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菅野彰 草間さかえ
千寂
表紙の草間さかえさんの絵に惹き込まれて手に取りました。 ひらすらに内省的で、そこはかとなく重苦しく、とにかく作者さんの思い入れが強いことがよく伝わってくる小説です。 成り行きから年下の男の面倒を見ることになり、その痛々しい愚かさ稚さに、己の過去をも突きつけられていく受け。次第に受けに心を開き、いっそ盲目的ながらも、世界というものを知っていく攻め。 傷付いた幼い子どものままの心を抱えた2人…
月村奎 草間さかえ
みちみち
ネタバレ
ハードな作品続きで食傷気味となり、たまにはちょっと優しい話が読みたいなぁ~と軽い気持ちで読み始めたこの作品。 母親には「産まなきゃよかった」と言われ、同級生からは「貧乏草」と蔑まれ、愛情に飢えた芙蓉の前に、ルックスも抜群で成績も優秀、運動神経も良くて、精神的にも大人な完璧な西澤が現れ、一端は離れ離れになりなからもなお、揺るぎない愛情を持って現れる…って一体なんなのよ、出来すぎじゃないっ、なん…
草間さかえ
フランク
何度読んでも、もっと何かが隠れているじゃないか、もっと細かく読めるんじゃないかと思ってしまいます。 一読しただけでは、正直、全容を把握しきれなかった。(読解力のある方なら一度でわかるんだと思いますが。) 繰り返し読むことによって細部が結びついてきて大きな一枚の絵になりつつある感じ、というんでしょうか。 初恋のたたりという全ての不幸の元は初恋の祟りで、振った相手が祟られるという実際にある(…
【どこにもない国】 時は第二次世界大戦の末期、海軍所属部隊が降り立った南方の小島でのお話。 こういう状況下のBLというのにまず驚きました。 生きるか死ぬかという瀬戸際の日々、上官とその部下、部隊での規律。 安穏な日々を過ごす我々からは想像もつかないような状況下にいる二人。 わざと規律を破る早川と、他の隊員への示しをつけるために早川を殴る隊長の竹内。 竹内の手は震えていて、今にも泣き…
「夜道を一人で歩くとき」 タイトルであり、そしてこれにまつわるフレーズが作品の中のキーワードとして使われています。 私はお話の筋云々よりも何よりも、この「夜道を一人で歩くとき・・・」というこの詩的な発想が何よりも素晴らしいと思いました。 どうやったらこんなロマンチックな事を思いつく事が出来るんだろう・・・ どうやって啓示を得るんだろう・・・・ (ちなみに私は・・・一人で歩いている時、…
ジョシュ・ラニヨン 草間さかえ
maruchan
フェア・ゲームの続編。 タッカーとエリオットの二人はゲイカップルとして同棲していますが、そこにエリオットの父の過去にまつわる事件が絡んできて二人も巻き込まれていく…というストーリー。ベトナム戦争やヒッピームーブメントが関連する過去の謎解きがとても面白い一冊になっています。 次々に出てくる人たちはみんなどこか怪しいし、エリオットは無謀にもいろいろ突っ込んでいくし…ハラハラし通しです。 結果的…
面白いですよね。ミステリー、FBIものとしての面白さもちゃんとあるから続きが気になってページをめくる手が止まらない感じ。(実際は電書読みでしたので、タップする指ですが) アメリカドラマが好きな人ならイケると思います。 ミステリーとして超傑作とまでは言いませんが、ゲイものロマンスとのバランスが良い。事件に関わるドキドキと恋愛のドキドキがうまい具合です。 小道具やエピソードのそこここに、…
マッチ売りから始まって四冊め。 今までの三冊は全て薄暗い表紙だったのが、真っ青な空が眩しいこの表紙。(ワンコ廣瀬だから青空が良く似合いますこと) 作品の中身を表しているようなこの晴れやかさ。 一つの作品の中に性格が全く違うカップルが二つ存在して、この3巻目はそのカップル達が交互に出てくるんだけど、どっちも甲乙つけがたい! 廣瀬×花城カップルは安定感抜群で長襦袢着て絡んでるときの会話だの…
澤に変化の兆しが!薄皮一枚ずつ剥ぐ程度だけど有原に少し執着したり他の男に嫉妬する様子が出てきました。よしよし。 手を差し伸べて「そうか 帰るぞ」と言ったあたり、なんか澤の優しさが見えた気がしたんだけど気のせいかな? この二人の先はまだまだ見えません。 廣瀬は安定のワンコぶりなんだけど、自分に自信がなくて花城に好かれる理由が欲しいと思ってる。 理由なんていらないから! あなたの花城はあ…
自分がたてた「ちるちるのランキング圏外だけど、心の琴線に触れた作品を教えてください」 http://www.chil-chil.net/answerList/question_id/4967/#ans_71862 でおすすめ頂いたこちらの作品。 一言で言えば、もっと早くに読めば良かった!!!です。 読み始めて最初に私のテンションを上げてくれたのが攻めの廣瀬。 途中から私の大好物で…