渡海奈穂さんのレビュー一覧

さよなら恋にならない日 小説

渡海奈穂  みずかねりょう 

コメディトーンではなく、日常を大事にする話

 雪谷は、それなりの企業に勤め、そこそこモテる会社員であるが、自分は主人公にはなれないと思っている。
 その原因は、幼いころから一緒だった、親友の湯原が主人公タイプで、全てにおいて雪谷より一枚上手だったから。クラスメイトも雪谷の家族でさえも、口を開けば「湯原」「湯原」。 何をやっても勝てない雪谷は、すっかり諦めてしまった。
 そして、その湯原が海外転勤してしまってからは、誰かと出かけることもな…

0

可愛い弟のつくりかた 小説

渡海奈穂  タカツキノボル 

一筋縄ではいかない兄弟物

 義兄の万貴に憧れている洸は、少しでも近づきたいと、彼の通った高校に通い、彼と同じテニス部に入っていた。
 けれど、万貴と同じ結果は出せずに努力を続ける日々。

 そんな中、万貴は親友を家に呼んで仲良さそうにしていて、洸はあまりよくない感情を抱いていた……

 という話だったんですけど。

 いや、この話、何がすごかったって。
 万貴が一皮向いたら、大分ヤバイやつで、人をコントロー…

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御曹司は獣の王子に溺れる 小説

渡海奈穂  夏河シオリ 

忘れられた約束のもたらした未来

今回は呪いで獣姿の王子と事故で異世界トリップした御曹司のお話です。

界渡りした受様が呪いで獣姿となった攻様の呪いを解き幸せになるまで。

受様は庶子の次男なからも次期社長候補です。関わる事業は堅実に実を
結び、傾きかけた経営を立て直した事から本社役員と関連会社の経営者を
任されています。

本妻の息子の兄は経営者として凡庸な上に運もなく、関連会社の幹部に
着きながらも手を出す事…

8

完璧な恋の話 小説

渡海奈穂  梨とりこ 

大人のみっともなさが好き

これはまたタイトルが良いですねえ。
噛み合っているようで噛み合っていない、とんちんかんなやり取りにクスリと笑ってしまいました。
本人達はごく普通に真面目なところがなんとも奇妙で、淡々と進むシュールさが面白いお話でした。

この作品は両視点の良さが光りますね。
そして、文章が読みやすくスルスルっと読めてしまう。
攻めの組木も受けの森吉も、どちらも周囲からはハイスペックで完璧な男に見えるん…

1

御曹司は獣の王子に溺れる 小説

渡海奈穂  夏河シオリ 

この主人公は面白い

異世界トリップものです。
BL版美女と野獣といった印象でしょうか。
美男と美獣が正しい気もします。
カバーイラスト通り、獣人のような攻めですが獣人姦はありません。

主人公の侑人がとても面白いキャラクターでした。
トリップものの定番・トラックに轢かれて異世界へと渡ってしまった侑人。
愛人の子として生まれ育ち、学業の優秀さに目をつけた父親に引き取られて以来、実力でエリート街道へのし上が…

5

兄弟とは名ばかりの 小説

渡海奈穂  木下けい子 

家では兄弟、学校では他人

両視点の義兄弟ものです。
長年に渡って男1人で伊沙(いさ)を育ててくれた父親が再婚をする事になり、再婚相手の連れ子が同じ学校に通う同い年のいけすかない進学コースの優等生だったというもの。
正反対の性格で、同い年で…と、義兄弟ものでは鉄板とも言える設定なのではないでしょうか。

一方は品行方正を絵に描いたような学年一の優等生、一方は遅刻常習犯のだらしのない生徒。
こんな真逆な2人が、ある日…

0

御曹司は獣の王子に溺れる 小説

渡海奈穂  夏河シオリ 

愛ですよ! 愛!!

事故にあって異世界へと飛ばされてしまった御曹司。
そこで出会ったのは、呪いにより醜い獣の姿にされてしまった王子様で・・・。
と言うお話になります。

こちら、表紙のインパクトもさるものながら、主人公のキャラがとにかく最高でして。
実は、かなりのモフ好きなんですよね。
や、人々から「醜い獣」だと恐れられているバスティアン王子を見て、「何て美しい生き物なんだ!」と、感動のあまり涙をこぼす・…

10

さらってよ 小説

渡海奈穂  麻々原絵里依 

とてもせつない

先のレビュアーさんもおっしゃてっましたが、登場人物の感情-執着が中途半端で、
かえってそれがリアルに感じられてしまった。

三木君はいい子だよね、そして男の趣味がわるい。
こういう純粋でいい子なんだけど、なまじっか若い頃にセックスで癒されちゃったり、恋愛でごまかされちゃったりで、大人になっても側から見ると「悪い男(女)」「しょうもない男(女)」にとらわれちゃう、知人友人にもいるな…。

4

完璧な恋の話 小説

渡海奈穂  梨とりこ 

完璧じゃない男たち

世間一般で見たら完璧といえる出来る男たちの不器用な恋の話。

リーマンもので同じ職場の先輩後輩のお話です。特に職場でのトラブルや人間関係のややこしさはなくてそこは安心して読めます。
受けの森吉は知らないことを知らないと言えない見栄っ張りな性格です。周りから高く評価されるのを、自分はそんな人間じゃないと過小評価。ただ実際には本当に仕事が出来る有能な男です。
そんな受けから本物だと称される攻め…

3

完璧な恋の話 小説

渡海奈穂  梨とりこ 

完璧

梨とりこ先生の挿絵目当てで購入。リーマンもの、ゆっくり焦れ焦れ話かと思っていたらめっちゃ面白かった!レビューのタイトル「ポンコツ」ってしたいけどネタバレかな、と思い我慢。とにかくポンコツなリーマンがお好きな方、めっちゃおススメしたいです!雑誌掲載分の本編160P弱+その続き60P弱+あとがき。すっごく好きなんですけど、何か強烈な残るものがあるかと言われると?だったので萌2にしました。

人事部…

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