藤河るりさんのレビュー一覧

恋愛独占欲 コミック

藤河るり 

時の流れを感じる作画とストーリー

この作品が世に出た年に生まれた子が、もう高校1年生。
古い作品を読む際、ついそんなことを考えてしまいます。

今の藤河さんの作品と並べると、もはや別の人が描いたのでは?というくらい違いが。
しみじみ作家さんの努力は素晴らしい。
おかげさまで、イケメンな小説家や綺麗な編集者を拝めるしあわせにありつけます。

短編集ですが、表題作は3話編成です。
美術大学に勤める准教授の緒方(27)と…

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俺の胸で咲け コミック

藤河るり 

残り物には福がありすぎ

おや、思った以上に評価が低くて驚いてます。
わたし的には「萌2寄りの萌」だったのですが…。

華道の家元の家に生まれた双子の楓と紅葉。
優しくて穏やかな紅葉が生けた花は、自由で伸びやか。
それに対して楓の花は「花が死んでいる」と言われて…。

行った相手・氷川は天才とまで言われるフラワーアーティスト。
父に言われて、楓は氷川の元へ通うことになるのですが、花の生け方なんてミリも教えま…

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愛欲ヘヴン コミック

藤河るり 

続きはないのかーーい!?

山頂で叫んでみても、返ってくるのは自分の声ばかり…。
続きが読みたい!
なぜ…、ここで終わりなんだ…。

19才で鈴鹿8耐優勝。
それから活躍を続けてきたものの、23才のときレース中の事故に遭ってから、成績が奮わないバイクレーサー・真宏(まひろ)。
スポンサーにも見放され、資金繰りがつかず、窮地に追い込まれていた彼に声をかけてきたのは、会員制高級秘密クラブのオーナー・桐生。
「1日で…

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貴族の青い接吻 コミック

藤河るり 

予定調和の中でいかに萌えを見つけるか

この作品をひとことで言うなら、「予想通り」。
「うちのカミさんが…」が口癖のアメリカの警部のドラマのように、初めに犯人、いや、ここでは種明かしがあるので、先が読めてしまいます。
その中でいかに萌えを見つけられるかが勝負!

【貴族の青い接吻】(3話+描き下ろし) 萌
小さな旅行代理店を営む陽は、目玉企画のためにギルフォード男爵のマナーハウスをホテルとして一般開放してもらうべく、交渉…

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貴公子の胸で男は溺れる コミック

藤河るり 

ホテルマン、それぞれの恋

東京屈指の高級ホテル・グランドホテルTOKYOを舞台に、2組のCPの紆余曲折が描かれてます。

【溺れる男】(4話+描き下ろし) 萌2
コンシェルジュと、フランス貴族の恋。
貴族にして有名な芸術家でもあるジャンからのアプローチを上手くかわしたトオル。
誘いを断られたことのないジャンは、そのせいでしつこく口説き落とそうとしてくるのだと考えたトオルは…。
ゲームか本気か、大勢いるうちの…

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黒猫はしっぽで甘える コミック

藤河るり 

攻めの気持ちをトレースするだけの簡単な萌仕事

寡黙攻めは文句なしに好きですが、寡黙受けは描き方次第であざとく見えるときがありませんか?
おどおどもじもじおろおろ、上目遣いでチラッ。
この行動をされると「寡黙」から一気に「察してちゃん」になってしまうせいかも。
安心してください。
こちらの作品には察してちゃんは出てきません。

マンションの隣に住む小説家の坂口と、高校生の和哉。
ある日、玄関の前で立ちすくむ和哉を不審に思って声をか…

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午前0時のオオカミ講師 コミック

藤河るり 

まさに羊の皮をかぶったオオカミ

作画もストーリーも両方好き!という作家さんに出会えるのって、素晴らしいですよね。
作画が好きで、すごく好きな作品もあるけど、苦手な作品の方が多いという作家さんが何人かいらっしゃいます。
大変恐縮ながら、藤河さんもそのひとり。
好き嫌いに関係なく、1冊読んだ作家さんの作品は可能な限り読破を目指す派なので、ある程度読んでいるものの、勝率は2割行くか行かないか。
だからこそ「これは萌える!」とい…

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冥婚 コミック

藤河るり  前田栄 

最後の最後に誤植で「え?」

冥婚と言うと、中国で行われる死者同士の結婚というくらいの知識しかありません。
昔、それを題材にしたイケメン兄弟が活躍する海外ドラマか、映画を観た記憶があるのですが、この作品での「冥婚」はちょっと違っていました。

自分と同年同日同時刻に生まれた人間の魂を込めて作る冥婚人形。
主に降りかかる災害を代わりに受けてくれる、いわば「身代わり人形」です。
代々人形作りをしている久世家に、幼い孫を病…

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極道ダーリン コミック

藤河るり 

いろいろ惜しい

893が出てくる作品の受けって、魅力的な人柄の子が多い気がします。
見た目は女性的でもキレたら組長より怖いとか、惚れた男のためにタマを投げ出す覚悟があったりとか、芯が強くて肝が据わっている「ザ・姐さん」。

この作品では姐さんポジションに当たる巽が、途中まではすごく魅力的です。
だけど、途中から残念になってしまう、大変残念な話です。

女手ひとつで苦労して自分を育ててくれた母親が再婚。…

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最高の小説家-secret- コミック

藤河るり 

何はさておき、たれ目の威力

続編が出ていたのを先日知って、急いで購入。
昨日届いたのに、家族が寝てから読もうとして、誰よりも早く寝てしまった…。

表紙から煽ってきますね。
2人揃って相変わらずのイケメンっぷりに、早くも胸が早鐘状態。
本編も冒頭からでろあまスタートで、勢いも衰えずに駆け抜けます。

既にCP成立しているので、生じる問題もステップアップしてました。
温泉デート、同棲問題に、最初の担当問題。

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