朝丘戻さんのレビュー一覧

坂道のソラ 小説

朝丘戻  yoco 

言葉のやり取りが、二人をググッと接近させています。

朝の空気を思い出すような澄んだ文章が心地よいです。

通勤通学に使う朝のバス。いつもの顔ぶれながら、お互いを知らない。
バス内で起きたある事で、話をするようになり二人は仲良くなっていく。
ゲイだという事もあって学校での友人との距離感に悩んでいる一吹と
姉との過去にトラウマをもつ賢司がバスで会話をかわした事で物語が始まります。

SNS上での言葉のやり取りが、二人をググッと接近させてい…

1

ふたりのはなし。 小説

朝丘戻  井上ナヲ 

可愛すぎて!

飛馬と海東が付き合った後の話。
でも、実際付き合うって、恋人ってなに?
海東は何も変わらず、ヤキモキする飛馬。

上巻では、ツンツンばかりだった飛馬が、海東だけに見せる可愛い姿を惜しげもなく発揮した下巻!!
同棲する流れも、離れているのが嫌で、嫉妬して、毎日会いたい!一緒にいたい!と言った飛馬。こんなにも人って変わるんだ。と思いましたが、ずっとこんな性格だったんですね実は。飛馬自信がわか…

2

きみのはなし、 小説

朝丘戻  井上ナヲ 

親友と恋人の違い

主人公飛馬は、人付き合いが面倒で一人でいるいることが、楽だと思って家にこもって仕事をするデザイナー。
飛馬の人柄は、表題作を読むとよくわかり、本人も自分の性格を、よくわかっているように思えます。だからか、飛馬のそっけなさにイラっときたりもしました。海東に対しての態度がひどい。。。
なんで、こんな扱いなのに海東は、一緒にいようとしたり、尽くしているんだろう。。。
飛馬にとってのキスは、何てこと…

1

青に沈む庭 小説

朝丘戻  山田シロ 

恋も家族も大事にする話

基本は、元義兄弟の逸人と一の恋の話。
でも、離婚をした姉や父母との家族の事や、ずっと愛されないで育ってきた逸人の父親の事。
全てが丸っと円満にはならず、幸せになるために、ここから、自分たちで変えていこうという最後がとっても良かったです。

この作品の好きな所は、
逸人の気持ちは、読み進めていくとなんとなく分かってくるけど、相思相愛だからハイ!付き合う!という簡単なものではなく。
一は長…

4

カラスとの過ごし方 小説

朝丘戻  麻生ミツ晃 

人と人の出会いの物語

BLにしてはめずらしく、何とも掴みにくい話だと思いながら読んでいました。
高校の時のバスケ部の先輩槇野にバイト先で出会い、同居を始めた幸一。
その流れも最初は全く説明がない。どうしてそうなった?!と疑問に思いながら読み進め、槇野への不信感だけが膨らみ、また幸一のどっちつかずの気持ちにもヤキモキし。。。
好意と心配を混同して持つ幸一には、槇野の気持ちには答えられずにいる。たぶん槇野もわかってい…

1

ラジオ 小説

朝丘戻  麻生ミツ晃 

読んで良かった

良かった!
凄く良かった!
ドラマで、拓人の意志を尊重し別れた2人が6年後、拓人のやるラジオ番組で共演する所からの話。
裕次がどんな考えで拓人と別れたのか。ずっと気になっていた事がしっかりとまとまった
一冊でした。

6年前に2人が共演したドラマの再放送と、連動したラジオという設定が現実にありそうで、2人の掛け合いを読んでいると、リスナー気分になります。
特にベッドシーンを語る所は、…

4

ドラマ 小説

朝丘戻  麻生ミツ晃 

スパダリに懐く甘い関係だけでなく

作品のあらすじは、上記を読んでください。

朝丘先生の甘々が好きで、読み始めたら早い段階から甘々!
でも、ドラマの役作りの為や、演技指導の為に裕次が仕掛ける甘々なのかがあやふやで、読んでいてキュンとくるのに、「もしかして踊らされている?!」と思ってしまいました。
まさに朝丘先生の手のひらで転がされてました私。

何度も裕次は拓人にアクションを起こしているのに、拓人の解釈違いみたいなので…

1

サヨナラ・リアル(表題作 恋する鳥は空を飛べない) 小説

朝丘戻   

綺麗だけでない、リアルさ

評価もレビューも見ずに、読み始めました。

獣人。人間社会の中に獣の特徴を持つ人が混在する世界のお話。
ファンタジーだけれど、リアリティがあり、獣人だからある悩みや生きにくさが、少しずつ伝わるように描かれています。
背中に羽を持つ高校生の吉沢は、美術部顧問の高岡に惹かれ、美術部に入るが高岡先生は全く相手にせず。。。
『美術準備室にいると窒息死する』という噂を調査し、高岡先生を守ろうとする…

2

Heaven's Rain 天国の雨 Limited Edition 小説

朝丘戻  yoco 

じっくり読んでください

病弱で一途な子。凛の最初の印象。
可哀想だから、瑛仁との関係が凛にとって良い方向へ向かいますように。と、思いながら読んでいました。だって、表紙の2人でしょ。
でも、違った!
あれ!?天使?何このせつない2人。。。
一気に瑛仁との関係を打ち切って貰いたくなり、瑛仁がひどく嫌な人間に思えてきました。

でも、読んでいて自分の気持ちがコロコロと変わり、嫌な登場人物だなぁと感じても、朝丘先生の…

4

春へ 小説

朝丘戻  小椋ムク 

しっかり者で可愛い

自分の父親を看病しながら、沢山の生きるすべ、そして父親が想いを寄せた人の話を教えて貰った十希。身近な人の闘病を見守るって辛いことなのに、幸せだったと言い、日々を日記に残していた十希が、本当に優しくてしっかりした子なのだと感じました。
でも、完璧じゃない。潰れそうになった時に、心の拠があったからいられた。それが、『春へつぐ』と言う絵。

『春へつぐ』を描いた旭に惹かれ、来るなと言われながらも、…

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