竹美家ららさんのレビュー一覧

『横顔と虹彩 イエスかノーか半分か』協力書店購入特典書き下ろしペーパー グッズ

きっと明日からも大丈夫

深視点で語られる、「ゴーゴーダッシュ」最終回を竜起と一緒に観る話。表面的なストーリーはそれだけだが、内面的には深が失ったものと得たものの話。

竜起と深は一緒に何を食べるか、ただそれだけの会話もスムーズに進むことはなく、二人らしくごちゃごちゃ言い合いながら決めていく。
深はなんだかんだ言い返しながらも、竜起には失うことなく何でも得続ける人生であって欲しいと願っている。そこについていく覚悟がす…

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『横顔と虹彩』イエスかノーか半分か番外編ー初回限定SSペーパー 嫉妬と夕立 グッズ

竜起のヤキモチと勝手

あとがきのその後。これがないと竜起はちょっとばかり酷い男のまま終わってしまうのでは……?部屋で竜起に放置された深が、職場の飲み会に出かけて行くお話。

前半は秘密の職場恋愛あるあるな、彼氏の恋愛過去遍歴を周囲から暴露される展開。竜起のキャラ通りというか、ぽいな~という内容で、聞いた深が飲み過ぎるのも既定路線。
そこから強引に連れ戻しに来る竜起の行動はベタだが、竜起がやるの⁉という驚きで意外性…

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一穂ミチ ファンブック~long hello~ ご購入特典書き下ろしペーパー グッズ

最後にほろりと泣かされた

「ふったらどしゃぶり」の番外編『answered pray』。
友人の結婚式に出た一顕は、ビンゴでグラスを当てる。それは整がかつて好きだった和章が作ったもので……?という内容。

一顕視点で語られ、家で待つ整の元に持って帰って気付くかな、どうかな、と考えるのはもちろん、和章側の時の流れを感じ取って安心したり、いろんなところに思いを馳せる。

一顕は整の性格を把握し、行動予測が正確にできる…

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ふったらどしゃぶり When it rains, it pours 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

BLでこのテーマはいろんな意味ですごい

一穂ミチさんは名前隠して本文のみでも作家名を言い当てられる、数少ない作家だと思う。クセの強い独特の言い回しを抜きにしても、人物の浮き上がらせ方が上手い。描き方が一般とラノベ(BL含む)のいいとこ取りみたいな印象だった。

内容はとにかくテーマがすごい。女が出るだけで嫌悪するBL読者もいる中で、よくここまでファンタジー感を強めずに書いてあるなあと。

一顕は最初から最後までずっと悩み続けてい…

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上海 小説

かわい有美子  竹美家らら 

大戦前後の上海と英国が舞台のドラマ

粗筋は、他のレビューが先に出ているので感想だけ。

あとがきを讀めば、著者がどれほどこの作品に入れ込んで、沢山の資料を集めて、きちんと書こうとしたのか伺えます。特別に愛着を持っている作品のようです。
電子版を買いましたが、紙本も買いました。イラストがあると、盛り上がり度が違う、ドキドキします。

なるべく史実に沿うように書こうとしたらしく、時代背景の説明が細かかった。
かけおちした実母…

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イエスかノーか半分か 3 おうちのありか 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

啖呵

軒並みの神評価に萌評価のレビューですみません。あえて苦手なところを書いてみる。

1巻のレビューに書いたとおり、何度か読み返してるし久々にまた読み返したら面白いしで、この作品に対する謎の苦手意識はなんだったんだろうな?と思いながら3巻読み出したら、そうでした…この巻が苦手だったんだと思いだしました。だから3巻は読み返した記憶があまりないんだ。

啖呵で物事が解決する作品が苦手で。この相手に…

1

イエスかノーか半分か 2 世界のまんなか 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

きれいな国江田さん


1巻より計の暴言レベルが落ち着いていて、自分にとってはまたより一層読みやすくなりました。
計の精神乱れっぷりに比べて、潮の安定感が素晴らしいです!こういう書き方は嫌いな方も多いのを承知で素直な感想ですが、計が女性だったら読んでられないんだろうな…と思ってしまう。泣いて癇癪起こして心の広い彼氏が受け止めてくれてっていう展開。

しっかりラブコメで、エッチシーンもしっかり。エッチシーンだけ計…

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イエスかノーか半分か 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

何度も読める

何度目かの再読です。
初読の時は正直この評判にしては…と思っていましたが、会社員が主役で現代が舞台の他の小説をいくつか読んだら、この作品が面白いことがわかりました。それまでは読んでいたのが所謂泣ける名作の類が多かったので、ラブコメの比較対象が少なかったのです。

どうもハマり切れないのは計の言葉遣いと、笑いのテンポが自分とずれてるからだと思いますが、これはもう相性の話です。

何度か再読…

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つないで イエスかノーか半分か番外篇4 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

天才プロデューサーの苦悩と成長と活躍

久々に戻ってきたスタジオで神がかり的に活躍してしまった栄が周りから引かれたくらいで、次からは当たり障りのないようにするという展開が、なんだかずいぶん丸くなったような…

あらすじを読んで、設楽の期待の応えなくてはという焦りもいやいやそんな可愛い性格じゃないんじゃないの?とは思いましたが、読んでみたら確かに彼の性格ゆえにというところかもしれないと思えるようになりました。
設楽さんにはこれからも…

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ふさいで~イエスかノーか半分か番外篇 3~ 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

ちょっと重めの展開ですが気になるカップルの過去と現在は知りたくなります

性格は破綻しているけれど才能があってテレビプロデューサーとしては秀でた栄。
これまでのシリーズ中では良くも悪くも引っ掻き回したり焚きつけたりしていた彼の過去と現在です。
登場するたびに性格も人間性も最悪と思いつつも気になる人で不思議に思っていました。
そして、設楽とただならぬ過去がありそうななさそうな雰囲気が面白くていつか取り上げてほしいと思っていました。

栄は若いころからとんがって全…

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