竹美家ららさんのレビュー一覧

ふったらどしゃぶり When it rains, it pours 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

リアルすぎてまた辛い

ストーリーはとてもリアル。
リアルすぎて、現在レスの人にはかなり堪える作品なんじゃないかなと思います。
寧ろBLよりもNLでいいと思うのですが、それだとよくある話になってしまうのでBLにしたんでしょうかね。

この作品は読むのが物凄く大変でした。
一顕と整のどちらが発した言葉なのか、どちらの行動なのかが分かり辛く、更に現在と現在の間に突然挟まれる過去の回想シーンで混乱し、前に戻って再度読…

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千流のねがい 小説

玄上八絹  竹美家らら 

狐になっても人に愛されたい寂しがりやさんでした

もふもふです。
『しもべと犬』を読んですごく面白かったのでシリーズ制覇したくなりました。
けど読み始めたら、巫女さんだった、と思ったらもふもふ話だった。
あれ、刑事もんじゃないし、人造人間じゃなかったの?と一人右往左往しながら読んでいました。

はい、ちゃんと人造人間もののシリーズ第1作で間違いないでした。
あ、でも『人型』じゃなくて特殊な『狐型』だったんですけどね、それもお稲荷さんの…

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茨姫は犬の夢を見るか 小説

玄上八絹  竹美家らら 

愛とバトルと友情と

前作『しもべと犬』より一層犬の健気さや切なさが増した作品でした。

しもべでは、主人に愛されなくて与えられない愛に飢えていた寂しがりやの志乃が哀れでしたが、今作に登場した同じ犬の篠宮は、愛されて目一杯可愛がられてももっともっと欲しいという欲張りな犬でした。
とは言っても命を削って限りある時間の中で全てと引き換えにしてもいいくらい主人が好きで好きでその身を捧げている、というギリギリのところで生…

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ともしびの空 小説

玄上八絹  竹美家らら 

明るい未来を感じるエンディング

「篝火の塔、沈黙の唇」の番外編同人誌。

本編は、ずっと二人で一緒にいるために、
孤島の灯台に残ることを決めるという
ちょっと閉塞感があるエンディングでした。
だから、明るい未来が感じられる後日談が読めて、本当に嬉しい♪

しかも、薄い本なのに、中身が深い!
本編から続く一連の『椿と十左の物語』の締め括りとして相応しい、
大変意味のある話の収め方でした。

本編から三年、老朽…

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上海 小説

かわい有美子  竹美家らら 

健気な美しい執事

答えて姐さんの「涙腺崩壊、号泣」スレに紹介されていたので、読んでみました。

天涯孤独な身の上ながら英国貴族より英国名を与えられた中国人孤児のエドワード。英国貴族の子息レイモンドの気まぐれから、幼馴染みや兄弟のように過ごすことを許され、慎ましく忠実に仕えるようになります。
同性愛がイギリス本国では罪深いことであるとわかっていながらも、太陽のように快活なレイモンドへの思慕は募るばかりですが、そ…

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泡と光(表題作 あわ) 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

その後の彼ら

さっくり内容と感想を書いていきます。
「あわ」は社員旅行の整とカズアキ。両親の事故以来、トラウマで車に乗れなかった整はここで頑張ります。だから、ナイトガーデンで車に乗ってこれたのですね。
宿泊先ではふとしたことから、離れに二人で泊まれることになって、大胆にも風呂場でエッチ致します。
そして、真夜中に聞こえる不思議な音。海女の呼吸に似た音らしく、これもなかなか雰囲気がありました。
「ひかり」…

2

LIFE GOES ON 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

さっくり内容と感想

一穂先生の「ふったらどしゃぶり」の番外編同人誌です。レビューはまだ書いてませんが、私もこの作品は大好きなのです。
整とカズアキ(名前の変換が苦手でして、すみません)が二人でまったり元日を過ごしていたところに、カズアキの先輩の代わりに京都旅行に突如行くことになった「life goes
on」。
両親の事故以来、遠出を避けてきた整がひそかに浮きたっているのが可愛い。予定は何も決めずにふらりと出か…

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ふったらどしゃぶり When it rains, it pours 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

タイトルとストーリーの進め方とキーワードとがカチっとはまった

前半は淡々と、しっとりと。進むにつれ怒涛の展開。
タイトルとストーリーの進め方とキーワードとがカチっとはまった
「巧い!」と感嘆させる作品です。
性欲だけでなく嫉妬や独占欲、心変わり
死別や離婚、浮気によるトラウマなど
現実社会では滅多に表に出さないけど多少の自覚や経験があるものを
本作品のキャラクターたちもそれぞれ「見せない」ように抱えていて
それが「リアルさ」を演出しているのだろ…

2

しもべと犬 小説

玄上八絹  竹美家らら 

愛されないと生きていけない生き物

特殊捜査専門部署の刑事同士です。
心を閉ざした訳あり×愛されたがりの人造人間

大切なものを失くすことになった理不尽さと怒りで心を閉ざしたままどこへも行けない刑事の智重。
自分への罰のように失くしてしまった代わりを見つけたくないと死に場所を探しているような日々を送っているようです。

人命尊重と捜査能力向上のために投入された警察の備品である人造人間の信乃が、無視され続けて悲しんだり愛を…

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JUST LIKE HONEY 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

あー、もう痛快!

「イエスかノーか半分か」の番外編です。
2作目の「世界のまんなか」の続編ではなく、
第1作目の直後ぐらいの話です。
まだ2人の関係も始まったばかりで定まってはおらず、
ぐらぐらした感じです。
今回も国江田計アナの毒舌機関銃モノローグは健在で、
最初から最後まで、爆笑です。

◆◆◆

≪CP≫
SMアニメーター・潮 × 二重人格アナウンサー・計

最初から最後まで計視点で…

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