中原一也さんのレビュー一覧

僕たちは昨日まで死んでいた 小説

中原一也  笠井あゆみ 

後半はあまり楽しめなかった

内装業の職人(佐埜)とおにぎりメインの食事処の店主(月島)

他人の「死の匂い」を感じとることのできる月島。その匂いを発する人間とは深く関らないようにと生きてきたが、「死の匂い」のする佐埜と親交を深めるように。


家族を喪った辛い過去のある月島。今も辛い状況から抜け出せずにいる。
佐埜も、他人には触れさせたくない辛いものを抱えている様子。

お互いに距離感をはかりつつ近付いていく…

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拝啓、百年先の世界のあなたへ 小説

中原一也  笠井あゆみ 

アンドロイドの人権とは…?

未来からきた美形アンドロイド(キース)と一度は夢敗れた新人小説家(なつめ)

ある日突然なつめの元に現れたキースは、なつめに再び小説を書いてもらうため、なつめの子孫の手で未来から送られてきたという。


小説家としての自己肯定感が地を這っていたなつめが、キースの後押しで再び小説を書き、小説家として復活する様は読んでいてカタルシスがあった。

新しい編集者や人気作家の真島先生との出会い…

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はだれ恋 ~拾われ男の妄想~ 小説

中原一也  小山田あみ 

No Title

定期摂取、小山田あみ先生。
初読み作家さんでしたがアンリミのレビューが良くて読みました。

女も抱ける攻め、奥さんいる攻めは基本性癖対象外なんですが、これはとーーってもよかったです♡
奥さんは病気で亡くなってしまい
もちろん忘れることはできず、
ずーっとふたりの間に存在しているのですが
その加減が絶妙でした。
了が想いを持て余してこれでもか!!ってくらい
夜遊びしちゃうのはソワソ…

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僕たちは昨日まで死んでいた 小説

中原一也  笠井あゆみ 

”擬態”からの救済と再生の物語

キャラ文庫さんのフェアに合わせて(特典のクリアカードが欲しくて…)、中原一也先生作品の中で未読だったこちらを購入、読んでみました。

”家族の死”をテーマにした、苦しく切ない内容。
でもその奥深さと面白さにページをめくる手が止められず、一気読み。さすが中原先生だなあ、と感嘆せずにはいられない、深みのある内容です。

攻め受け共に不幸で暗い背景を持っており、今でもその影に苦しめられている設…

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夕陽が落ちても一緒にいるよ 小説

中原一也  ミドリノエバ 

最高の煮付けBL

母を亡くし、兄は出て行ってしまった。
ろくでなしの父からの暴力を受けていた小学生時代、幼馴染とすごす時間だけが心の支えだった。
父が失踪し、恐怖から解放された主人公を支えてくれたのは幼馴染。今でも正義感が強く、検事となった今も大切にしてくれている。
そんな中、ずっと行方がわからなかった兄が接触してくるようになった。お前のせいだ、と金を要求されるようになったが。

メリバ、といえばそうなの…

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極道の淫らな挑発 小説

中原一也  桜城やや 

腑に落ちるところがないまま


序盤で脱落しそうになった作品。主人公の優が人としても高校生の親代わりとしても引っかかるところばかりで、ナニコレ……な感じ。一番盛り上がるところでは、鷺谷がナニソレ……な告白をぶちかます。甥っ子の問題は解決しないし、スッキリしない作品だった。

甥っ子に使ったお金を請求され、支払い期限延長のために毎週ヤクザの鷺谷に抱かれる優。この時点で不思議な話で、そもそもお金の問題じゃない気がする。見逃せ…

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つごもりの夜にもういちど 小説

中原一也  小椋ムク 

BLで叙述トリックやるな

驚きとか欲しくないし、BLだからこそすごいって評価される風潮にうんざり。受けにも攻めにも魅力がない。花火をバックにセックスするシーンはエモいのですか?エロくはなかったけど。人柱かぁ〜〜不憫ですねぇ。。

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夕陽が落ちても一緒にいるよ 小説

中原一也  ミドリノエバ 

深くて重い愛

今回は地方検事と介護施設職員のお話です。

受様が父の失踪宣告をだした事で父の死を真相をしり
攻様の手を取るまで。

受様の父は男で1人で受様兄弟を育ててくれますが
思うように生きられない父の暴力に晒される
理不尽な暮らしを強いられます。

そんな受様にとって支えとなっていたのは
同級生の攻様の存在でした。

裁判官を父に持つ攻様はクラスのリーダー的存在で
常に寄り添って…

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夕陽が落ちても一緒にいるよ 小説

中原一也  ミドリノエバ 

だからこそ!

先生買い。文章は好きで、ミドリノエバ先生の挿絵も好きなんだけど、どうしてもダメだったところがあったので中立にしました。久しぶりに自分の地雷を認識した一冊。本編260頁ほど+あとがき。

あれこれトライしてみても割合上手く続かない父親から暴力を振るわれる事が多かったアキ。父親が失踪したあとは、幼馴染の流星と良い関係を続けてきたのですが…と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
受の父、兄、…

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つごもりの夜にもういちど 小説

中原一也  小椋ムク 

ネタバレなしでじっくり味わうのが相応しい作品

何を書いてもネタバレになってしまいそうで悩ましいのですが。。

悲しみと共に胸に沁み入るお話でした。
一度読み始めたらページをめくる手が止まられず、一気読み。

以下、あらすじなしで、感想のみを。(大きなネタバレ要素に触れていますので、未読の方はご注意下さい)





2人の間に立ちはだかる、人の力を超えた大きな壁の存在、その正体には薄々気が付いていたものの…
いざ真相が…

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