草間さかえさんのレビュー一覧

運命かもしれない恋 小説

渡海奈穂  草間さかえ 

好きとしか言えない作品

長い長い両片思いのお話でした。
何度も何度も同じ人に一目惚れする古平が、10年振りにその人に再会してまた気になるってもう運命じゃないですか!

それなのに無駄に抵抗して名久井と友達同士でいようと、お見合いもどきをするなんて愚かとしか思えなかった。
でもそのお相手がとても良い方で、その人の言葉で吹っ切れて気持ちを伝えに行った時は、読んでいて晴れやかな気持ちになれました。

古平と名久井の…

5

地下鉄の犬 コミック

草間さかえ 

帰る場所を見つけた犬たち

作者さん買いしている草間さかえさんの作品です。
煙草屋兼骨董品屋の店主智紀と離婚したばかりの篠田の出会いからのお話で、一冊まるまる二人のストーリーです。

この二人の大人の男たちがですね、可愛いんです。
「私はこれが好きだ」という意味で可愛い。
例えるなら天然人懐っこ大型犬と、穏やかで優しいクール大型犬。
眼鏡×眼鏡は私の本棚にはまだあまりないので、新鮮で良かったです。

受け攻め…

1

フェア・チャンス 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

愛を伝える手間を惜しむなかれ

「All's Fair」シリーズ3作目にして完結作。
そして、私の意見としては3作品の中で一番面白かった!
サスペンス色が強く、より「◯リミナルマインド」テイストがあって目が離せないドラマを観ているような感覚。
内容は、1作目の「彫刻家」事件の犯人が拘置所の中からエリオットに接触を図ってくる…
FBIの同意を得て接見するエリオットだが、犯人は共犯者の存在を仄めかしてくる。
タッ…

6

フェア・プレイ 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

公正を求めるより、ふたり手を取ってお互い溺れて甘えて。

「フェア・ゲーム」続編。
より一層ミステリ臭もエンタメ度も薄く、真実を追っていくエリオットのシリアスな姿には非常に読み応えがあった!
時系列は前作より半年後。
タッカーとエリオットは島にあるエリオットの家で半同棲的な。
そこに起きるのが、エリオットの父親・ローランドの家が放火される事件。
続いてエリオットとローランドの2人がクロスボウで狙撃を受ける。
元学生革命家だったローランドは手記…

5

フェア・ゲーム 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

◯リミナルマインドBLスタイル

なかなかに硬質で、アメリカの犯罪/刑事ものTV番組にも似たストーリー展開が面白かった。
私の好きな番組「クリミナルマインド」を見てるような気分。
今回の事件は、「アドリアン〜」のシリーズよりはミステリ臭は薄く、よりTV的エンタメ度が高かったように感じた。というのも、日本ではまずいない、シリアルキラー、猟奇的連続殺人鬼の話だから。

とはいえ、ぐいぐい読み進めるというわけにはいかず、結構時間…

4

ショートケーキの苺にはさわらないで 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

アンドロイド

アンドロイドを、介護の担い手にしよう、とか、チンパンジーの脳を改造して使役しようとか、大真面目に研究をする科学者が居るらしいので、この物語は、近未来の科学の暴走を警告する内容を含む、と思って読むと、かなり深刻なものを含んで居ると思いました。

この作品の後に、「2119 9 29」を読むと、深刻な警鐘を含む課題で、もう笑えない。
BLも、馬鹿にできません。近未来SFものは、大真面目に捉えなき…

1

So This is Christmas 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

ベイビー

◾︎ノエルとカフェ
「雪の天使」
「Another Christmas」
一冊丸っとアドリアンとジェイクのお話かと勘違いしてたので、途中から出てくるのかと身構えてしまいました。勘違い。でもこちらを読んで、ジョシュ・ニョラン先生の他の作品も絶対読もうと思えました。どれも面白いのね。

◾︎ナッシュとグレン
「欠けた景色」
そんなわけでアドリアンとジェイクに期待して読み始めたけれど、この…

5

アドリアン・イングリッシュ(5) 瞑き流れ 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

くらきながれ

瞑想のメイです。訓読みで"くらい"
タイトルの意図はなんだったんだっけと読み返してて、成る程そこか。しっかりマーカーも引いてました。

さて、最高の完結感でした。これ以上ないってぐらい。
ミステリ要素も巻を重ねるごとに好きになり、こちらの謎解きが一番好きでした。特に最後の展開ね。アドリアンが気付くのはこの後であってはいけなかったという、涙する瞬間がたまらなかった。「スカ…

4

アドリアン・イングリッシュ(4) 海賊王の死 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

ツナ 缶

外で読んでいたので泣くわけにいかず、ラストシーンは堪えながら読みました。
以下、ネタバレにご注意ください。

ミステリ部分に関して、今までのレビューであまり好みではないような書き方をしてきましたが、4冊読むと愛着が湧いてきました。今回、共犯同盟の皆さんがなりを潜めてしまった一方、リサ一家が随分と存在感を増しています。

3,4巻を連続で読めたので、2年の別れの飢餓感が薄らぐ。そう、2年。…

2

アドリアン・イングリッシュ(3) 悪魔の聖餐 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

なじみの悪魔

続けて4巻がすぐ読める状況になかったら転がり回っていただろう3巻です。勘弁してくれ!よかったよ4巻が目の前にあって!
ってレビュー他の本でも書いた記憶があります。稀によくあるというやつですね。

今回は登場人物がぶわっと増えて、ちょこちょここの人誰だっけ?と思ったりもしましたし、シリーズの前2作とミステリに関してはほぼ同じ感想でした。アドリアンは関わるなと何度言われようとも事件に関わり、正直…

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