谷崎泉さんのレビュー一覧

もしも恋なら 小説

谷崎泉  史堂櫂 

花屋のストーカーぷりに引いてしまった

BLにはよくある、ストーカーちっくな求愛行動。
ストーリーの組み立てかたによっては全然平気なんですが、この小説での攻めのストーカーちっくな求愛行動には引いてしまいました。

小児科医(受け)に一目惚れした花屋(攻め)が、連日のように花を持参して、職場や自宅の前で何時間も待ってるんです。
花を世話する羽目になった小児科医は迷惑がって「もう来ないでほしい」と何度も言いますが、花屋はまったく聞いてくれな…

1

真音 1 小説

谷崎泉  麻生海 

異色作

ヤクザに親の借金、というとBLのテンプレものに思えますが、この話はちょっと違うようです。
莫大な借金のカタに綺麗な男の子が愛人になる……みたいな単純な話ではないようです。
そもそも借金の額が38万とか少額だし(それでも返せないんですが)、一応ボスの富樫は進藤を自分のものにしたい下心はあるものの、部下の槇原は進藤に仕事(パチンコ店員)を紹介して、さらに利子はいらないから……などという展開。
ど…

5

目眩 小説

谷崎泉  藤咲なおみ 

不思議な話

萌えとかトーンを書くときに困ってしまうのですが……それ以前に攻めを書くときひとりじゃないんだけど?と思いながらメインをとりあえず書きました。
続きがあるんですが、とりあえずこの巻に限っていうと、このヤクザな攻めが出てくる前にふたりほど攻めが登場。
とにかくトラブルを呼ぶ受けで、本人は本気で嫌がっているのに男から追い回されて押し倒されてしまうと言う。
つまりどこか笑ってしまう要素が。
後書き…

3

目眩 2 小説

谷崎泉  藤咲なおみ 

真っ当な話しに進む続編

前回の悲劇か喜劇かわからなかった話が俄然メロドラマ風になります。
ごく普通のすれ違い&極道(マフィアもの)。
ただ光一の変化と遠峰の純情という意味ではテンプレものではありますが、シリアスなこういう展開が好きな人には安心して読めます。
こういう話しに付きものの拉致監禁とか流血とかはありますが。

次々男に追われるのは今回も一緒。
ただそんな中で光一は遠峰のことを少しずつ知り、彼のことを考…

1

恋泥棒を捜せ! 1<パンダ航空・噂の二人編> 小説

谷崎泉  藤井咲耶 

狙われ体質!?

 大手航空会社・パンダ航空の客室乗務員・春日野美雁は、若手ナンバーワンとの呼び声高いパイロットで、女癖の悪い神園修慈との肉体関係を清算しようと決心し、一方的に別れを告げた。けれど、感じやすい身体を攻められてまた話をうやむやにされてしまう。
 美雁は、そのまま気だるい身体を引きずって仕事に行くが、乗務したファーストクラスで投資家マーク・スペンサーにその身を狙われ、勤務中であるにもかかわらず耐え難い…

2

ようこそ。 小説

谷崎泉  高城たくみ 

女性のおかげで笑えます

お気楽・天然・器用貧乏なゲイ(小太りヒゲのおじさん好き)の美青年・ステラ×3高クリアの独身おじさん・大黒谷の、終始笑いながら優しくなれるお話です。

そもそもの始まりは大黒谷のお見合い。40歳過ぎても結婚しない息子に焦れたお母様が見合いを持ってくるのですが、40にもなった男にあれこれ自分の考えを押し付ける「あー、これでは実家に連絡を入れたくなくなる」と思えるような濃いキャラです。
そこに追い…

3

ようこそ。 小説

谷崎泉  高城たくみ 

40男はワンコの手に堕ちるか

本のあらすじには受は「冴えない」と書いてありますがそんなことはなく、背は高いしスレンダーだし顔も悪くなく、どちらかというと見た目はカッコいいオヤジです。
しかしそれで人生を謳歌しているかというとそうでななくて、生真面目に仕事に励み休みは家事を片付け・・・と女に走るわけでもなく趣味に金を費やすでもないいたって面白みのない普通の男。
料理以外の家事は完璧。
特に困ることもないし、一人は気楽で寂し…

4

しあわせにできる(1) 小説

谷崎泉  陸裕千景子 

有名人気シリーズは、ここから始まった!

谷崎泉先生の人気シリーズ作品です。
それでなくても忙しい大手商社の建材部の本田のところに、アメリカ帰りでやり手の久遠寺のフォローにつけと上司の命令がおり、振り回されながらも、久遠寺の仕事を手伝うことに。最初は、その強引なやり方に愚痴をこぼしていた本田であったが、実力を試されるような久遠寺のやり方に、本気で立ち向かうようになりいつしか久遠寺を認め、親しみを覚えるようになった本田。
しかし仕事上の…

2

恋をしよう 小説

谷崎泉  蓮川愛 

職場でほしい、こんな同僚!

2002/03出版のすこし古い作品ですが、全然古くささは感じさせません。
働くサラリーマンを描かせたら谷崎さんすごくいいですねえ。生き生きとしています。
それが、左遷され出世コースからはずれて働くのを面倒だとおもっているサラリーマンでもとても生き生きと描かれて、まるで一緒の職場で働いているような気分になります。
上司と同僚がつきあい始めたのを覗き見する気分で、わくわくしました。笑
上司の娘…

2

ダブル-犬も歩けば棒に当たる- 小説

谷崎泉  小路龍流 

少々地味でも、その地味さ具合が癖になる・・

これ一冊では、まったく面白くないです。
「ダブル/論より証拠」「ダブル/花より団子」の三冊をまとめて読んでください。
警察庁キャリア組のツンデレ受けな鴻上さんと、県警刑事のワンコ攻めな後輩・村上の話です。
鴻上は、何かを探るために村上のいる千葉県警に出向して来ますが、謎のまま三巻まで引っぱります。
ということで、これはBL風味の推理小説です。
本格的推理小説マニアには、勿論物足りないで…

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