草間さかえさんのレビュー一覧

未完成 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

幼い恋と大人の愛に浸る世界がそこにありました

泣けた…泣けました。めっちゃ胸が熱くなった。
最高の物語でした。心の奥底から震える感覚が暫く治らなくて高揚感に満ちています。


教師と生徒の禁断の秘密の恋。
同性愛なんかとバカにしていた高校生の瀬名が、ゲイの英語教師・阿南との恋に溺れていく現代ストーリーです。

今まで恋愛に本気になれなかった瀬名が、阿南に対しては嫉妬と執着にまみれ、激しい独占欲を抱くようになっていきます。
目立…

1

アドリアン・イングリッシュ(4) 海賊王の死 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

相変わらず面白い…

シリーズ4作目。前巻はオカルトでしたが、今巻はガラっと変わってセレブなハリウッド映画業界が舞台。ジェイクのステータスが変わっていて驚いた。
おまけに衝撃の事実も明かされるし…。主人公アンドリアンならずとも呆れます。
このシリーズ、読み進めるにつれジェイク株がどんどん暴落していくな…。

 それでも今巻に起こる事件がジェイクの生き方の真髄や刑事生命に関わるようなものだったのでハラハラさせられ…

2

恋するクラゲ 小説

かわい有美子  草間さかえ 

残念なイケメンとギャップ美人

大人の恋&ホテルマンというお仕事を軽やかに楽しく堪能できる素敵な作品でした。草間先生のイラストもめちゃハマっていて神寄りの萌2です。

不思議なタイトルだな~と思って気になってたのですが、なるほど~そういう「クラゲ」か~と妙に納得しました。非恋愛体質の天宮、見た目がいいので恋愛面における周囲からの期待値が高すぎてw、勝手にがっかりされて、”ク~ラ~ゲ~”という不名誉なニックネームがついてしまっ…

0

イロメ コミック

草間さかえ 

体が大きくなったら男らしくなるって呪い

好きな人の前での顔と恋人の前での顔とお仕事の顔と友達や後輩の前での顔
一人の人の色んな顔を違和感なく見せてくれるのが巧みだと思う
野田先生が汚部屋住まいなのとかも意外って程でもなく、そこに人上げちゃう人柄なのもなんか解るし

白川先生は大きくなることに可愛がられ愛されるのではなく男らしく包み込む側になったって意味付けをされてしまってそれがこびりついてしまっている
マッチ売りとかもそうなん…

1

未完成 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

生徒✕教師。切なくて泣きました。

凪良ゆう先生の攻め視点はどの作品もすごく良いです。泣きました。

家庭に問題を抱えたヤンチャな高校生✕ゲイの高校教師。
多感な高校生が先生を好きになってどんどん歯止めがきかなくなってしまい深みにハマっていく、心理描写が秀逸ですごく良かったです。

10歳年の差を埋めようと背伸びしようとしてヤキモキする姿が見ていて危なっかしくてヒヤヒヤしましたが、そんな姿が健気で可愛いです。

エッチ…

1

月は夜しか昇らない 小説

砂原糖子  草間さかえ 

攻めが恋の沼にずるずる落ちていく様子が良い

近未来SF。
麻薬所持容疑者の自宅の監視が任務の警察官攻めと監視対象者の弁護士受け。攻めは夜間の監視担当で受けの夜の様子が筒抜け。

攻めは感情の起伏が少なくて他人に関心がなく、容疑者達のプライベートを監視し続ける仕事に適正があるんだけど現実世界で受けとばったり出くわしてしまってから歯車が狂っていく様子が面白かった。職務を逸脱していると理性ではわかりながらも会いたい気持ちが抑えきれなくて苦し…

3

すみれびより 小説

月村奎  草間さかえ 

教訓があった

「うん。毎朝、そこの窓から下を見ると、大町が膝をかかえて俯いてるのが見えて、いったい何を落ち込んでるんだろうと思って。一緒に昼飯でも食べながら、訊いてみようと思ってたんだけど、単なる植物観察だったんだな。」


家族に恵まれず施設で育った主人公と、隣にいて手を繋ぎ話しかけてくれていた転校生との再会のお話。派手な出来事の起こらない、食事や季節や植物など日常に恋が展開していくのを落ち着いて読む一…

1

すみれびより 小説

月村奎  草間さかえ 

菫に込めた意味

タイトルの「すみれ」は、野草の和スミレの事。
踏むと、はんなり薫る、道端に咲く花。
 別名  「墨入れ」「相撲取草」「マンジュリカ」
 花言葉は  「謙虚」「誠実」「小さな幸せ」

そして、この本の紹介文は、「初恋は実らない。花すら咲かない。だから再会なんてしたくなかった――。」
・・どうして、タイトルに「すみれ」を入れたのかな・・と興味を持って購読。

冒頭は、金子みすずの詩 「…

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月は夜しか昇らない 小説

砂原糖子  草間さかえ 

知れば知るほど欲しくなる。

作家買いをしたものの、正直、億劫でした……、読むのが。
というのも警察物も、近未来ファンタジーも得意じゃないので……。

2041年という近未来が舞台で、とある薬物を取り締まるために、警察が秘密の超権限を得ているという超監視社会。

受けは薬物所持疑惑の対象者なので、直径2mmの羽虫サイズのドローンカメラを室内に複数仕掛けられています。
(受けは監視されていることは知らないし、そういう…

2

明け方に止む雨 コミック

草間さかえ 

確かに、そこに愛はあるね。

草間先生の作品〜大好きです。
何度読んでも、素晴らしい。

前半のストーリーを通しての感想。
タイトルの「明け方に止む雨」
はたして、雨は止んだんだろうか?
晴れたのか?雨なのか?・・・霧雨にも思えたり。天気に例えると、読後に色んな感想になるな。

作中に出てくる「行き過ぎた正義」「先入観は外れる」「正しくありたいと切望したのは後ろめたさの反動」
登場人物の、それぞれの癖のような…

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