面白さなので神です。間違いない。英田さんの小説は導入部分で読者を惹きつけ、文章は簡潔で複雑な事件もわかりやすく最後まで読ませてくれる。BL部分も切なくてモダモダさせられ絶対に裏切らない。

しかし!しかしですよ。今作は誰も死なないのでバッドエンドとは言わないけど、ハッピーエンドでもない。江波はつっぱってて強がってるけ…

0

裏切りはパリで 龍の宿敵、華の嵐 小説

樹生かなめ  奈良千春 

ウィーンでの誓いのその後

読むまでは時系列が現在の話かと思ってたのですが、「誓いはウィーンで」のすぐ後のお話です。
今作で2人の関係性に決着がつくかと思ってたのですが、過去の出来事なので、藤堂とウラジーミルの関係は本編のままです。

「龍の宿敵、華の嵐」は他2冊とも読了済みですが、内容を大雑把にしか覚えてない状態だったので、ウラジーミルの側近や親戚兄弟の名前や関係性を把握するのが少し厄介でしたが、概ね問題なく読めまし…

4

異端の血族 小説

夜光花  奈良千春 

闇落ちしていいんじゃね?

シリーズ4作目。ノアとマホロの関係は良い様子なのですが、お話がどう落ち着くのかまだまだ分かんない!と思ったお話、本編310P弱+あとがき。魔法ものがお好きな方でしたら是非1作目から。レビューのタイトルはあとがきにある先生のお言葉。次巻以降にまさかのノア闇落ちあるのか?

レオンのギフトの代償として女王が命を落とし、アルフレッド王子が次の国王になると決まり、ノアとマホロはクリムゾン島の立ち入り禁…

3

少年しのび花嫁御寮 小説

沙野風結子  奈良千春 

よく言えばテンポの良い小説

ざっくり言うと、健気な受けにほだされる攻めというお話。起承転結テンポよくサクサク読めて、とても面白い。
この手のシュチュエーションが大好物であっさり読み終わってしまった。

以下私ごと
テンポは良かったのだが、大好物なシュチュエーションだったので、承転がもう少し細かく書かれた少し濃いめの話が読みたかった。受けと攻めが恋に堕ちるまでの経緯をもっと細かく知りたいと感じ、若干即落ち2コマ感で物足…

4

少年しのび花嫁御寮 小説

沙野風結子  奈良千春 

奈良画伯!

話はそれますが、江戸時代までの人は小さな歩幅で小走りをしていたんだそうです。だから普通、足袋の裏側なんて見えないのね。
で、何が言いたいのかと言えば、この本の口絵の話なんですよ。
あたしは度肝を抜かれたね、この口絵を見て。
『綿帽子姿の花嫁御料の白足袋の裏』がこんなにエロティックなものだとは!
どんな肌色よりも破壊力満載!
まだご覧になっていない方に強くお勧めします。
この口絵は是非観…

2

最強アルファと発情させられた花嫁 小説

中原一也  奈良千春 

これは続きますよね!?

そーなんです?いやいや、これは続くでしょう?

だって第2のSアルファが出てきましたし、死んでないようだし。
歯を折られたらダメなの?でも拾って持ってったから牛乳に浸して歯医者さんに持って行ったかも?そこでインプラントを勧められるかもしれないですよね?
その後能力が復活するかもしれないってモヤモヤしちゃいました。
この組織がある限り続くんですよね?
そうであって欲しい。

あと、も…

0

薔薇色じゃない 小説

凪良ゆう  奈良千春 

ストーリーは面白いんだけど

一般作でも活躍中の凪良ゆう先生。イラストが奈良千春先生でお洒落な装丁の書き下ろし本です。2016年発行ということは一般作を書き始める直前かもう描き始めている頃か。このボリュームで書き下ろしって余程信頼されている実力者の証だと思います。

お久しぶりの凪良さんでしたが、やはり導入部分から一気に最後まで読みたくなるストーリー運びのうまさと読みやすい文章でした。しかし性格も体も相性最高の2人が出会い…

6

異端の血族 小説

夜光花  奈良千春 

明かされていく真実

今回は、マホロとノアの関係が一歩進展したような、むしろ溝が深まったような、そんな何とも言えないもどかしさを感じた巻でした。
闇魔法と光魔法の血族…この対極な血の間にはどうしても分かり合えない溝があり、お互い想い合ってるからこそ血という抗えない事実に行き詰まっていて読んでいて切なかったです。

あらすじを読んで、ノアのマホロへの気持ちに変化があったのかと不安になりましたが、全然そんなことはなく…

14

異端の血族 小説

夜光花  奈良千春 

光の一族の外観を天使と似た設定にした意図

そろそろ結末になりそう
honto特典 書き下ろしSSペーパーB
紙版が6月に出て、やっと今日電子版が公開されて、読めた。嬉しい。
待つ間に「式神見習いの小鬼」を読みました。

紙本の帯文は下記。
【「俺が嫌いになったか・・・?」 
  ノアに番候補が?。
  闇族に惹かれるノアに マホロは・・  
  執着攻xけなげ受 】

著者ブログによると、、血族シリーズ四冊目のこの巻…

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