奈良千春さんのレビュー一覧

スウィーパーはときどき笑う 交渉人シリーズEX. 小説

榎田尤利  奈良千春 

お前といれば完璧だ

交渉人シリーズのスピンオフです。
出版順から言えば『交渉人は愛される』の1つ前だったみたいですね。

出会った時からキヨ→→→→トモなのは丸わかりだったんですが、そんな2人が少しずつ少しずつだけど着実にお互いを好きになって、トモにとってもキヨが1番、キヨ→→←←トモになるお話でした。

2人がある出来事に巻き込まれて痛い目に遭いながらも、お互いを信じる気持ちを持って、でも自分たちの未熟さ…

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交渉人は愛される 小説

榎田尤利  奈良千春 

ラストシーンが最高

交渉人シリーズ第6作目!
初っ端からエンターテイメント性に溢れた展開で、あっという間に読了してしまいました。
濃厚なのにスルスル入ってくるラーメンのような作品です。
コメディ要素あり、アクションあり、人情あり、LOVEありエロスあり…満足度高いです。

前作かなり辛い展開の末に元通りの2人に戻ったのですが、前にはなかった信頼感やさらにお互いへの理解を深めた関係になっています。
芽吹には…

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交渉人は諦めない 小説

榎田尤利  奈良千春 

trust

こういうラストになるって事は分かっていながらも、かなり苦しかったです。
USBも奪われ、兵頭も奪われた芽吹がさらに痛めつけられるところなんかは特にキツかったです。
芽吹ばかりがこんな辛い目に…と哀れになりますが、兵頭とて辛かったのでしょう。
兵頭サイドの描写がかなり少ないので、どんなに苦しい思いをしてたのかは想像するしかありません。
兵頭の苦悩も知りたかったという気持ちはありますが、そこを…

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交渉人は嵌められる 小説

榎田尤利  奈良千春 

これは苦しい…

え、ここで終わるの?っていうラストでした。
他の方のレビューによると当時次巻と同時発売だったようで納得。
こんな終わり方じゃ、続き読むまで寝られないよー。

シリーズ第4作目、色々な裏社会や裏家業と関わる交渉をしてきた交渉人の芽吹でしたが、本作では詐欺師やスリ師が登場します。

それから芽吹の過去。
シリーズ3作を通じて芽吹が誰かを殺めた、みたいな描写があり気になっていましたが、大学…

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少年しのび花嫁御寮 小説

沙野風結子  奈良千春 

詰め込みすぎ?

う~ん、ごめんなさい!
ストーリーとしては色々盛りだくさんだったんですけど、どうにも…晶と虎目の間に、いつ愛が芽生えたの?という感じで、お互いに惹かれ合うタイミングがよく分かりませんでした。
そもそも、虎目の体液を取り込めば好きになっちゃうという設定ですし、延々と陵辱されてて、それは本心からの気持ちなの?と頭の中が疑問符だらけで…

沙野先生の作品ですから陵辱展開はよくあるのですけど、それ…

3

交渉人は振り返る 小説

榎田尤利  奈良千春 

スリルとやるせなさと

交渉人シリーズ第3作目です。
小説の同シリーズを続けて読むのは初めてなんですが、お話がマンネリにならずに登場人物も魅力的なのど全く飽きる事がなくスルスル読めてしまうのが凄いところです。

本作は芽吹がかなりピンチに襲われています。
監禁されている時のハラハラする展開はまさに手に汗を握る状況でした。
その中で彼が過去に忘れられない傷を持っていることも分かってきました。
詳しくはおいおい明…

1

交渉人は疑わない 小説

榎田尤利  奈良千春 

愛ゆえの思いやり

交渉人シリーズ2作目です。
いきなり芽吹がホストとして働く場面から入っており、そういう話運びが本当に上手いし面白いです。
交渉人として、相手と交渉するだけでなく現場に潜入したり裏をとるために関係者から話を聞くのとかも興味深く、時には笑い要素もあり楽しく読めました。

裏社会のお話ですから、暴力的な展開もあるにはありますが兵頭が本当は人情深く義理がたい人物なので後味も意外と温かいんです。

2

交渉人は黙らない 小説

榎田尤利  奈良千春 

BLとしても小説としてもレベル高し

少しずつBL小説にも手を出し始めてるのですが、有名作から読んでるせいか今のところハズレ無しです。
この作品は「交渉人」の文字が難解げな雰囲気を醸し出していて、なかなか手が伸びなかったの作品ではありましたがなんの事は無い、あっという間に読了でした。

子供時代には話し合うことをせずに、家族を亡くし、人間関係を築くことをしてこなかった芽吹が、交渉人となり大人になって話し合う事の大事さを知ってから…

3

最果ての空 小説

英田サキ  奈良千春 

評価に困る

エス・デコイのキャラクター達が出てくるシリーズの最終巻。ストーリーは文句なしの面白さなので神です。間違いない。英田さんの小説は導入部分で読者を惹きつけ、文章は簡潔で複雑な事件もわかりやすく最後まで読ませてくれる。BL部分も切なくてモダモダさせられ絶対に裏切らない。

しかし!しかしですよ。今作は誰も死なないのでバッドエンドとは言わないけど、ハッピーエンドでもない。江波はつっぱってて強がってるけ…

0

裏切りはパリで 龍の宿敵、華の嵐 小説

樹生かなめ  奈良千春 

ウィーンでの誓いのその後

読むまでは時系列が現在の話かと思ってたのですが、「誓いはウィーンで」のすぐ後のお話です。
今作で2人の関係性に決着がつくかと思ってたのですが、過去の出来事なので、藤堂とウラジーミルの関係は本編のままです。

「龍の宿敵、華の嵐」は他2冊とも読了済みですが、内容を大雑把にしか覚えてない状態だったので、ウラジーミルの側近や親戚兄弟の名前や関係性を把握するのが少し厄介でしたが、概ね問題なく読めまし…

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