草間さかえさんのレビュー一覧

夢見る星座 コミック

草間さかえ 

下地が足りない

 雰囲気はどれも草間先生らしくて好きだったのですが、今回は結構BLファンタジー感が強いなぁと感じてしまいました。『されど美しき日々』は良かったです。受けが前歯が大きくて容姿でいじめられていたこと、実は攻めが焚きつけたことでいじめが起きていたこと。攻めの受けを自分のものにしたいあまり醜い感情を抱えているところがたまりませんでした。ただ、残りの作品はどれも好きだと言ったり、キスしたりするタイミングが唐…

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アドリアン・イングリッシュ(1) 天使の影 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

腐女子なら一度読んでもよいと思う

名著である。
間違いない。ただ、一巻だけ読んでもその良さは解らない。
全巻完結まで読んでみて、多分素晴らしいと気づく。そんな本だ。
一度腐女子なら読んでみて、損はない。

アドリアンは美しい男で、品がある優美さを兼ね備えた黒髪で背が高く、地中海を思わせるような瞳の色をしている。
そんな男が、ちょっと古いホテルを改装した本屋を経営していて、名画のように収まっているのは想像してみると相当見…

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ショートケーキの苺にはさわらないで 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

恋愛感動作が好きな人には刺さります

泣けるBLということで気になり、読んでみました。読んでみて分かりました。こりゃあ泣けるよね、と。

設定、キャラクター、展開、ラスト、すべてどこかで見たことあるような話です。物語はどんどん盛り上がっていきますが、読んでる私はテンプレートすぎる展開にどんどん萎えていく。惰性で読み切りましたがもうキーアイテムとなるショートケーキも、ああ敢えてチープなものにして読者の共感を得やすくしてるんだろうなっ…

6

未完成 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

双方に共感が止まらない

とり急ぎ言います
生徒×教師ジャンルに少しでも興味ある方
みんな読んでください!!!!!
後悔させませんから!!!この通り!!!!

今まで生徒×教師ジャンルを読んできて
こんなに壁って低いものだっけ?って
感じた経験ありませんか?
男同士は大前提で生徒と教師なんて
リスク以外の何物でもないじゃないですか
この作品はその弊害から背を背けず
重く受け止めた上でとても切なく書いて…

2

アドリアン・イングリッシュ(3) 悪魔の聖餐 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

アドリアンてば忍耐強い

2014年刊。
途中でやっと気付いたのだが、このシリーズの各巻の表紙ってジェイクとアドリアンの立ち位置で二人の距離感を示しているのだね。
てな訳でこの3巻目ではまさに表紙通りの展開、ですよ。

アドリアンは"クローゼットゲイと付き合うとこうなるぞ"と、どこかしら腹を括っていたのだろうか。
どうもね、内心深く落ち込んでいるのだろうが、乾いた笑い的な皮肉を飛ばして悲劇のヒ…

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アドリアン・イングリッシュ(2) 死者の囁き 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

因縁の歴史究明にどっぷり

2013年刊。
アドリアン・イングリッシュシリーズ2巻目。
表向きは行き詰まった執筆活動の気分転換、本音は煮え切らないジェイクと距離を置きたくて、祖母から受け継いだ田舎の牧場へと赴いたアドリアン。

ところが、着いた途端に"有り得ない形"で委託管理人と遭遇。
更にその委託管理人に勝手に大麻園を作られているわ大学の発掘チームに敷地を掘り起こされているわで、早々に長年の監…

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アドリアン・イングリッシュ(1) 天使の影 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

いかにもゲイを主人公に据えた海外ミステリー

2013年刊。
まずこのシリーズの1巻は、主人公・アドリアンが経営する書店の元従業員(*親友とは言いたくないらしい)の殺人事件に巻き込まれた事から端を発する。
彼自身も、店を荒らされ何者かにストーキングされるといった被害を被っているのに、警察には犯人と疑われてろくな目に遇っていない。
殺されたロバートも金と性にだらしないイメージだし、友人・クロードのヒステリーやロバートの元妻・タラのご機嫌を…

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幸せの条件 コミック

草間さかえ 

根岸のキャラがいい

短編4本。

表題作は、諏訪が謎めいていて、根岸と距離が縮まるにつれ、真実が明らかになっていくという草間先生らしいストーリー。

いつもながら、先が読めないドキドキと、萌え的なワクワクを感じつつ、盛り上がりと共にタイトルを回収しての終わり方がお見事としか。

これが短編で、しかもBLあるあるやご都合主義なしに、毎作オリジナリティ溢れる作りなのが、改めてすごくて。
絵、構図、背景がどス…

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ヌレル イロメ 2 コミック

草間さかえ 

イロメの続編うれしい

イロメの短編4本(4cp)のうちの3cpの続編や前日譚が収録された一冊(イロメの「花いちもんめ」の小野×森崎の続きも見たかったけどそちらはなく残念)

草間先生の短編集は満足度が高くて好きで、イロメもそうだったのですが、その続編で長編を読んでいる気分になりとてもうれしいです。

「よい子わるい子」「かたくてやわらかい」
ナオシと光彦も好きなcpで。
光彦がキスをねだって甘えるのがかわい…

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イロメ コミック

草間さかえ 

どのお話も好き

短編4本。
草間先生の短編は物足りなさを感じることがなく、萌えて満ち足りた気分になれるので好きです(長編のマッチ売り〜やぎさん郵便も大好きです)

表題作、タイトルはそういう意味だったんですね。サロメ的なフランス語かなんかだと思っていましたw

野田先生が、草間先生がお好きなメガネキャラで色っぽい。
先生が描かれるキャラは特に横顔、触れられるさまが色気があり、めっちゃ好みです。
野田…

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