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定広美香
藻とカレー
ネタバレ
下巻もおもしろかったです。 ソードとセンそれぞれ本物の愛だからこそ、一緒にいたい、センを陽の目の当たる場所に帰してやりたいなど相手を思いやる気持ちが交差する。 そこへ加えてセンの事件の真相がわかったり、ムトーが悪役で絡んできたり、もっさりしていたワルターがかっこいいFBIだったり、息をつかせない展開でずっとドキドキしながら読みました。 不憫な役どころだったノーマンとワルターの話もよかった…
定広先生初読みです。 普段BLを読む時はひどい暴力や浮気描写は苦手なのですが(それでも読みますが)本作は地下刑務所というほぼ無法地帯が舞台ですし、描き方がお上手なのでフィクションとして割り切って読めました。 センの体型が色っぽいし精神的に強くいい目をしているのでソードが本気で愛情を持つようになるのが自然でストーリーに引き込まれました。 ソードとの体の関係はゲームなので心まで持っていかれないよ…
Sakura0904
このシリーズの喰えない男たちの応酬に、久々に読んでも痺れるなぁと思いました。正直、ムトーはビジュアルや隙がなさすぎる所が少し私の好みからは外れるのですが。己の尊厳に価値を置き、どんな場所や状況でもそれを守ることに固執する、手段を選ばない一貫した彼の生き方は孤高で美しかった。余裕がありそうなエリーがなんだかんだ振り回されていて、案外心根は素直な青年なのだなぁと可愛らしく感じました。 地位も…
かりんていん
わたしはときたま定広美香先生のご本を読みたくなる読まずにはいられなくなる。 21世紀にもなっていない頃〜10年位前までのBLに存在していた諸々の特色があるからだと思う。 実際にはわたしは全く経験していない時代の女性向きのマンガなのに、妙に懐かしいような1番自分に合っているような気持ちにさせられる。 ストーリーや設定も型にはまっていないし、エロさも今のものよりずっとエロい。 これは定広先生以…
ふばば
「ヴィーナスの接吻」の続編。 こちらも初読時に「中立」評価していて既に確定済みです。今現在の評価は萌と萌x2の中間…かな。 こちらでは一層「樹」の存在感が上がっています。 ゆがんだ金持ちの気まぐれ…というには都とトマに執着しすぎてる樹。 関係としては、都xトマ、そして樹xトマ、であって、都と樹は決して交わらないんだけど、これはもしや? …と思ってたらやっぱり。 都に愛されるトマを見…
私が初めてこの作品を読んだのはBL初心者だった2014年頃。当時あまりにもびっくりして「中立」評価を入れてしまった…もはや確定済ですが、今現在の評価は萌と萌x2の中間、といった所でしょうか。 当時びっくりした…と書きましたが、今でも充分びっくりだよ。ていうかヤバいよ。 両腕を斬る! って何? そんなBL他にありますか? でも切られた奴も、切った奴も、2人に絡んでくる奴も。みんなそれぞ…
以前2020年に出版された定広先生の「ノイズキャンセリング」を読んだ後、私に定広先生のプチブームが湧き起こりました。 ずいぶん前に発行されたコミックスを何冊か読み、今のBLとはまるで違う圧倒的魅力にはまったものです。 ヒリヒリする、ヤケドしそうなお話の中でもがくカップル、あまあまなハピエンばかりのコミックスを読み続けていた私にとって新鮮でまたどこか懐かしいものでした。 70年代、80年代…
おお〜っと!この髪、この目ヂカラ、引き締まったプリケツは… ソードじゃないの⁉︎ 「LAST DINNER」からの流れはありつつ、今回はサンディエゴのUGHです。 今度はFBIの依頼で潜入しているソードと、配偶者としての「セツ」。 やっぱり2人は生きていた。 そして、エリーもまた太陽の下にいて。 …という事で、初代「UGH」からの全ての因縁が繋がってこれから一体何が?というところな…
前作「KISS&KILL」のラストシーンで、より重警備のレベル4棟に送られることになったエリー。 収監された独房の隣の房には、普段は袋を被って顔を見せない「ゴースト」という謎の囚人がいた… さて、このゴースト。 は〜、そうか… …という驚きはさておき。 覆面越しのキスや、壁を挟んでの声だけでのセックス。なかなかに想像力をかき立てる描写がさすが! 彼ら囚人たちの愛はもはや憎悪…
「UGH」上下巻の、その後的続編。主人公が変わります。 ソードフィッシュの後にボスとなったエリーと、前作で脇役だったノーマンが主。 ノーマンは「UGH」の時とは随分雰囲気が変わっていて、自殺常習者となっている。 非常に暗い雰囲気のストーリー展開。 元々刑務所内で進んで「女」役になる事で立ち回っていたノーマン。エリーに心は無くとも投げやりに寝るけれど、次第に…的な。 しかし、ウィルへの愛に…