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一穂ミチ 竹美家らら
高律
ネタバレ
以前に読んだ作品を読み返してみました。 いつも思いますが、文章が素敵ですね。 そして読んでいてドキドキするストーリー展開 最初はBLらしさはないのですが、内容に引き込まれます。 恋人(女)とのセックスレスに悩む男と 思いを寄せる幼馴染との同居生活に何か引っ掛かりを感じはじめた男が いろんなハプニングや偶然という簡単な言葉で片付けられない出会いをします。 この4人の複雑な人間模様。…
snowblack
恋人なのかなんなのか…… 体は繋いでいるものの、 唯人の感情とは離れた栫との関係は よくわからないまま過ごす嵐。 「アイランド」で、母方の不思議な血に捕らえられた島から 白馬の王子さまよろしく救い出しに来た拵。 しかし、どうも彼らは以来全く接触がないらしいまま 時は巡りマフラーが必要な季節に…… そんな中、父が腰痛で入院との連絡が入り 久しぶりに実家に戻る嵐だが、熱を出して寝…
雲絶間姫
一穂作品においては、圧倒的に受けに個性的、というか、エキセントリックな人の割合が多いような気がします。なので、おのずとその作品全体のカラーを支配するのも受けで、作品が好きになれるかどうかも、その受けの「変さ」加減をめでることができるか否かにかかってくるようです。 本作の受け、計は、中でもかなりの変路線を突っ走った性格なので、一般受けはしそうにない。でも結論から言うと私は嫌いじゃないです、…
作家買いです。 局アナという、芸能人とは違うけどテレビに映るある意味有名人。 そんな計が、外での作った自分と 帰宅後の素の自分半分半分を使い分けるのですが そういう世界の人って多かれ少なかれ外の顔ってある気がします。 計の場合、かなり極端ですが仕事上の顔と素顔は多少違うもの。 両方の自分を潮に知られてしまったことで どちらも同じ自分であることを告白するタイミングを逃してしまいます…
イサヲ
品が良くてソツがなくて日々絶え間ぬ努力もしてて、これぞ王子といった感じの素敵なアナウンサーである計の、素の姿の粗暴さが最高。語彙を多様に使える作家さんだからこそ、汚い言い回しもうまいんだなあ。同一人物とは知らず両方の計に会ってる潮が、いつ気づいて破綻になるのかハラハラしながら読んだけど、そうはならないってとこが意外だった。なにをしても許してくれる器の大きい潮が、ついに怒った時のセリフ・・・かっこえ…
斉藤まひる 竹美家らら
薄雲
お話の内容は凄く良かったです。 はじめてのBLでこれ?? というような、新鮮な驚きがありました。 上手いなーと感心しっぱなしで、薄めな桃色シーンにも好感を持ち、いいなーこれ、いいなーと、ほくほくしながら読みはじめた後日談が強烈。 ん……? んんんんんん????? んんっ!? 一気に萎えたので、神から萌に急落。 寧ろ中立でもいいかも、というくらい失望したんですが、お話自体はよか…
ななこあ
ランキング上位だったので、図書館で予約をかけて読んだ。9か月待った。いやあ、待った甲斐がありました。ものすごく文章がきれいだった。 攻めになる萩原には女の恋人がいるし、受けになる半井にも別に好きな男がいるしで、なかなか複雑なシチュエーション。共通しているのは、セックスがしたいのに、やらせてもらえないところ(笑) 前半はエロもデレもなくて、萩原なんか「男とか考えられないっす」と発言して…
キリヱ
ずっと気になっていたので、書店で買えない本の通販まとめ買いの際に購入。 一穂さん、初読みです。 毎週続きが気になるドラマみたいに、最後までドキドキして読めました。 最近、BLは漫画しか読んでませんでしたが、小説はここまでの内容を一冊にまとめられるのですねえ。 お互い快く思っていなかった二人が近づいていく過程が丁寧に書かれていました。 名無しの二人がいつ相手の正体を知るのか、この辺りまでが…
mayuta
一穂さんの評判は聞いていたのですが、背表紙のあらすじを読んで即決しました。 いつもは飄々としている担任の涙を見てしまうという部分です。 その涙にどんな意味があるのだろうと凄く興味がわきました。 (涙の理由自体には大した意味はありませんでしたね^^;) この作品に一番惹かれた所は、志緒の瑞々しい感受性です。 今までに出会ったことがないような人との出会いというのは、いろいろな意味で心を振…
KAA
一穂さんの作品はすべて読んでいますが、この作品は本当にリアルというか実際に映像が浮かんでくるという映画のような作品です。 半井と萩原のメル友の関係と同僚としての関係それそれの進展が気になって、いつお互いの正体に気付くのか気になり、いくつものワクワク感が味わえます。 Hシーンの切実さは絶対に他では見られない新しさだと思います。 お思いが通じた後も甘くなりすぎない二人の距離感が爽やか…