奈良千春さんのレビュー一覧

交渉人は黙らない 小説

榎田尤利  奈良千春 

Not ネコ屋

ヤクザ×交渉人。
内容はハードかなあと思ってましたが、そんなことありませんでした。
むしろおもしろかったですw

交渉人として自分の事務所を持つ芽吹のもとにある男が現れます。
男はここは自分のシマだからお前は俺のものになれと勝手なことを言い芽吹を混乱させます。
でも男の顔をよく見ると…高校のときの後輩の兵頭だったのです。
しかも彼はヤクザの若頭になっていてホモだという噂が。
そんな…

2

誘惑 小説

藤代葎  奈良千春 

何が一番描きたかったのかな?

藤代さんデビュー作、社長×ボディガードものです。何と言うか評価に困る作品でした。“ボディガードという特殊なワークもの”、“犯人が誰か分からないサスペンスもの”、“守る者と守られる者という非日常下の恋愛もの”、そのどれでもあるようでどれでもないような…どのスタンスなのか読んでいて判断がつきませんでした。

伶俐な美貌をもつ有能なボディガードの主人公の咲坂と、「警備は必要ない」と言い切る建設会社社…

3

3シェイク 小説

秀香穂里  奈良千春 

獣な本能

表紙からしておどろおどろしい3P物
粘着質な変態映画監督と、傲慢な年下男にとらえられてしまった、クールな美人マネージャーさんのお話。

変態さんの屁理屈と、傲岸不遜な野獣の力でねじ伏せられた岡崎。
佐野と幸村の二人がかりでの暴き尽くすような刺激的なセックス。
それでも岡崎は、仕事になれば、何事もなかったかのような、クールな姿のまま。
一方幸村は、幸村なりに一途に岡崎を思っている。
そ…

2

小説

水原とほる  奈良千春 

凌辱短編集

見事なほどに、水原とほるの世界です。
『窓』は、レイプからはじまって共依存へと結実する関係。
『温い血』は、ショタで近親相姦でお仕置きで
『秘密』は、3PのSM。かなりハードです。
『黄色い花』は、屈折した師弟愛。
あと、全体的に排泄関係の描写がバンバン出てきますので、苦手なかたは気をつけて下さい。
最近の作品は、むしろ痛い度がゆるくなってきてるんだなァとかも思わされましたw
『夏陰』『箍冬』の長…

7

赤い呪縛 小説

松田美優  奈良千春 

兄の執着と弟の依存

密かに弟を想い続けていた兄がある日爆発し、その波紋は恋人や家族にまで及んでゆく・・・

王道な展開なのに飽きさせずに読ませるのは、キャラクターの魅力でしょうか。
イマドキ男子高校生な弟・日向とガテン系の兄・龍昇が、めちゃくちゃ色っぽい!
奈良さんの絵と相まって、龍昇、雄のフェロモン垂れ流しすぎ・・・
喧嘩をすると容赦なく日向のこと殴ったりするのに、えっちの時は愛おしさを隠さないんですね。…

1

赤い呪縛 小説

松田美優  奈良千春 

ちょっとイラつく近親もの

兄×弟ですが正確には次男×三男。
日向には2人の兄がいます。長男の龍慶(日向と10歳差)と次男の龍昇(日向と6歳差)。そして三男が日向。
3人とも母は一緒ですが、日向だけ父が違います。なので逞しく男らしい兄2人に比べ、色白で見たも華奢な日向。
父はいなく、長男の龍慶は社員寮に入っていてめったに家に帰ってこないので、家には日向と龍昇と母だけ。
そんなある日、日向は龍昇に「俺はもうお前を、弟と…

2

唇で壊される。 小説

橘紅緒  奈良千春 

独特の雰囲気でした

橘紅緒さんの小説には、独特の雰囲気があると思います。正反対な雰囲気が同居してる感じです。メルヘンでふわふわした雰囲気と、退廃してささくれた雰囲気。
どちらかといえば苦手な雰囲気なんですが、それでも最後までググッと惹き付けられて読んでしまいました。

主人公は恋愛にトラウマを持つ大学生です。
遊び相手はたくさんいて、挨拶のようにキスはするけど、それ以上は許さない。
そんな彼が、ある男と出会ってから変…

3

ラブ☆コレ 5thanniversary 小説

夜光花  ふゆの仁子  森本あき  高橋悠  奈良千春  わかな 

お得な一冊☆

ラヴァーズ文庫創刊5周年記念BOOK
5月に発売されたラヴァーズ文庫3冊
『花の残像』夜光花、『獅子の爪牙』ふゆの仁子、『さらわれた花嫁と恋愛結婚?!』森本あき
の番外編とレーターさんのキャララフなどが載ってます。

3作も入っててレーターさんのラフ画も見れてかなりお得な一冊でした。
奈良さんのラフ画が13ページも(*´Д`)
数ページですがレーターさん達の描き下ろし漫画も載っていておもしろかった…

5

交渉人は振り返る 小説

榎田尤利  奈良千春 

痛い

今のマスコミとか、風潮とか、いろいろ考えさせられちゃう今作。

さゆりさんの振り込め詐欺をきっかけに、芽吹が弁護士時代に担当した事件や、芽吹の過去もいろいろ出てきて、いかにもシリーズ物らしい展開。

「信じる」をキーワードに、今回はかなりつらい展開で、バッドトリップ中の芽吹が痛々しい。
それでも「信じたい」とがんばる芽吹
結末はかなりつらいけど、どこかに必ず救いはあるのね。

今作…

2

交渉人は振り返る 小説

榎田尤利  奈良千春 

第3弾ですねっ♪

交渉人シリーズも3冊目です。
裏社会というか・・・ヤのつく自由業のお話が好きな自分です。
第1弾は「交渉人は黙らない」
第2弾は「交渉人は疑わない」
でした。

今回は”振り返らない”ということで、芽吹の弁護士時代の話が絡んできます。
今回は前作で出てきたホストクラブのミツオからの依頼が発端となっています。
様子のおかしいミツオの友人の斉藤が振り込め詐欺のグループに加わっていること…

7
PAGE TOP