谷崎泉さんのレビュー一覧

OFFICIAL 35(表題作 しあわせになろう2(12)) 小説

谷崎泉 

スクランブルメソッド、コンプリートセオリーの番外編入ってます

GWイベント合わせ予定だった同人誌。商業誌「しあわせにできる」の番外編の方がメインなのですが、そちらは本編未読のため、評価は「スクランブルメソッド」、「コンプリートセオリー」の番外編の方に対するものです。とにかくこちらのカプ、特に超ド級塩対応変人の受けが大好きなので神にしました。商業誌お好きだった方にはめっちゃおススメしたいです。

1.しあわせになろう2(12)
  商業誌の続きを同人誌で…

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ファーストエッグ(4) 小説

谷崎泉  麻生海 

果たしてこの結末を想像できる読者は居るのだろうか

2巻(2014年刊)~4巻(2015年刊)まとめてのレビューにて。
この長編は話の密度が濃いうえに『もしかしてここも伏線か?』と予想した箇所も多々あったので、じっくり読んでいく必要があった。
…が、注意深く読んでいても想定外のラストには驚いた!!
とにかく意表を突く内容だが、極力ネタばれ伏せで上手くレビューを書きたくとも難しいね。


2巻から、佐竹が五係に飛ばされる原因となった月岡事…

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ファーストエッグ(1) 小説

谷崎泉  麻生海 

何故だか脇役ポジションにいる攻めさん

1巻目・2014年刊。
『真音』と同じく2段組構成の文章で、各巻に短編2本と主人公・佐竹と高御堂の出逢いに纏わる書き下ろしが収録されている。
刑事ものだが派手な展開はないし、特殊能力ものと聞くにもピンと来ず、結構硬派な印象のようで…
警視庁内の島流し的部署である”五係”の面々は1巻ではまだ顔見せ程度だが、こなれた感は漂っているし、一体何をやらかして五係に流されてきたのか気になる。

五係…

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最後のテロリスト 1~胎動~ 小説

谷崎泉  シバタフミアキ 

男三人の関係性が絶妙

何の情報も入れずに読み始めると、カップリング予測が見事外れました…。
谷崎先生の小説はいつも外れますね。とてつもなく運命的な出会いをして、描写も力を入れられているので、てっきり二人が…と思うと違ったという展開が多いです。色恋よりもっと濃い男同士の絆を理想とされているんでしょうか。

威士、蓮、凪の三人の結びつきがイイ感じです。谷崎先生は男三人の関係性の描き方が上手だなーと感心します。シ…

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コンプリートセオリー 小説

谷崎泉  笠井あゆみ 

受けが攻めを振り回す!

前作???だったまま終わって、同人誌も発見できず悶々とした状態だったのに、なんとなんと続編がああああああ!!!!と狂気乱舞。読んで良かった。執着攻め×変人受けがとっても楽しいお話です。前作未読はあまりに勿体ないので、是非「スクランブルメソッド」からどぞー。書き下ろしの三話構成、300P弱+あとがき。今回でも終わった気があんまりしないので萌2です。先生続き書いてください、お願いします。

1週間…

8

コンプリートセオリー 小説

谷崎泉  笠井あゆみ 

関係性の変化によって『謎』が解けていく

約2年半ぶりの続編!
よくぞ書いてくださり、出版してくださった。
谷崎さんと出版社に心から感謝申し上げます。

谷崎さんってあまり饒舌じゃない作家さんだと思うのです。
お話を隅から隅までキッチリ説明しないと言うか。
どこか謎を残したり、これからの進み方によっては更に波乱の含みを感じさせたりしたままお話を終わらせることが間々ある様に思います。
だから読み終えた後、どこかモヤッとしたもの…

8

しあわせにできる(8) 小説

谷崎泉  陸裕千景子 

期待通り

久々に読み返してもこの巻はやっぱり面白いと唸りました。このシリーズにおいての本田の母親の位置づけがぼんやりしてるなともやっとしてしまいます。不倫の後、シングルマザーから昴の婚約者になった背景や経緯も見えてこないしその時に息子と同年代の皇に恋慕して皇が渡米する話も描かれてないのでもやっとします。当時、本田は苦学生だった筈、息子を放置して息子の様な男へ救いを求めるとか苛々します。しかも本田の父親である…

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コンプリートセオリー 小説

谷崎泉  笠井あゆみ 

前作で謎だった点が明らかになります

谷崎作品の『スクランブルメソッド』の続編。『スクランブル~』がいまいち消化不良だったので、続編が出ると聞いて喜び勇んで購入しました。

この作品単独でも読めないことはないと思いますが、人間関係は前作未読だとわかりづらいので、できれば前作を読んでからこちらを読まれることをお勧めします。






主人公は音喜多。
成功した若き実業家ですんごいお金持ち。しかもイケメン。
そんな…

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リセット 下 小説

谷崎泉  奈良千春 

商業BLとしては異色でしたが、非常に感動しました…!

BL色は薄めの作品ですが、上・下巻読み終えて頭の中にぐるぐる色々な想いが込み上げてきました…。とても考えさせられる作品でした。上巻で描かれた橘田と高平の半生の描写があるからこそ、下巻は思入れが強い内容となりました。

下巻はBL小説としては特殊でした。事件の真相に到るまでの捜査経緯を淡々と丁寧に描かれ、大部分を占めます。商業BL小説の暗黙のルールのような、ストーリーの進行と共にB…

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夢で逢えたら 小説

谷崎泉  三池ろむこ 

想いは重い。

電子書籍版を購入。
挿し絵あり、あとがきあり。

「神」評価です。

久しぶりにガツーンとくるものを読ませてもらいました。
いやー、何度も泣きました。

受けの律の想いに泣き、
攻めの白瀬の想いに泣き、
コンビの相方の賢介の想いに泣き。
そして、コンビに対する想い、お笑いへの想い。

想いって、重い。
前半はひたすら重い。
八方塞がりで閉塞感漂う前半。
登場人物だけ…

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