草間さかえさんのレビュー一覧

明け方に止む雨 コミック

草間さかえ 

美しい夜の描写

この謎解きをしながら進行する草間先生らしいストーリーの虜。絵柄も大好き。この表紙は特に好き。短編集ですが満足度が高いです。トラブルはあるけれど、ハッピーエンドで安心して読めます。

◾︎明け方に止む雨
里村(表紙 ノンケ)が色っぽいですね〜。結城(ゲイ 攻め)が「嘘は苦手です」といいながら嘘をつくのがいい。結城には今後さらに里村に翻弄されて欲しい。

◾︎夜更けに花降る
正しい人を愛し…

2

魔性の男と言われています 小説

中原一也  草間さかえ 

色気溢れてる攻めが読みたい人にオススメ

魔性の男ってどんなタイプなんだろうとドキドキしながら読み始めました。
勝手に好意を押し付けられる、受けの名波はとても気の毒な人でした。
そしてもう一人の魔性の男の比嘉がとても素敵でした。大人の魅力と男気に溢れていて、名波が惹かれたのも分かりました。
比嘉は本当の名波の良さが分かった上でメロメロになっていました。
2人のセックスがとても色っぽくて叫びそうになりました。
中原一也先生の文章っ…

6

王様のベッド コミック

草間さかえ 

いなかで受が

完全電子書籍派なのですが、草間さかえ先生の作品は紙で読んでる気分になります。絵のタッチと空気感が。

高校生同士のBL漫画でタイトルは「さくらんぼ」…がこうなるのが草間先生ですね〜
先生の作品の中ではポップな感じではあるものの、雨の中のキス未満から漂う純文学的色気はなんなのか。
「花」も高校生同士のBLですが、むせ返るような熱を感じる。
表題作「王様のベッド」もかなり好き。謎を繰り返す冒…

2

ワンダーフォーゲル コミック

草間さかえ 

すぐに読み返したくなる謎

ミステリー調の作品が多い草間さかえ先生の中でも、初っ端から謎だらけの作品です。

◾︎みえない友達
難解との前評判ではありましたが、初読のとき先生の新刊が嬉しくて異常な集中力だったため、すんなり読めました。しかし、暫く経って軽い気持ちで読み返していたら途中道に迷いました笑
登場人物の名前をきっちり噛み砕きながら読む事をお勧めします。

◾︎ワンダーフォーゲル
「みえない友達」ありきの…

2

どこにもない国 コミック

草間さかえ 

漫画から熱が伝わる

第二次世界大戦時の日本が舞台の表題作、戦争をBL漫画で扱うって相当難しいと思うのですが、描いた草間さかえ先生も編集の方もすごいと思う。
台詞で多くを表現せずに、漫画の流れや空気で読み手に訴えかけてくる作品です。直接的な性描写がなくても淫靡さを感じさせたり、人間性を感じ取らせたり。

草間先生はまた、そういう作品しか描かないのではなく、学生同士の恋愛やワンコ攻め漫画も描かれるのがより一層いいで…

1

夢見る星座 コミック

草間さかえ 

漂う色気

草間さかえ先、絵のタッチが大好きで、ミステリーっぽい展開のストーリーも大好きな作家さんです。お話に謎が仕掛けてあることが多くて、読むたびに新しい発見がある。

バラエティに富んだ短編が5つ収録されています。短編集であっても草間先生の単行本は満足度がかなり高いです。落ちるところで綺麗に話が落ちる。もちろんもっと読みたいな〜とも思うのだけれど。
エッチシーンはあまりないですが、草間さかえ先生のス…

1

真昼の恋 コミック

草間さかえ 

久々に読んだら更に好き

作家買いしている草間さかえ先生の作品の中でも特に好きな一冊です。
小説ショコラで4年掛けで掲載されていた作品が1冊になっています。付き合っている2人の短編が5話も見られるのとても嬉しい。
草間先生は短編の中の起承転結が鮮やかなんですよね〜

かつてはしっくり分からなかった正午(リーマン受け)の「誕生日って後で知ったら落ち込む」と岡崎(年下攻め)の「言わなくても泊まってくれたから10倍嬉しか…

0

災厄のてびき [新装改訂版] コミック

草間さかえ 

ショタ受け注意

商業デビュー作ということで、絵が違うことにまず驚き。
草間先生と言えば大人同士の恋愛、年下わんこ攻めというイメージで、エロのイメージもショタもののイメージもなかったのですが。
表題作の受けは中学生。なのに、出会ってすぐにすることしちゃってて驚きました。こんな作品を描かれていたとは!
草間先生の作品でこんなに修正が必要なのって、あまりないのでは。

攻めはバツイチの売れない小説家。
個人…

0

すみれびより 小説

月村奎  草間さかえ 

慈しみに溢れている作品

ボロボロ泣ける!みたいな派手な感情は引き起こさないんだけど、心のやわらかい部分にじわっと沁み入っていくような、そしてそれにつられて涙がじわじわ滲んで、しかもそれがなかなか引かないような感じ。

とにかく受けの芙蓉がいじらしくて、俯きぎみながらも健気に頑張っている姿には読んでてたまらない気持ちになるものがありました。
母親から育児放棄されて育ち、薄汚い風貌ゆえにクラスメイトからも疎まれて、「芙…

10

どこにもない国 コミック

草間さかえ 

触れてもいないのに達してしまいます

【どこにもない国】
戦時中。どこかの国の森の奥深く。海軍の隊長と隊員の話です。

皆の前で自分を殴れ、と促す隊員の早川。建て前は小器用だと揶揄され舐められがちな隊長竹内の威厳を皆に示すため、ですが、本音は想いを寄せる隊長を近くに感じられる気がするから。

爆撃で耳が聴こえくなった竹内の身の回りの世話をする早川。好きな男の裸体を前に興奮を隠せないシーンの官能的な事!一糸纏わぬ背中に両手を這…

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