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椎崎夕 竹美家らら
haruko4869
ネタバレ
攻・西崎征一(32) 謎の行き倒れ 受・室瀬玲一(23) 喫茶店経営 両親を亡くした姉弟は記憶喪失の行き倒れの男を拾います。 やがて姉と男の間に子供が生まれますが、男は行方不明に。 姉も亡くなり、姪の桃子と2人で姉の喫茶店を引き継いで暮らしています。 周囲の人々に助けられ穏やかに暮らしていた所に、様々な問題が一度に降りかかります。 まず、西崎という男が喫茶店の前で行き倒れて…
藤棚
97年に出版された文庫の新装版で、 この作品が椎崎さんのデビュー作(投稿作)だそうです。 可哀想な主人公を書かせると上手い椎崎さん。 やはりデビュー作の主人公も可哀想で健気で、痛々しい人でした。 若くして亡くなった姉の忘れ形見・桃子を育てながら、 姉の残した喫茶店を切り盛りする玲一。 穏やかに幸せに暮らしていた二人の前に、 行き倒れの男・西崎が現れます。 玲一・桃子・西崎の…
一穂ミチ 竹美家らら
える子
現在注目されている作家・一穂ミチさんのデビュー作であり、既に名作として広く知れ渡っている作品です。 デビュー作とは思えない程の出来の良さと卓越した文章からは、彼女(で良いのでしょうか……)が「書きたいもの」を渾身の力を込めて書き上げたのだという気迫が伝わってきます。 高校生と担任教師の恋愛、という言葉だけでは言い表せないどうしようもない切なさと美しさに、二人が結ばれた時には胸が一杯…
りゅう
この本を店頭で見かけた時に、買おうか悩んでいました。 そして、30分近く悩んだあげく購入! amazonのレビューをみていたので読みたい気持ちはあったものの、内容が若干暗めな感じだったので躊躇っていました。 でも、 買ってよかった~~!!!!!と、今は思っています。 一穂さんのしっとりした文章が、ゆっくり心に入ってくる感じが堪らなく好きです。 今度ドラマCDもでるので、即買いしようと思っています…
真崎ひかる 竹美家らら
雀影
南の孤島、刻々と変わる海の色、空の色。 島の自然の力に、癒され、見失っていた自分を取り戻し、再生していく。 一見穏やかに、普通に日々を過ごしているような宮緋。 崇臣は、宮緋に、芸能人としてではなく、都会から来た、一人の男として扱われていくうちに、見失っていた自分を取り戻していきます そして、宮緋への思いが何であるかにも。 心の中に育てた感情が、恋だと認識して、それからようやく…
ミドリ
凄い凄い、凄いとしか言いようのないかんじです。 今読み終わったところなんですけど、「オールトの雲」も「朝から朝までも」もよかったけど、これは別格だった。 凄い。 主人公の志緒は受験に失敗し、親の期待に応えなくてはと必死に勉強ばかりしている高校生で、 この年でいきなり弟ができて両親に幻滅したりだとか、とにかく大人はみんな嫌いとか。 ギリギリのところで我慢して頑張ってる、でもそれを相談す…
久江羽
ワケありの芸能人・小早川(22歳)とワケありの青年・宮緋(27歳)のひと夏のお話。 この“ワケあり”の内容がなかなか明らかにされないのがこのお話の特徴かと思います。 自分も克服しなくてはいけないものを抱えていて、祖父母が経営している民宿に居候している宮緋が、海に身投げした小早川を助け、不本意ながら同居生活をするうちに・・・ 不自由な島の生活で、何もできない小早川のことを疎ましがりなが…
Alice
まずタイトルに惹かれました。 そして内容も、現国の教師である桂が「君かへす朝の敷石さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ」という短歌を引用することで更に文学的になったんじゃないかと(・ω・) 教師×生徒でしたが、教師と生徒しかも男同士で禁忌をおかしてる…といった感じはなく、ただ好きだから好きでいるという感じでした。 志緒のいきなりの告白にはびっくりしましたがw キャラ的には桂はお調子者、志緒は意地…
竹美家らら
葡萄瓜
十代の頃から捨て子だった少尉を育てつつ 港町で喫茶店を切り盛りする愛玩される料理人・ 涼鹿(すずか)。 そんな涼鹿を独り占めしたい少尉の気持ちは 家族愛?それとも…。 表題作以外の作品もエロ以上に手強い純情に 溢れています。 計算づくじゃこの凶悪さは醸し出せないでしょうね。 天然受最凶説証明の一冊です。
むつこ
評判高いですよねー。 噂の(?)一穂ミチさんのデビュー作です。 期待値が上がっててヤバイので、もうちょい待ってから読もうと思ってたんだけどw でも裏切られることはなかったです。 ああもう、こういう小説が読みたかったんだよ、と、ページめくりながらずっと思ってました。 素晴らしかった! 桂先生に惚れました。 志緒くんにも惚れました。 情景描写、心情描写、会話、すべてに過不足がなかったです。 ほんのちょ…