竹美家ららさんのレビュー一覧

イエスかノーか半分か 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

心の鎧を外して最高にくつろげる場所を見つけた幸せ

すごーく面白かったです。
未読の方にも強くお勧めしたい作品です。

一穂さんの作品はいろいろ読みましたが、今までの中で一番笑えたし面白かったです。
シリーズ4冊目が出たのでもう何回目かわからないけれど再読しましたがやっぱり面白かったです。

対外的には完璧な好青年で、息子にしたいとか夫にしたいとかのアンケートをしたら上位にランクされるイケメンアナウンサーだというのに、口に出さない心の声…

4

ふったらどしゃぶり When it rains, it pours 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

全員に好感持てず

一穂さんからは遠ざかってたのですが、久しぶりに読んだ文章は以前にも増してすっきりと読みやすく、この作家さん特有の比喩表現は相変わらず素晴らしかったです。

間違いメールがきっかけで交流しはじめた攻と受が、実は会社の同僚で、お互い同棲している彼女や片思いの男性がいるけど、人には言えない悩みを抱えてるという話でした。
非常に良くできていて読んでいて楽しかったのですが、萌えたかというとうぅん……と…

7

イエスかノーか半分か 3 おうちのありか 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

やっぱり特別

これだけレビューがついている作品で、私が言えることなんてそうありませんが...
これだけほんとに言いたくて、やって参りました。
最初に読んだのはいつだったか、かなり前かと思いますが...
いつまで経っても、心の中に国江田計が棲んでいる。ふとした日常の中にも現れて、やっぱり好きだと思ってしまう。
こんなにも強烈な印象を残したキャラクターは初めてでした。
出会えたことに感謝。ありがとうござい…

4

イエスかノーか半分か 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

久しぶりに読み返してみました

初読みはだいぶ前になりますが、シリーズ最新作が発売されたというのものあり、久々に読み返してみました。
初見時、最初は計の裏表の激しい性格に引きつつ、でもちょっと気持ちわかるなぁ・・・と思いつつ、読み進めていたこと、読み進めていくうちに計が実際には心優しいが故に逆にこういう振る舞いと性格になってしまっているんだと気が付いてその不器用さに好感を持ったこと、潮にいつばれちゃうのかな、ばれちゃったらどう…

2

横顔と虹彩 イエスかノーか半分か 番外篇 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

深の方が印象強い

第1作で計にちょっかい出してきた後輩アナウンサー、皆川竜起のターン。
と言っても本作は、序盤はADの名和田深の視点中心のお仕事物語。その後竜起の視点が入って交互に描かれています。
何と言っても、深の造形がいい。
誰からも人格を嫌われている横暴プロデューサーの相馬栄に心酔して、言う事を何でも聞き、言われる前に動き、ただそばにいたい、その一心で頑張っている。
制作会社所属の外注スタッフとして報…

3

イエスかノーか半分か 3 おうちのありか 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

イエスもノーも。2人で。

これまで人前に出る稼業の国江田メインの話だったけれど、本作は潮の出自絡みの展開でした。
アナウンサーで二重人格という派手な(?)国江田の影に隠れて……るわけじゃないけど、懐深く荒ぶる計を包む役割の方が強調されていた潮の、今を形作ってきた過去、家族、子供時代、父、母、出入りする秘書…そして心の傷。
それらが明かされる一編。
潮のうちは実は政治家の家系。
潮はそんな家が嫌で、そんな父親が嫌で…

3

イエスかノーか半分か 2 世界のまんなか 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

潮が計のまんなかなのね。

BL的な萌えポイントとは違うけれど、私にとってこの作品がすごいなと感じるところは、アナウンサーの仕事やその取り巻く世界への見方が変わったという点。つまりはこの一冊にとてつもないリアリティがあるから。

本作は、前作から1年後。「計」は潮と相変わらず、だったはず。だけど「国江田さん」は裏番組に追い上げられて、焦りが「計」をイライラさせる。
好きでなくてもできる自分が実は抱えていた、劣等感と負け…

2

イエスかノーか半分か 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

さすがの人気作

まだ読んでなかったの?と言われそうですね…
何となく今さら手を出しづらい、なんて思っていましたが、いざ読んでみれば納得の面白さです。
何と言っても「国江田計」という人物の造形。
外ヅラは「イイ人」ポジションの局アナ、内面は毒舌腹黒のダラけ男。
そんな二重人格男がアニメーション作家都築潮と出会う。初めは局アナ国江田さんとして。続いて素の自分自身、偽名オワリとして。
これまで両親の前でしか素…

3

横顔と虹彩 イエスかノーか半分か 番外篇 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

ずっと続いて欲しい

ほんと最高です。
ほとんどがテレビ局の内部で進んでいくのですが、とにかくみんな仕事に命かけてる。
それが一人一人クセは違えど登場人物みんなの、人間としての魅力を感じさせてくれる。
仲良しこよしなんて出てこないけど、それぞれが尊敬し合って尊重し合ってるのがわかる。

今回大好きなシーン。
竜起が喉を潰してしまって国江田にフォローされたあと物に当たるんですよね。自分の場所に自分より上手く面…

3

横顔と虹彩 イエスかノーか半分か 番外篇 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

影響し合う2人

番外編ということで、計の後輩である皆川くんと、ADの名和田深の物語です。
計と潮が好きすぎてどうかなーと思いながら読みましたが、この2人はまた別の形ですごく好きだなーと思いました。ので、計と潮じゃないんなら…と迷っている方はぜひ、読んでみてください。

皆川くんもなっちゃんもタイプが違う2人なのですが、互いに影響し合って、成長していく姿がすごく素敵でした。お互いが、自分の仕事に誇りを持ってい…

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