奈良千春さんのレビュー一覧

愛のカタチは言葉にできない 小説

廣瀬航  奈良千春 

香港マフィア×通信社特派員の純愛

奈良千春先生の挿絵に惹かれ購入しましたが、内容もとても良く、お勧めしたいものだったので簡単に書かせていただきます。

自分は恥ずかしながら存じ上げなかったのですが、著者の廣瀬航先生は一般小説も出されている方のようで、文章は危なげなく安定しておりとても読みやすく感じました。

主人公の慧と李煌の二人は高校生の頃、李煌が香港からの留学生として日本の慧の家にホームステイした事で出会い恋に落ちます…

12

エス 小説

英田サキ  奈良千春 

う~ん・・・

今更ながらにシリーズ物の一冊目をお試しで購入
自分はもっとはまれるかと思っていたのですが・・・
なんでしょうね
交渉人シリーズが好きな人はこれも面白いよ的な感想をどこかで
みて買ったのですが
自分はそうでもなかったです
受けのおバカっぷりが・・・
警察官とは思えぬ失態続き
盗聴器のしこまれたお土産を素直に持って帰り
危ないと周りからさんざん言われていた人物からの飲み物を頂く受け・…

6

山倉造園チョキチョキライフ 小説

吉沢純  奈良千春 

淫乱受け萌、イラストは神

初読み作家さんでした。受けの敦士の一人称で、ちょっとアホっぽく軽いキャラの口調で軽妙に語られます。CPは植木屋さんの社長と見習いという珍しいお仕事。
やはり植木やの父に反発し、預ける形で攻め、翔の下で働く敦士。あるとき、酔った勢いで、ずっと好きだった翔さんを襲ってしまいます。襲い受け大好物~。ノリノリになってしまった攻めと熱~い一夜を過ごしますが。。

そこからのすれ違いラブがちょっと長め。…

2

赫蜥蜴の閨 小説

沙野風結子  奈良千春 

息詰まる空気に酔う

正直、これを読むためにこのシリーズに手を付けたようなもの。で、その価値はありました。

いや、濃かったです。エロもバイオレンスも濃かったんだけど、一番濃かったのは空気。窒息しそうなほどダークで密な空気が素晴らしかったです。
展開もなかなかのもので、臣の行動に気持ちよく振り回されました。会社乗っ取りの方は少々ぬるめなんだけど、高柳の興味・関心の方向を考えるとあり得る話で、追いつめられていく高柳…

7

蛇恋の禊 小説

沙野風結子  奈良千春 

作者と読者のSMプレイのような

刺青シリーズ3作目。1作目のカプが再び登場の巻です。

私はこちらのお話の方が好きでした。いや、エロが、とかそういうわけじゃなく(確かにそちらのグレードアップもすごいですが)、中々凪斗を赦してあげない作者の忍耐に感嘆しました。
一気にどん底まで落とさないで、かといってじわじわというのでもなく、がくんがくんと何段階にも落していくドSぶりには惚れ惚れしました。この後どうやって救い上げるつもりなん…

4

琥珀色の誘惑 小説

義月粧子  奈良千春 

いじらしいわ…。

ボサボサの頭、地味で冴えない人生を送ってきた圭司。
会社からはリストラされ、不幸のとどめはアパートが火事に。
家ない金ない友達いない。ないない尽くしの彼が酔った勢いで転がり込んだ一件のバー。
美形のバーテン、雰囲気のあるオーナー。
そんな二人に呑まれつつもそこでアルバイト募集と聞いて、食いつき気味に雇ってもらえませんか…!と切実。
そんなこんなでバーでバイトをすることに。

読み進め…

5

蛇淫の血 小説

沙野風結子  奈良千春 

王道を書ききった良作

獣シリーズが気に入って、レビューからこのシリーズを選んで読んでみました。

堅気に育った組長の妾腹息子が、極道に引き入れられていくお話かぁ、とよくある世話係ものかと思っていたら、シチュエーションはそうだけれどよくあるお話にはなっていなくて、面白く読めました。
何がすごいって、まったくそんな関係になりそうもないところから出来上がるまでの過程がうまい!よくある設定なので、そこがうまく書けるかどう…

3

神々の婚淫 小説

砂床あい  奈良千春 

夏の夜の軽いお話

秘祭がモチーフですが、ホラーでもファンタジーでもなく、あくまでサスペンスでした。
ついついファンタジーなんだから!と超展開になるのを期待してしまう自分を反省。サスペンスもいいですよね。うん。

交合の儀式のために密閉された空間でアナル拡張されてゆくうちに恋が芽生えます。夏で海で祭りで、と夏の夜に読むのが似合うお話かも。
萌えポイントとしては、色素欠損と刺青でしょうか。

あとがきに、神…

3

純愛 小説

愁堂れな  奈良千春 

愛と幸せは必ずしも相容れない?

愁堂さんの作品としても意外で、BLとしても変わり種ではないでしょうか。なかなか衝撃的でした。
全編受け視点です。
淕辱されたエグい傷、えげつなく刻まれた強い慕情。
夢で会えたのに掴みきれなくて、目覚めたその後でさえもまた夢で。
攻めが愛したのは本当の気持ちなのか、はたまた夢なのか妄想なのか。
ひとつ真実なのは、淕辱してきた相手に会いたい気持ちがあること。
現実と夢と、つくりごとのような…

4

はるか彼方の心臓 小説

千地イチ  奈良千春 

大人になっても日々成長?

中学時代の思いが年月を経て育っていくお話でした。

中学時代、自分の中に唯一住み着いた
眞栄田への思いを抱えながら警察官となった晴人。
かたや、その頃の自分を消して毎日を生きてる眞栄田。

過去の思いを捨て前に進もうとする晴人に対して
過去を引きずる眞栄田の葛藤とかズルいんだけど
大人になっていくうちに逃げることで楽な方を選んでしまう。
でも眞栄田がその過去に向き合い先を見つめだ…

0
PAGE TOP